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25時
25th Hour
★★★★★★☆☆☆☆
2002年 アメリカ
監督: スパイク・リー
出演: エドワード・ノートン / フィリップ・シーモア・ホフマン / バリー・ペッパー / ロザリオ・ドーソン / アン
ナ・パキン


☆こういう作品☆
 麻薬の売買に手を染め、密告により逮捕されてしまったモンティ(ノートン)。投獄されるとまともに生きて
は戻れないとされる刑務所への収監までに彼に残された時間はわずか24時間だった。


☆こう観た☆
 ハズレのないキャスティングは、思いのほか深い映画を観たような気分にさせられる。ノートンは悪人ヅ
ラがすっかり板について、“世界中がアイ・ラブ・ユー”のようなほのぼのした役柄はもうできなさそうだ。ホ
フマンのダメ男ぶりとペッパーのデキる男ぶりの対照的な演技も見ごたえたっぷり。個人的には、挑発気
味な女子高生を演じるパキンの成長がとりわけ印象的だった。
 鏡に映るもう一人の自分が世間への単なる八つ当たりとも取れる低俗な憤りを語り、最後は結局自分を
責めるという心中は、一度でも人生に行き詰ったことのある人なら少なからずどこか共感できるはず。
 収監を目前に控えたそんなモンティがやらんとする最後の行動。これが焦点なのだが、年齢差を超えて
分かり合えた女との恋や、三者三様の性格ながらお互いを理解尊重し合っている男の友情、ドロップアウ
トした息子を止められなかったことを責める父親とそれを擁護するモンティとの親子愛、と彼を取り巻くさま
ざまな絆がそれまでに描かれる。しかし、これがいずれのプロットの出だしも唐突千万で戸惑いを覚え、
感情移入するまでには至らない。
 堕ちるところまで堕ちて、「たられば」の世界を思い描くさまはテッド・デミ監督の“ブロウ”を思わせる。皮
肉にも、親類への愛情の深さを描ききれていないという部分でも酷似してしまった。
 
余談:微妙な時間差をつけたカット割りを多用した意図をご存知の方は教えてください。
written on March 5, 2004


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▽ここで観た: 梅田ガーデンシネマ(大阪) 



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