![]() ジョゼと虎と魚たち Josee, The Tiger And The Fish ★★★★★★★☆☆☆ 2003年 日本 監督: 犬童一心 出演: 妻夫木聡 / 池脇千鶴 / 上野樹里 / 新井浩文 ☆こういう作品☆ 大阪で一人暮らしをする大学生の恒夫(妻夫木)。雀荘でアルバイトをする彼は、客たちから乳母車を引 いた奇妙な老婆の話を聞かされ、やがてそれに遭遇。その乳母車に乗った、足が不自由なジョゼ(池脇) と知り合った恒夫は、彼女の不思議な魅力に惹きこまれてゆく。 ☆こう観た☆ 間違いだらけの関西弁を話す役者が多く登場するよくある大阪が舞台の映画とは違い、言葉の違和感 が極力拭われた空間で、等身大の大学生の通過点な恋、身体障害者のまたとないかもしれない恋は展 開する。恒夫を関西人としなかったところが正解で、関西弁と標準語が混在した大学のキャンパスがリア ルだ。 恒夫はとりあえずヤることばかり考えているこの年頃の代表のような存在で、ジョゼは「こわれもの」から 脱皮できるチャンスを掴んだ根は純粋な存在。この2人の温度差が時に惹き合いを生み、時に衝突を起こ す。行動ひとつひとつに共感しまくりの男を妻夫木が、秘めた無邪気さをようやくあらわにできるようになっ た女を池脇がそれぞれ演じ上げる。ジョゼの恋敵、香苗(上野)と、孤児院時代からの幼馴染み、幸治 (新井)の存在もまた、2人のドラマにアクセントをつける。そんな若手たちの熱演に目を奪われがちだが、 脇役(板尾創路がウマい)やエキストラの使い方、特に彼らの個性が利いてる前半はほのかな笑いも絡 めて飽きさせない。シリアスが先行する後半がやや尻すぼみし、長さを感じてしまったのが惜しいが。 先に書いたように、多くの男が考える汚い部分が網羅されているだけに、大学生カップルがデートで観 るべき作品ではないかもしれない。(笑) おまけ:舞台設定がわがホームタウン、大阪府N市になっているのは嬉しい限り。撮影は東京の阿佐ヶ谷 で行われたらしいが、舞台はN市とわかるシーンがわずか1ヶ所ある。目を凝らしてみるべし。だが、某消 費者金融会社の看板の電話番号が東京のものなのに気付いてしまったのは残念だった。
written on January 12, 2004
▽オフィシャルwebサイト: こちらから ▽あなたの意見を聞かせてください!: こちらから ▽ここで観た: 梅田ガーデンシネマ(大阪)
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