![]()
名もなきアフリカの地で
Nowhere in Africa
★★★★★★★★★★
2001年 ドイツ
監督/脚本: カロリーヌ・リンク
出演: ユリアーネ・ケーラー / メラーブ・ニニッゼ / レア・クルカ / カロリーネ・エケルツ / マティアス・ハー
ビッヒ / シデーデ・オンユーロ
☆こういう作品☆
ヒトラー率いるナチスの魔の手が露骨にユダヤ人に伸び始めた1937年。
ユダヤ人のヴァルター(ニニッゼ)は、妻ユリアーネ(ケーラー)、娘レギーナ(クルカ)と共にケニアへと難
を逃れ、そこで新しい生活を始めるのだが…。
☆こう観た☆
「これがアフリカなのか」
ニキ・ライザーによる躍動感溢れるBGMをバックに、劇場にいながらにしてアフリカの熱、風、そして匂い
を感じることができる。アフリカへ行ったことはないのに。
物語は彼らの激動の10年間を描いているが、時の流れと共に揺れ動く夫婦間の感情と娘の心身の成
長を、退屈せず自然と見届けたくなるところにこの映画のすごさがある。戦争とは無縁の地にいながら迫 り来る何かに怯えて生活し、生きるための最善の道を選ぼうとする彼らの緊張感が伝わってきて終始気 が抜けないのだ。そんな3人と筆者の緊張を、現地の料理人オウアが解きほぐしてくれる。彼ら的にも映 画的にも絶妙のバランスだ。
十分すぎるほどの“アフリカの良心”を嫌味なく彼から見せてもらった上、ラストに登場するバナナ売りの
女性でダメ押し。最後までソツがない。やられた。
written on October 3, 2003
▽webサイト: こちらから
▽あなたの意見を聞かせてください!: こちらから
▽ここで観た: シネ・リーブル梅田 (大阪)
|