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2046
2046
★★★★★★☆☆☆☆
2004年 香港
監督/脚本:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン / 木村拓哉 / コン・リー / フェイ・ウォン / チャン・ツィイー / カリーナ・ラウ / チャン・
チェン


☆こう観た☆
 舞台は1967年の香港。恋に破れたチャウ・モウワン(トニー・レオン)は、生活のために書きたくもない小
説を書き、女とだらしない絡みを繰り返す。そんな彼が、自分の住むホテルの住人をモチーフに小説
“2046”を書くが、その内容を掘り下げ、ホテルオーナーの娘ジンウェン(フェイ・ウォン)と続編を書いてい
くうち、主人公の日本人(木村拓哉)の心理はまさに自分そのものではないかと悟り始める。
 ウォン・カーウァイ監督作品はいくつか観てきたが、そのいずれも視点がどこかひねくれていて、ベタな
映画はぜったい撮らないという彼の天邪鬼的な作風で一貫されているが、残念ながら筆者の心を掴んだ
ことは一度もない。相性の問題だろう。そして今回も、観終わった直後は「いったい何だったんだろうか」と
未消化感ばかりが頭の中を漂っていたのに、登場人物たちの心理を振り返り、頭が整理されていくほどじ
わじわと物語の深みを感じることができた。筆者の感度が鈍いだけなのかもしれないが、できれば劇場に
いる間に感じたいものだ。
 トニー・レオンの変幻自在な演技は言わずもがな、新旧の中国女優陣が一挙集結し、中国映画ファンな
ら彼女らを一度に拝めるだけでも観る価値はある。とりわけ、チャウの隣人バイを演じたチャン・ツィイーは
ようやくあどけなさが取れて、艶っぽい役どころを違和感なく演じられるようになった。しばらくは安泰だろ
う。日本語しか話せないキムタクのキャスティングに異議を申し立てる人間は少なくないだろうが、日本に
対する商業的思惑が混在していると考えれば、まんざら間違った選択ではないと言える。彼の活躍だけを
期待したカーウァイの「カ」の字も知らない観客の難解な作品への困惑と、キムタク低露出への落胆のた
め息が聞こえてきそうではあるが。
written on November 16, 2004

補足:批評執筆後、本作が同監督作品『花様年華』の続編的内容であることを知った。鑑賞前にそれを知
っていれば、また少し見方が変わったろうと思う。


▽オフィシャルwebサイト:こちらから


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▽ここで観た:イオンシネマ久御山 (京都) 



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