![]() シービスケット Seabiscuit ★★★★★★★★★☆ 2003年 アメリカ 監督/脚本: ゲイリー・ロス 出演: トビー・マグワイア / ジェフ・ブリッジス / クリス・クーパー / エリザベス・バンクス / ゲイリー・スティ ーブンス / ウィリアム・H・メイシー ☆こういう作品☆ アメリカ大恐慌時代の到来はレッド(マグワイア)と家族を引き裂き、彼は若くして身柄をある厩舎に引き 渡される。その後は貧しい騎手とボクシングの生活に明け暮れていたレッドだったが、小さな競走馬シー ビスケットとの出会いが彼の運命を変えてゆく。 ☆こう観た☆ 劇中、泣きのツボが数度訪れたが、筆者の胸を熱くさせたのはいずれもその馬の勇姿だった。シチュエ ーションに応じて約10頭使い分けたというシービスケットの喜怒哀楽をつぶさに感じる動きは視覚的に、 躍動の明らかな違いを感じさせる脚音は聴覚的に素人にもわかりやすく伝える。レッドや白馬パンプキン と共に眠る姿のなんと愛らしいことか。レースでの激走も観客の熱気と相まって、生き物の生気を感じさ せるものに。 人間はすっかり馬の引き立て役に回った格好だが、シービスケットと運命を共にするレッドをトビー・マグ ワイアが馬同様、喜怒哀楽豊かに演じ上げる(顔の地味さ加減もちょうどいい)。シービスケットにまたが って上げる雄叫びは、クモの糸づたいに移動する味を占めた時にも上げたスパイダーマンへのオマージュ かと思ったが。 レッドとシービスケット。共に気性が荒く、才能を開花できぬまま持ち場を転々とする境遇も同じなら、お 互い荒れ狂っていた時に出会ってしまったという設定はいささか出来すぎだがうまい。オーナーのハワー ド(ブリッジス)や、ジョッキー仲間のウルフ(演じたスティーブンスは実は本物のジョッキー)との絆の集大 成もベタながら用意され、人間ドラマもきっちり。より演出を盛り上げる音楽の使い方も見事。 私事。最近涙が出る作品に飢えていて、映画の観すぎでもはやそういう見方が出来なくなっているので はと心配していたが、久々に爽やかに泣ける作品に出会えてホッとした。 余談: 実話を基にしたとはいえ多少の脚色が加えられているのは言わずもがな、真実(オフィシャルweb参 照)を知りすぎてしまうと少しショックを受けてしまうかもしれないので、これは知らない方がいいのかもし れない。
written on January 27, 2004
▽オフィシャルwebサイト: こちらから ▽あなたの意見を聞かせてください!: こちらから ▽ここで観た: イオンシネマ久御山 (京都)
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