「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
二人は交わっている。
一人は、歓喜が感じられるが、もう一人は・・・
”あきらめ”、そう、あきらめが感じられる。
二人がこういう関係になって早一年。
初めのころは毎日のようであったが、それも時がたつにつれてその感覚も減っていった。
だが二人にとって回数が減ったからと言って、飽きてきているわけではなかった。
回数の減った理由、それは一回の濃度を増すための回数の減少でしかなかった。
「あっ・・・・あああっっっ!!!」
「・・・くっ!!」
二人の激しい息づかいだけがあたりを覆う。
「はぁはぁ・・・・・ん・・・・」
「・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・」
行為が一通り終了した後、二人はそのまま眠りへと就いていった。
ふたり・・・・
兄シンジ16歳。
妹アスカ15歳。
あの出来事からすでに一年。
二人とも年を増やしたが、その関係に変わりはなかった。
そう、Incest(インセスト)・・・近親相姦。
「お兄ちゃん・・・ほら、起きて・・・遅刻するよ・・・・」
「・・・ん・・・・アスカ・・・・おはよう・・・・」
昨晩、交わったというのに、アスカの方はそれを当然と受け止めている。
しかしシンジの方は・・・
「(またやってしまった・・・・・良いのだろうか・・・こんなことしてしまって・・・・・
相談しようにもこんなこと相談できるものじゃないことは分かってる。
せめて・・・・父さん達が生きていてくれたら・・・・)」
終始この様子だった。
関係を持ちはじめてからずっと。
アスカがシンジを呼び、朝食を取ってから二人は出かける。
シンジはなんとか高校に合格したため、アスカとは行くところが違う。
しかし、共有できるところまではずっと一緒に行っていた。
「じゃ、お兄ちゃん。遅刻しないでね」
「分かっているよ」
二人は交差点で別れ、共に目的地へと急いだ。
日常ではこうである。
だが今日に限って日常とは似て非なるものとなっていた。
「(昨日してしまったから・・・今度は明後日・・・・また来るんだろうな・・・アスカ・・・・
なんとか・・・終わらせないかな・・・・・きっかけ・・・きっかけさえあれば・・・・・)」
アスカの思いとは別に、シンジは関係を終わらせたかった。
インセストはいけないことだと認識しているからである。
しかし、男にとって一番身近な異性は自分の姉や妹であり、母親である。
インセストがいけないものと認識させているのは全て社会である。
シンジもその社会の認識に流されていた。
しかしアスカは違う。
アスカはその考えは持っていない・・・・持ちたくはなかったのだ。
そのため、アスカはインセストがいけないものと認識はしていない。
シンジがそういったことを考え、そして時間が迫ってきたとき、
シンジは一つの結論に達した。
「さぼろう」
シンジは今日は高校をさぼることにし、近くの喫茶店に入っていった。
カラ−ン
「いらっしゃい」
シンジ時々この喫茶店で一日過ごし、学校をさぼることがある。
この喫茶店のマスターもそれは黙認していた。
「いつもの、でいいかい?」
「・・・(こくり)・・・」
シンジはいつも窓際、交通の往来が見えるところに座り、
アイスコーヒーを飲んでぼーっとする。
その間シンジが喋ることはなかった。
そのぼーっとしているシンジに突然爆音が聞こえてきた。
ボォォォッ!!!キキィィィィィッッッ!!!
「やれやれ・・・今日は彼女も来るのか・・・」
マスターはあきれ顔で呟く。
「(彼女?・・・この店の常連・・・・僕が知らない人だろうな・・・・)」
シンジがまたも妄想していると当の本人が入ってきた。
カラカラ−ン
「ちゃーす。マスター・・・は当然いるわね」
「いるよ。ここは私の店だからね。ミサトちゃん」
「んもう。マスターったら照れちゃってもう」
ミサトと名乗られた人はシンジにはめもくれずカウンターに座る。
「今日は繁盛だな。ミサトちゃんだけじゃなくて彼も来るとは」
「へ?かれ?」
「ほら、そこの」
「ん、どれどれ・・・・・・ってシンちゃんっ!!!」
「え?・・・ミサトさんっ!!」
葛城ミサト、彼女はシンジの叔母という立場にある。
ミサトは昨年加持という男と結婚、正確な名前は加持ミサトとなり、
その結婚を機に仕事を辞め、専業主婦と化していたが、
至って暇なため、時々この喫茶店に来ていたのだ。
「い−ところであったわ〜。シンちゃんに用事、あったのよねぇ〜」
「よ・・・用事って・・・・(ろくな用事じゃないな、ミサトさんなら)」
「んふふ・・・・・・シンちゃん16よね」
「はい」
「で、お話というのは・・・・・ね、お・み・あ・い(はぁと)」
「それで・・・・これ?」
「うん、いきなりだから・・・・何も反撃できなかった」
シンジに渡されたのはお見合い写真。
もちろんミサトが持ってきたものである。
この時代、結婚できる年齢は女性は変わらなかったが、男性は下げられていた。
つまり男も女も16歳で結婚出来るという風に法改正されていた。
ミサトも結婚して暇なため、時々・・・いや、頻繁にお見合い写真を持ってくる
いわゆる”お見合い好きのおばはん”になりさがっていた。
「で、お兄ちゃん・・・・お見合いするの?」
「一応してみようと思う。この”綾波レイ”って言う娘・・・・可愛いし」
「(むっ!)」
シンジは普段見せないような微笑みを、その写真の人物、綾波レイに見せながら
しばらくその時を過ごしていた。
後ろで、悲しそうな、それでいて怒り、策略を考えていそうなアスカを残しながら。
お見合い前日の夜。
シンジは夕食が遅くなるというアスカの言葉を聞いて、明日、お見合いの準備をしていた。
「(もしかすると・・・これでアスカとの関係を断ち切れるかも知れない・・・・)」
そう考えながら。
「お兄ちゃん、出来たよ」
「今行く」
普段から食事はアスカが作る。
シンジはすでにそのことは当然のことと考えていた。
「はい、おみそ汁」
「ん、ありがと」
受け取ったみそ汁をシンジは一口「ずずっ」とのむ。
するとシンジは何か違和感を感じた。
「ん?このみそ汁何か・・・・・!!!」
シンジは思いだした。
一年前。
アスカとの初めての行為を。
「ま・・・まさか・・・・・」
「・・・お兄ちゃんが・・・お兄ちゃんがいけないんだからね・・・・お兄ちゃんが・・・」
「な・・・・ぜ・・・・・」
「お兄ちゃんがお見合いするって言うから・・・・アタシ・・・お兄ちゃんがどこかに行っちゃうのやだもん・・・・」
「で・・・・も・・・・」
「いやっ!!聞きたくないっ!!・・・・・・んっ!!!」
しびれているシンジにアスカは覆い被さる。
そしてシンジの口をまるで・・・シンジの口にある水分をみんな吸い尽くそうという勢いで吸い付く。
「むあ・・・ん・・・くあん・・・・・・」
「む・・・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・」
くちゃ・・・・・ぺちゃ・・・・くちゅ・・・・・
アスカのキスにより、シンジの口はすぐにアスカの唾液でいっぱいになった。
「はぁはぁ・・・・・お兄ちゃん・・・・・」
「・・・・・」
シンジは再びいつもと同じ・・・何も考えられなくなり、意識を外界から閉じた。
「お兄ちゃん・・・・また逃げちゃったんだね・・・・でも良いの・・・アタシは・・・・お兄ちゃんという存在があれば・・・」
アスカはまず自分の服を脱ぎはじめた。
上着・・・スカート・・・・ブラ・・・・そしてショーツ・・・・
自分が全裸になったのを確認すると、今度は兄シンジの服を脱がしはじめた。
そしてシンジも全裸になったことを確認すると、アスカはまずシンジの陰茎をしごきはじめる。
「お兄ちゃん・・・やっぱり体は正直なんだね・・・ほら・・・・」
しゅ・・・しゅ・・・・
半立ちだったシンジのものは、アスカの手によって全開となった。
そしてアスカはそのままシンジのものを自分の口に含みはじめる。
「うふ・・・・ん・・・・・あう・・・」
ぴちゃぴちゃ・・・・・
「う・・・あ・・・・・」
びゅっく・・・・びゅ・・・・
シンジのものはその先端から白いものを吹き出す。
当然、一番近くにいたアスカの顔にそれがかかる。
アスカはそれを見ると全てそれを舐めきり、胃の中に消していった。
「お兄ちゃん・・・たまっていたならそういえば良かったのに・・・・」
このときアスカの下半身はすでに濡れきっている。
シンジのものを舐めている間、自分で濡らしておく。
シンジがこれまでアスカの下半身を何かすると言うことはなかった。
シンジが意識を閉ざしてしまうため。
「ほら・・・アタシはもう良いわ、そろそろ・・・・いくわよ・・・」
ぶぶ・・・・・くちゃ・・・・・
粘液が重なる音を出しながらシンジとアスカは一つとなる。
「はぁ・・・・・ん・・・・お兄ちゃん・・・・」
いつも上となるアスカは一度シンジのものを全て自分の中にしまい込んで、一息つく。
「熱い・・・・今日も熱いよ・・・・お兄ちゃん・・・」
くちゃくちゃ・・・・・ぐちゅ・・・ぐちゃ・・・・
「ん・・・あん・・・んっ・・・・はぁ・・・・・・あああっ!・・・・んふぅ・・・・・」
アスカはシンジの上で上下する。
時にはシンジの口にむさぼり尽きながら。
辺りに人間の本来のにおいが立ちこめた。
「はぁ・・・ん・・・・お兄ちゃん・・・・そろそろ限界なんだね・・・・」
アスカはシンジの少しだけ変わった表情を見てそう判断した。
「いつもなら・・・はぁ・・・・外で出しているけど・・・・今日は・・・・中で出してね・・・・
アタシに・・・お兄ちゃんのものを・・・・・んっ!・・・・全部頂戴・・・・・・・・・ああっ!」
普段は、妊娠をさけるため、安全日以外は外で出していた。
しかし・・・今日は安全日ではなかった。
何故か・・・・
それはアスカに妊娠させたかもしれないということを、
シンジに認識させるため。
いい方法ではないが、確実。
いい方法はまた後でじっくり考えればいい。
そう考えた、アスカは。
「・・・・うっ・・・・」
びゅ・・・・びゅ・・・びゅ・・・・
「・・・はぁはぁはぁ・・・・・お兄ちゃんのものが・・・・アタシの中に・・・・熱い・・・」
シンジは結局お見合いに遅刻。
なんとかそれは取り繕ったが、終始アスカのことが頭に離れなくなってしまった。
そして・・・
「すみません、シンジさん。このお話は無かったことにして下さい。
シンジさんがいい方だというのは分かりました。でも・・・・シンジさんの心にはすでに女性がいるみたいです。
ですから私は身を引かせていただきます」
見合い相手、綾波レイから言われたのはこの言葉だった。
そして・・・愕然とした。
「(僕に・・・僕の心に女性が・・・・確かに今日はずっとアスカのことが頭から離れなかった・・・
昨日のあの行為・・・あれが原因だと思う・・・・でも・・・・・・・・・
いや、もしかすると僕は・・・・・)」
そう、シンジの心にはすでに・・・・・・・・・・・
後書きという名の、言い訳 Y-MICK「どうも、またやってしまったY-MICKです(^^;;;)」 アスカ「また・・・ね。こりずにまぁ・・・」 Y-MICK「別に良いじゃないですか、執筆は自由です」 アスカ「普通の小説ならね、でもアンタのこれ、18禁でしょ?」 Y-MICK「そうですね」 アスカ「それも前回より短い・・・ね」 Y-MICK「ははは(^^; 良いじゃないですか、短くたって・・・プレーンで10KB位なんて普通ですよ」 アスカ「短いわ。アタシの小説書くなら最低でも20KBは書きなさい」 Y-MICK「無理です。最近で一番良いと思ったのでも15KB位にしかなりませんから」 アスカ「それを何とかするのが真のLAS人でしょ?なんとかなさいっ!!」 Y-MICK「(ぼそっ)私はLAS人である前にマヤちゃんな人なんだけどなぁ・・・」 アスカ「なんか言ったっ!?」 Y-MICK「い、いえ・・・・べつに・・・・・・なんとか努力します m(_ _)m」 アスカ「よろしい」
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