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オールド・ボーイ
Old Boy
★★★★★★☆☆☆☆
2003年 韓国
監督/脚本:パク・チャヌク
出演:チェ・ミンシク / ユ・ジテ / カン・ヘジョン


☆こう観た☆
 躍進目覚しい韓国映画界にまたひとつ世界規模の話題作が到来と聞き、さらにセールストークに衝撃
の結末をこれでもかと謳われて、筆者の食指が動かないわけがない。しかし、韓国映画の名作『殺人の
追憶』は、あらかじめ映画が未解決で終わることをわかっていながらラストにこの上ない衝撃を覚えたの
に、本作ではそんな感情が微塵も起こらなかった。なぜか。答えはただひとつ、期待が大きすぎたのだ。
 人はこれまでにない不幸に襲われた時、「なぜ自分だけがこんな目に?」と自らが犯してきた過ちを振り
返る。突如監禁され、とある一室に閉じ込められたオ・デス(チェ・ミンシク)も、こうなってしまった思い当た
る節をノートに書き留め続けるが、答えは見つからない。15年もの歳月が流れたある日、ここでも突如解
放され、自由の身になったデスはその答え探しと犯人への復讐を誓った矢先、行き着いた日本料理屋で
謎めいた女ミド(カン・ヘギョン)と出会う。
 いきなり緊張感溢れるビルの屋上のオープニングから、よく作り込まれたジテの監禁生活の様子まで、
脚本の素晴らしさが窺える。しかし、デスとミドの関係が出会いのシーンで早々にわかってしまうと、関心
事はもはや犯人の目的だけに。その犯人が思いのほか早く登場する割には、ヒントが少ない分推理する
楽しみも与えてもらえていない気がする。チェ・ミンシクの鬼気迫る演技と、カン・ヘギョンのまた見たいと
思わせるあどけなさとコケティッシュが同居した雰囲気には魅了されるが、悪役ユ・ジテの能面さが意図
的なものであるのか首をかしげる。
 いかにもハリウッド受けしそうなストーリーだなと思っていたら、すでにリメイクが決定しているそうで。し
かし、大味なアクション映画に終わってしまいそうだなぁと危惧しているのは筆者だけではないはずだ。
written on November 23, 2004


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▽ここで観た:イオンシネマ久御山 (京都) 



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