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ホテル ビーナス
The Hotel Venus
★★★★★★★☆☆☆
2004年 日本
監督: タカハタ秀太
出演: 草なぎ剛 / 中谷美紀 / 市村正親


☆こういう作品☆
 「ビーナスの背中を見せてくれ」
 心に傷を負い、行き着いたこのカフェに居着こうとする人々がコーヒーの注文と同時に口にする言葉。こ
の言葉を発し、管理人ビーナスの元で暮らす7人が繰り広げる群像劇。


☆こう観た☆
 予告編でのLOVE PSYCHEDELICOの音に魅せられて、半ば衝動的に鑑賞を決めた。フタを開けてみれ
ばデリコの提供楽曲はほんの数曲で、同じフレーズが繰り返し掛かる物足りないものだったが、作品自体
は案外侮れない。
 人生の転落時に支えてくれる人間のいなかったビーナスに住む孤独な面々は、ここでも痛みを分け合お
うとしない。当然か。不器用で干渉されることを嫌う人間が集まっているのだから。いい意味でやきもきさ
せられるそんな個々のエピソードは、睡魔さえ呼び込むほどゆっくりまったり見せる(丁寧というべきか)。
主人公チョナンのタップ並にとはいかないまでも、もう少しテンポが欲しいが、ここでの我慢が終盤実を結
ぶ。「みんなひとりぼっちだ」 発した後一瞬無音になる演出が効いて耳に強く残ったチョナンのセリフは、
彼の感情が爆発するクライマックスに生きており、胸が熱くなる。ドラマも好調ですっかり役者づいている
草なぎが、ここでも流暢な韓国語を駆使してチョナンを熱演。
 ただいただけないのは、ラストのワンシーンが悪い意味で彼がSMAPの一員であることを思い出させてし
まう上、追い風だったムードをぶち壊し気味だ。個人的な評価の大勢に影響はなかったものの、映画その
ものを犠牲にしかねない紙一重のシーンだったように思う。
written on March 17, 2004


▽オフィシャルwebサイト: こちらから


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▽ここで観た: イオンシネマ久御山 (京都) 



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