読む世界 Faile(54)「緊張する反応」

かつて寝る時間もなく、テレビ番組、小説を書いていた時、ついに脳梗塞に襲われてしまい、当時はイライラを解消するために、スパスパとやっていたタバコは、超ヘビースモーカーとなっていたこともあって、ストレスと煙草のせいだと医師から宣告を受けてしまったこともあって、その時私は、もうストレスをためるような作業はしないことにしようと決心して、暫くは兎に角、静かに落ち着いた生活をしようと努めていたのですが、他にはまったく悪いところがなく、順調に回復をしたことから、丁度4年後に京都嵯峨芸術大学からお誘いがあって、メディアデザイン学科の客員教授として、シナリオ概論を担当することになりました。若い学生たちに囲まれているためでしょうか、お陰さまですっかり体調も整って、5年を経過したところです。

そこで、これまでとはまったく違ったスタンスで、小説を書こうと思うようになってきていました。そのきっかけは、一昨年秋に発売した、「幻視行 月の都、京都」(平安京をめぐる旅)を執筆して、自信が回復できたと確信できたことですが、HPや年賀状で、小説作業の再開を書いたところ、思いがけず多くの方から、激励文と、期待を寄せて頂きました。

新たなエネルギーを頂きながら、再生した藤川桂介に出会って欲しいと思っています。

もう発表すべき作品の作業にかかっています。これまでとは違った印象の作品を生み出すように、じりじりと前進しているところです。

果たして、期待して下さった、多くのファンの思いに応えられるか心配ですが、その期待に応えられるような画期的な試みを考えているところです。

嬉しい反応を得たことと、それだけに緊張感のある年の始まりです。何とかして、鮮度のある作品を送り出したいと思っています。発表できるのは、秋ごろかもしれません。楽しみながら仕上げていきたいと思っています☆