「ゲンドウ・・・イカリ=ゲンドウは居るか・・・・」
「は・・・ここに・・・」
「ゲンドウ・・・・今の状況を聞きたい。我が神聖ネルフ王国がどのような状況にあるのか。
おまえの側近としての見解でかまわない」
イカリ=ゲンドウ。
神聖ネルフ王国で国王の次に地位を持つ男。
すなわち、側近である。
「はい・・・現在我が王国は3すく身の状態に入っております。西のゲヒルン共和国。東のゼーレ連合国と。
ゼーレからの奇襲がありましたが今は膠着状態に入っております」
「そうか。ご苦労、下がれ」
「は・・・」
ゲンドウは国王に事実を少しだけ曲げた情報を伝えた。
今、ネルフはゼーレよりの奇襲が後を引き、少し戦線を後退しつつあったのである。
カツーン・・・カツーン・・・・
ネルフの王城の長い廊下から靴音が聞こえる。
ゲンドウが王室から出ると、すぐにその音は聞こえてきた。
「ゲンドウ、信じたか?」
「あぁ、問題ない」
「しかし・・・あの王も駄目だな・・・俺達がいないと」
「言うな。この国は立憲君主制をひいた国だ。今更覆せはしないぞ、ソウリュウ=アレクサンダー」
「・・・だな」
ソウリュウ=アレクサンダー。
神聖ネルフ王国で、王に変わり、政治を司っている男である。
いわゆる丞相の立場である。
しかし、この男もそれだけではない。
二人、ゲンドウとアレクは二人で王国の実権を握っている。
世論は王が実権を握っているように感じるだろう。
二人はあくまで陰になっていた。
ある目的のために。
「ゲンドウ、例の反応はどうだったのだ?」
「何もなかったな。無駄足だった」
「そうか、早く見つかると良いな」
「一朝一夕にはみつからんと思っている。問題はない」
「おまえがそういうと真実味を増すな、頼むぞ、ゲンドウ」
「任せておけ。おまえは・・・おまえのやることをやれよ」
「分かっているさ、おまえも心配するな」
「シンジ君、大丈夫?」
「うん・・・・ごめん・・・マナさん」
「もう・・・・私のことはマナで良いって言っているじゃない、ほら」
「あ、ごめん・・・・マナ」
「そう、それで良いの・・・・でも急にこんなになるなんて・・・・災難ね」
「うん・・・・ごめん」
「シンジ君は謝らなくて良いよ。私も好きで看病しているんだから」
「え?」
「あ、今の無し、今の・・・・無しね。聞かなかったことにして・・・・」
「何か言ったの?マナ」
「・・・・・鈍感・・・・・」
「??」
シンジがマナの家にやっかいになり始めて一週間が過ぎていた。
だが、シンジがやってきた翌日、シンジは高熱で倒れた。
フユツキがよんだ医者の見立てでは、疲労のために倒れたのだろうと言うことだった。
それを聞いて、マナが安堵したことは言うまでもない。
しかし・・・シンジは倒れている間・・・・
助けて・・・・助けてよ・・・僕を・・・・・黒い血から助けてよ・・・・
なんで・・・誰も助けてくれないの・・・・僕が何かしたの・・・・
僕は何もしていないのに・・・・・・・助けてよ・・・・・・・
なら・・・・・アタシに会いに来て・・・・・
君は・・・・
アタシは・・・・・・アタシは・・・・・・
名前を教えて、会いに行くから・・・・・・助けてほしいから・・・・・名前を・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
教えてよ・・・・・助けてよ・・・・・・・・・・・・・会いに・・・・・行くから・・・・・
目覚めたシンジは、何も覚えていなかった。
いや、覚えていることはなかったと言った方がいいかもしれない。
「ね、シンジ君、何か思いだした?」
「全然・・・駄目だよ・・・・それに無理は良くないしね」
「そうなのよねぇ・・・精神的な記憶喪失なんですもの・・・・やっぱり精神的にどっきりしたら直るのかな?」
「さぁ?」
「試して・・・・・見る?」
「試す・・・・・って・・・・・・・・・・・・・・・」
「ふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん・・・・・・・・」
「へ?・・・・・・・・・んんんっっっ!!!」
二人は・・・・・・・言葉に言うなら”キス”、英語で”kiss”、日本語で”接吻”をしていた。
「あああ・・・・・・い・・・・・ううう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・あら・・・・・」
シンジは”精神的な”ショックのため、再び倒れることとなった。
「ねぇ・・・・・アタシ・・・・夕べまたあの夢を見たわ・・・・」
「また?何回目なの?」
「じゅう・・・・・15回目・・・・」
「また黒い血をかぶった男の子の夢?」
「うん・・・・でも・・・・昨日は続きがあった・・・・」
「続き?」
「その男の子がね・・・・・・・・笑ったの。天使みたいに・・・・・・きれいな笑顔で」
少女は頬を赤く染める。
ここは少女の家。
いつものごとく、少女の家に一番の友人が遊びに来ているところであった。
「あなた・・・・・・・もしかして?」
「うん・・・・アタシ・・・・・・会ってみたいな・・・・・・・・天使の笑顔を持つ男の子に・・・・」
「(黒き血を持つ男の子でもあることを・・・・忘れたのかしら・・・・)」
彼女たちは・・・・・・・・・・・・・・そう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あとがき
にゃ〜ん、Y-MICKです。
第2話ですぅ
LASじゃないですぅ(爆)
勢い余ってLMSやっちゃいましたぁ(木亥火暴)
複線なんで、ヤっとかないといけないんですぅ
#カタカナはやめい<ぢぶん
最後の会話は察しの通りですぅ
やっと登場になる・・・と思いますぅ(笑)
気になるLASですけどぉ、ちゃんとやるんで逃げないでくださいぃ
ちゃんとなるんですぅ
それじゃあ今回はこの辺ですぅ。
あと、感想なんかはここに。
私のHPの掲示板も可です。(木亥火暴)
毎度恒例、艦長のつぶやき
さて、Y−MICKさんから連載2作目が届きました!
なんと言いますか・・・・伏線張りまくりですね(笑)
風呂敷はたたんでくれよぉ!!(爆)>みっく
というわけで、(どんなわけや)まだまだ続きます。
続きが読みたいアナタ!
そう、アナタです!今すぐメールを出すのだ!
感想メールは作者にとって前進起爆剤です!(笑)
それでは恒例の昇進でーす!
Y−MICK中尉は、今回の投稿をもって
海軍大尉に任じます(笑)
これからも精進を(・・・それは私か(爆))