本の隠し部屋 個人的読書記録乃頁 |
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2005年読破作品一覧 | ||
正岡子規 |
病床六尺 |
日本新聞に掲載されていたエッセイをまとめたもの。 →詳細 |
池澤夏樹 |
スティル・ライフ | 元々持っていた池澤作品を読み直した。あれ?「夏の朝の成層圏」を読んだ時ほどの酩酊感がない。沢木作品のようにどれを読んでも心地よくなる作家もいれば、題材によって感覚が変わる作家もいるのだな、と思った。 |
芥川龍之介 |
河童 | 精神病患者が経験した河童の国での出来事を綴ったお話。河童の国は当時の日本を反映したものとか。世情を知っているとより面白く読めると思った。 |
沢木耕太郎 |
敗れざる者たち |
ボクシング選手、野球選手、マラソンランナー、競走馬・・・栄光のすぐ傍まで辿り着きながらしかし栄光を掴めなかった人々の人生を描いた作品。いやもう私はここで宣言しますよ。しつこいと言われても言いますよ! 私は、 沢木耕太郎(の作品) が、 大好きだーー!! ううぅ、なんて素敵な作品なんだ。沢木に巡り会わせてくれてありがとう神様!(むせび泣き) |
夏目漱石 |
吾輩は猫である |
この2ヶ月ばかりずっと読んでいた「我輩は猫である」がようやく読み終わった。 長かった〜〜なんかだらだらと長かった〜〜。 初期の漱石作品は実はそれほど好きじゃない。女性への攻撃が激しいからね。でも意地で読んだよ! これはねぇ・・・一気に読んでわかるものではないね。読んでは解説を見て時代を調べないとよくわかならい。 個性が強くなった将来は、自殺者が増えて、生きている人間は死ぬことを求め、 警察は棒を振り回して人を死に追いやるようになる あたらずとも遠からずな未来予想。先見の明はピカイチだな。 |
京極夏彦 |
百鬼徒然袋〜風 | 榎木津主役の短編集。榎木津が主役とは言え、語り役は下僕の本島さん。相変わらず痛快活劇で面白かったのだが、最後のお話はやられたなぁ。榎木津なのに・・・破壊魔王・榎木津のお話なのに・・・最後の場面、一服の清涼な風が吹きぬけるのをかんじました。 |
夏目漱石 |
坊ちゃん | この他人の決めた決まり事に雁字搦めになった世界で生きていると、主人公の主張がすこぶる爽快にかんじられてならない。今の世の中は複雑すぎやしないか。もっと単純でいいんじゃないか。 |
芥川龍之介 |
歯車 | 表題作・歯車は怖かった。思えば、この頃の作家は、崖っぷちで、気狂う人が多い気がする。今でこそ小説家は結構地位的に高くて、なれたら自慢だけど、この頃の作家は、身を削りながら書いていて、だから現代作家とはちょっと意味的に違うかんじがする。 |
清水義範 |
間違いだらけのビール選び | こういう切り口の小説を書かせたら、やっぱり清水さんは面白いなぁ。 |
別冊宝島編集部 |
僕たちの好きな京極夏彦 | 最初の水木しげるのインタビューが面白かった。他は以外に真面目な分析がされていて、ちょっと途中で飽きちゃった。もっと砕けた内容を期待してました。 |
正岡子規 |
飯待つ間 | 子規の代表的な随筆をピックアップしてまとめた本。子規庵に行ったお土産に買いました。やっぱり面白いなぁ、子規。これ読み終わったら、子規庵から糸瓜忌の案内ハガキが来て、タイミングにビックリした。糸瓜忌は、子規の絶筆三句(いずれも糸瓜を題材にしている)から来ている。ちなみに太宰は「桜桃忌」。桜桃忌の由来は知らない。 |