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ブラザーフッド
Brotherhood
★★★★★★☆☆☆☆
2003年 韓国
監督/脚本:カン・ジェギュ
出演:チャン・ドンゴン / ウォンビン / イ・ウンジュ


☆こう観た☆
 第二次大戦終了後、ようやく日本による呪縛から解き放たれたのもつかの間。米ソの進駐、そして両国
の冷戦により南北分断の運命を辿ることとなった朝鮮半島。そんな1950年の6月25日、北朝鮮は南への
進軍を開始、半島は瞬く間に戦場と化した。これが朝鮮戦争である。『シルミド』評でも触れたが、日本が
いわゆる“戦後”だった頃、数千キロと離れていない地では、先進国に翻弄されてこのような争いが起こっ
ていた。信じ難い事実である。映画は、一家につき一人とされていた徴兵制にもかかわらず、成り行きで
2人戦場へと送り出された韓国人兄弟の涙、涙の物語と聞いていたのだが…。
 冒頭は素晴らしい。兄のジンテ(チャン)は靴磨きで小銭を稼ぎながら靴職人を夢見ている。婚約者は気
立てが良く、母の飲食店の手伝いを。弟のジンソク(ウォンビン)は明朗活発で将来有望な18歳。兄弟、
家族の結束は揺るぎなく、貧しくも微笑ましい未来が待っているものと思われた。そんな彼らが一転悲劇
に巻き込まれると思うと、すでに涙腺は緩みかけていた。
 しかし、彼らが戦場に赴いてからは、「このシーンは押さえておきたい」としこたまエピソードを詰め込もう
とする作り手の欲が見える。だから、時間の関係もあるのか編集がぶつ切り。泣きのシーンに浸る間もな
く唐突に戦闘シーン、そしてまた泣きと展開に余裕がない。女、子供、手紙などの泣き要素を取り入れま
くり、音楽で念を押す。心得てはいるようだがツメが甘い。DVDで未編集完全版が出る?
 私事、100人規模の小さい劇場で鑑賞したため、音響が今ふたつ。『プライベート・ライアン』や『ブラック
ホーク・ダウン』を彷彿とさせる戦場の生々しさが魅力なだけに、よりリアルな臨場感を味わいたかった。
written on July 14, 2004


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▽ここで観た:イオンシネマ久御山 (京都) 



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