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Sounds 〜Legend of Eva〜



Write by Y-MICK






3頭の龍、争いが始まるとき、


音、一頭の龍よりいずる。


音は少年より生まれる。


音は破壊神。


音は天使。


黒き血、少年を破壊神と化す。



少女達。


赤き瞳と青き瞳を持つ少女。


赤き瞳の少女は身の安らぎを。


青き瞳の少女は心の安らぎを。



安らぎ得ぬ時、音は破壊神となる。


安らぎを得し時、音は天使となる。



音は全てを・・・・・・・・・・・・



〜神聖ネルフ王国のある地方に伝わる伝説より〜






Sounds 3rd SAGA 〜Eva〜







ズガァァァァンッッ!!

ズシャッ!!

「がぁっ!」


神聖ネルフ王国とゼーレ連合国との現在の国境付近。


「左翼っ!隊列が乱れているぞっ!ここを突破されたいのかっ!」


兵士達に罵声を浴びせる男が一人。


「何をしているっ!貴様ら死にに来たのかっ!!」


声を張り上げている男の所に・・・


「たぁっ!!!」


ズシャッ!!


男は近くにまで潜んできた敵を一閃した。


「くそ・・・・前進も後退も無し・・・か・・・・」








「リョウジ・・・・ねぇ・・・・」

「すまない、今日はちょっと・・・な、ミサト」

「良いじゃないの・・・男を奮い立たせるのに女は何でもするものだっていったのだれだっけ?」

「ったく・・・・ミサトは俺の心を読むな・・・」

「んふふふ・・・・」


男の名。

カジ=リョウジと言う。

神聖ネルフ王国で、魔装将軍という地位を得ている。

彼の部隊は魔装兵という一種独特の兵を率いていた。

魔装兵。

全身を機械に覆われ、その分、防御力、破壊力を増した兵のことである。

とどのつまり、パワードスーツを着た兵と思えばいいだろう。


そして女の方。

カツラギ=ミサト。

彼女はネルフでは騎兵将軍である。

騎兵、騎馬兵を率いている。


察しの通り、二人は恋人同士。

長い戦いの間、お互いを癒すために出来てしまった存在。

これも戦争の産物である。




「だが・・・・このままでは消耗戦だな・・・」

「そうね・・・私たちの部隊もかなり疲弊しているわ・・・」

「戦線はだいぶ後退してしまった・・・今日は戦線が後退しなかった分、よくやった方だな」

「えぇ・・・いまは・・・まだましね・・・」

「・・・西のゲヒルン共和国・・・・か」

「そう、あそこまで攻めてきたらネルフは陥落するわ。確実にね」

「諦めて逃亡するか・・・・王都で作っている新しい兵器に期待するか・・・二つに一つだな」

「逃げるなんて貴男らしくない・・・」

「こう戦いが続けば俺だって逃げたくなる・・・」

「そうね・・・・ね、リョウジ・・・・もう一回・・・・」

「おいおい・・・・・・・・・・ま、こうしている方が人間らしいと言えば・・・人間らしいか・・・」




二人は再び闇へと消える・・・・・・・・












「あの町でのエヴァの反応は確かだ・・・・だがどこへ・・・・」


くらい部屋にゲンドウは一人、呟いている。


「まさか・・・・・所有者(マスター)がいるとでもいうのか・・・・」


一瞬、ゲンドウは眉間にしわを寄せる。


「・・・!・・・・いや・・・それはあるまい・・・・あれは・・・・捨てたはずだ・・・・彼方に・・・・」


再びゲンドウはくらい部屋での独り言を始める・・・

それは永遠ともいえるつぶやきだったのかもしれない。








「シンジ君、もういいのかい?」

「えぇ、すみません、ご厄介になってしまって」

「ははは・・・かまわんよ。わしらもそう人間として落ちぶれてはおらんのでな。
 人一人看病できないほど腐りきってはおらんよ」

「そんな・・・でもありがとうございます・・・・それでなんですが・・・今日から・・・・」

「そうか、手伝ってくれるか・・・男手が足りなくてな、早速で悪いんだが・・・」

「はい」

「今日は王都にいってきてもらいたいのだ。マナと一緒にな」

「王都に?なぜです?」

「昔・・・・な」


シンジの体は快調に回復していった。

まるで人間ではないように回復していった。

かといって、マナ達は別段不思議がることもなく看病をした。

そして今日、シンジはベッドを久しぶりにおり、大地に足を乗せた。

フユツキの元へシンジはお礼に行き、そこで早速仕事をもらってきたのだ。


「昔・・・王都は隣町にあってな。その関係で城にパンを仕入れていたのだが・・・」

「何か・・・あったんですか?」

「遷都だよ。今のところに王都は遷都してな。そんなんで今は月に一回、城に行っているのだよ」

「そうなんですか・・・すごいですね」

「ははは・・・今では寂れたパン屋だがね」

「そんな・・・あ、行ってきますね」

「あぁ、道中気をつけてな」


シンジはマナが外で手を振っているのを見るとフユツキの元から旅立つことにした。

旅と言ってもそう大したものではない。

単に3日、歩いて行くだけの距離である。


「ほらシンジ、早く行かないと夕方までに宿場町に行けないよ・・・」

「あ、待ってよマナ・・・」


二人は一見すると恋人通しのように見えた・・・

決して結ばれることのない二人・・・・

二人での運命など無いことに気づくはずはなかった・・・








「これが王都よ、シンジ」

「へぇ・・・やっぱりすごいね・・・」


3日後、シンジとマナは王都についていた。

ここで観光がてら、仕事をするのである。












「ねぇ・・・・今日もアタシ・・・・・あの夢を見たわ・・・・」

「そう・・・・またなの・・・・・それで?」

二人の少女、空色の髪の少女と栗色の髪の少女が町を散策している。








「ね、シンジ。これなんか良いんじゃない?」

「う〜ん・・・僕には分からないよ・・・経験無いもん・・・・」

「ふふっ、そうだったわね。シンジは記憶喪失だもんね」








「それで彼・・・今回も天使のような笑顔・・・・見せてくれたわ・・・・・」

「そう・・・良かったわね・・・・」


栗色の髪の少女は顔を赤らめつつ、空色の髪の少女と歩く。




「ね、シンジ。あれみてよ、あれ」




「いい加減飽きたわ・・・・貴女の夢の話は・・・・」




「ほら・・ねぇ・・・・みてよ・・・・」




「どうしたの?」












シンジと・・・・・・・・・・・・・・・・・・







栗色の髪の少女は・・・・・・・・・・・・
















再会した。






あとがき



ども、Y-MICKです。

艦長が帰ってくるたびに掲載されるこの小説(笑)
そう、これ、艦長の後悔^H^H航海の度に航海^H^H公開します・・・・
(言って置くが、洒落をねらったのではない(笑))

今回でやっとシンジ君と栗色の髪の少女(ばればれ)は再会しましたな。
これからやっとLASになりますよ(^^)

もちろん、これからリョウジとミサトにもどんどん出演してもらうつもり・・・です(^^;
ま、どうなるか知ったこっちゃありませんがね(をひ・・・)

さて次回・・・・再び艦長の後悔^H^H航海あけに会いましょう。
ではっ!!

あと、感想なんかはここに。
私のHPの掲示板も可です。(木亥火暴)




#ちなみに、あとがきは適当。文体なんかもめちゃくちゃ(^^;;;;







艦長からの砲撃命令(嘘)



Y−MICKさんから連載3作目が届きました!

ありがとうございます!!

それにしても・・・・


引っ張るねぇ(笑)

最近は私も自作で引っ張り気味の展開だから大きな事は言えない(爆)



んでもって。

やっとご登場あそばされましたねぇ

ここから怒濤のLASか!?(爆)

期待しております(笑)



読んだアナタ!Y−MICKさんにメールを出すのだ!

感想メールは作者のカンフル剤です!!




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