SLBM発射筒に戻る”X−69”発令所に戻るBACK
 
 
 
心の間隙 〜Version "BOTU"〜
 
White by Y-MICK

「ほら・・・いい加減に起きて」

「・・・ああ・・・・おはよう、アスカ・・・」

「やっと起きたね。お兄ちゃん」
 

中性的な顔立ちをした少年。
彼の名前は碇シンジ。
中学3年生である。

そしてその彼を起こしに来た少女。
彼女の名前は碇アスカ。
シンジの妹であり、中学2年生である。

彼らは早くに両親を亡くしており、二人だけでずっと生活していた。
もちろん、彼らにも保護者はいるが、感心がないのか、彼ら二人に見向きさえしていなかった。
 

「早く朝御飯食べて。片づかないから」

「ああ、分かっているよ・・・」
 

シンジは目をこすりながらも食卓に着き、朝食を取る。
両親がいなくなってから、二人の食事は全て妹のアスカがやってきた。
生活の面倒は全て妹であるアスカがやっているといっても良い。
 

「今日から新学期だね。お兄ちゃん」

「そうだね。とうとう僕も受験生か・・・」

「頑張って勉強してね。お兄ちゃん」

「分かっているよ。あまりアスカにも迷惑をかけられないからね」

「うん。分かってる」
 

生活のためのお金は全て親の保険や、遺産などを使っている。
だがそれも限りがあることをこの二人は知っているのか、
細々と、軽く贅沢をしながら暮らしている。

そして登校するための時間が来る。
 

「お兄ちゃん、アタシ先に行くね」

「ん、分かった」

「家の鍵、忘れないでよ」

「ああ」

「それじゃいってきま〜す」
 

アスカはシンジより先に、元気よく登校していった。
 

「さて・・・僕もそろそろ出かけるか・・・行って来るね。父さん、母さん」
 

2015年には珍しい、小さな仏壇に手を合わせていくシンジ。
今日から新学期の始まりであった。
 
 
 



 
 

「おはようさん」

「おはよ、碇」

「おはよう、トウジ、ケンスケ」

「結局3年間ずっと一緒のクラスになってもうたな」

「そうだね」

「なんか因縁があるのかな、俺たちって」

「僕には分からないよ、ケンスケ」

「案外誰かの画策だったりしてな、なぁケンスケ」

「俺はやってないぞ」

「白状せぇ!おまえが学校のホストコンピュータにハッキングしていることくらいしっとんのやぞ」

「あれはあれ、これはこれだ!」
 

いつものごとく、トウジとケンスケのとっくみあいが始まる。
いつものように・・・平和な日々・・・

そしてそれを破るものが出てくるのも新学期ならではであった。
 

「碇君・・・だったよね」

「そうだけど?」
 

シンジの所に数人の男がやってきた。
彼らの手には手紙と思しきものや、何か箱を持っているやつも居た。
 

「これ・・・アスカちゃんに渡してくれっ!!」

「俺のも頼むっ!」

「コイツのやつはいいから俺のをっ!」

「僕の気持ちが詰まっている!是非アスカちゃんに渡してくれっ!!」
 

三々五々、シンジのことは無視してプレゼントやらラブレターやらをシンジに押しつけていく。
 

「やっぱり今年もだな」

「アホ共が・・・いや、あのことをしらんだけでもまだましか・・・」

「碇の”あれ”は今に始まったことじゃないからな」

「ご愁傷様やで・・・」
 

シンジはというと・・・一人の男がシンジにものを渡してから目つきが変わっていた。
冷たい、それでいて射るような目つきを。
まるで生前の碇ゲンドウを思い起こさせるような目つきだった。
 

ガラガラ・・・・・・
 

シンジはおもむろに席を立ち、教室を出ていった。
その手に、今渡されたものを持ちながら。
 

「やっぱ今年もやったな」

「しかし・・・碇もあれさえなければ良い奴なんだけどな・・・」

「そうやな・・・・あれで”シスコン”じゃなかったら良い奴なんやけどな・・・」
 

シンジは・・・アスカを溺愛している。
早くに両親を亡くしてしまったのが原因かどうか定かではないが、
シンジがアスカを思っている気持ちはすさまじいものである。

そして等のシンジはというと・・・・
手に荷物を抱えながら、学校の焼却場に来ていた。

ズボンのポケットからライターを出し、近くにあった着火装置に火を付ける。
焼却炉に火がともされると、シンジは行動を開始した。
 

「”アスカちゃんへ、僕は・・・・・”」

びりびり・・・・

ぽいっ!

ぼぅぅぅ・・・・

「ネックレスか・・・・・後で換金だな」

「”すきだぁぁ!!俺は君が・・・・・”」

びりびりびりびり・・・・

ぽいっ!!

ごぉぉぉぉ・・・・
 

10分位すると、シンジの手にあった荷物は消えていた。
そしてそっと呟く・・・
 

「アスカ・・・僕の妹・・・・愛しているよ・・・・・」
 

そこにはただならぬ雰囲気が漂っていた。
 
 
 



 
 

とんとんとんとん・・・・・・・・
 

「ただいま・・・」

「あ、お兄ちゃん。お帰りなさい。今日ははんばぁぐだよ」

「道理でいい匂いがすると思ったよ。アスカのハンバーグは美味しいからね」

「ふふっ、ありがと。もうちょっと待ってね。今準備するから」

「分かったよ」
 

シンジは学校の図書館で少し勉強をしていた。
そしてその後、今日の収穫物を質屋で換金してきたのだった。
もちろん、そのことはアスカには内緒で。

シンジは着替えてしばらくくつろいでいる。
そうするとアスカの声が聞こえてきた。
 

「おにいちゃぁん!ご飯出来たよぉ!」

「分かった、今行くよ」
 

二人だけの食事が始まり・・・そして終わる。
二人だけなので、始まりと終わりは早い。

食事が終わった後、シンジは風呂にはいる。
少し熱めの風呂に10分ほどはいる。
上がってくる頃にはアスカも食事の後かたづけを終え、一人でTVを見ながらくつろいでいる。
それが今の碇家の普段の風景であった。
 

「先に入ったよ。アスカ」

「あ、はぁい」

「アスカ」

「ん?何?お兄ちゃん」
 

シンジは風呂に入ろうとするアスカを、すぐに捕まえた。
 

「これ・・・生活の足し・・・」

「・・・まさか・・・・またやったの?・・・・・・」
 

シンジの手からお金が出てくる。
それを見たアスカは悲しそうな目をした。
 

「アタシ・・・お兄ちゃんにそんなことして欲しくないのに・・・・」
 

アスカは掠れるような声で呟いた。
 

「何を言っているんだ?僕はアスカの・・・」

「聞きたくないよ・・・それっていけないことだよ・・・お兄ちゃん」
 

すでに涙声のアスカ。
アスカは知ってしまっていた。
自分へのプレゼントを兄が換金してしまっていることを。
 

「なぜ・・・いけないんだ・・・」

「お兄ちゃんは辛いかも知れないけど、アタシは・・・・
 そう言うのはちゃんと受け取ってから断った方が良いと思う。
 むやみに捨てたりするもんじゃないと思う」
 

シンジの顔にはすでに色はなかった。
シンジにとって、やってきたことは全てアスカのためであった。
それを否定される。
つまりそれはアスカに自分を否定されているのだ。
ショックであることは言うまでもない。
 

「僕は・・・アスカのために・・・やっているんだ・・・そうだ、アスカのためなんだ。
 それをアスカは喜んでくれるんだ。アスカは喜んで僕を・・・・」
 

過度の思考のループ。
シンジがアスカを思いすぎること。
原因はこれだった。

シンジは・・・・・・・・・・・

アスカのことに対しては・・・・・・・

壊れた・・・・・・・・・
 

「アスカ・・・・好きだよ・・・・」

瞳に色を無くしたシンジはそのままアスカの方を抱き寄せる。
 

「や・・・な・・・止めて・・・お兄ちゃん・・・」
 

いきなりの言葉にどぎまぎしながらも、アスカはそれを拒む。
 

「アスカ・・・・・愛しているよ・・・・・」

「だ・・・駄目だっ・・・・・・・んっ!」
 

アスカが言葉を発しきる前に、それを塞ぐものがあった。
シンジはファーストキスをアスカに捧げた。
そしてアスカはファーストキスを兄に奪われた。
 

「ふ・・・・・・・なんで・・・・・・・」

「アスカが好きだからだよ・・・・ほら・・・・もう一度・・・・」
 

拒むアスカ。
しかしそれでもシンジは止めない。

そしてシンジは唇を開き、舌を入れはじめる。
 

「んっ・・・・んあ・・・・・・・んん・・・・・・」
 

舌を入れ、アスカの口中をまんべんなくなめ回すシンジ。

長い時間舌を入れられ続けたアスカは、すでに思考を失っていた。

そしてやっとそれが離れ、シンジとアスカの間に糸が張る。
 

「ふぁ・・・・・・・はぁはぁはぁ・・・・はぁはぁ・・・・・・」

「まだだよ・・・・アスカ・・・・」
 

シンジはその場でアスカをゆっくりと倒した。
そして上に着ていたアスカのタンクトップをゆっくりと脱がす。

脱がし着ると、そこには二つのものが現れる。
シンジはそれを見て、ゆっくりとそれに触れる。
 

「・・・あ・・・・・・・・・・・」
 

思考を失っているアスカに声が漏れる。
それを見て、シンジはアスカの乳首に触れた。
 

「・・・・あ・・・・・・・・・・ああ・・・・・・」
 

しばらくそうした後、シンジはアスカの後ろに回り、両手でアスカの胸を触る。
 

「・・・・・・お・・・・・・おにい・・・・・・・」
 

アスカの瞳には、微かだが光が戻っていた。
だが、それでもシンジは行為を止めず、続ける。
アスカにはそれを拒むものもなかった。

後ろから胸を触りながら、シンジはアスカの下半身に手を伸ばしはじめた。
もちろん、アスカの抵抗はない。

それを良いことに、シンジは難なくアスカを全裸にすることが出来た。

全裸にしたシンジは、自分も服を脱ぎ、そのままアスカの陰唇に舌を持っていく。
 

「・・・・あ・・・・あう・・・・・・・お兄ちゃん・・・・・・あん・・・・・」

「感じているのかい?アスカ」

「お兄ちゃん・・・・・お願い・・・・・・止めて・・・・・」
 

アスカは少しだが、心が戻る。
しかし、シンジはそれを良いことになおもアスカを攻め続ける。
 

「アスカ・・・僕が何故こんな・・・・(れろ)・・・・・・ことするか分かるかい?」

「分かんない・・・・・あっ・・・・・分かんないよ・・・・お兄ちゃん・・・・・」

「言っただろ?僕はアスカを愛しているんだよ・・・・」

「お兄ちゃん・・・・・・・」
 

陰核、大陰唇、小陰唇・・・・シンジはアスカの下半身をまんべんなくなめ回す。
アスカの下半身はシンジの唾液と、アスカの愛液とが区別つかないほどになっていた。
 

「アスカばかりずるいね。僕のにもしてよ」
 

シンジは自分の陰茎をアスカの唇の前に尽きだした。

それを見たアスカは一瞬、目を見開くが、一度シンジの顔を見て、
そっと自分の唇をシンジのものに触れさせた。
 

「・・・お兄ちゃんの・・・・・」
 

シンジにも聞こえないような声を出したアスカは、シンジのものをなめはじめた。

ちゅ・・・ちゅく・・・・・ちゅちゅ・・・・・・・・・・
 

「・・・・はぁ・・・・・・良いよ・・・・アスカ・・・・」
 

くちゅ・・・・くちゃ・・・・・ちゅ・・・・・

初めはただ唇をはわせていたアスカだったが、
次第に舌でなめはじめ、最後にはくわえはじめる。
 

「ああ・・・・アスカぁ・・・・・」

「・・・・ぷは・・・・・お兄ちゃん・・・・・んっ・・・・」
 

ぷはっ・・・・・・

アスカがシンジのものから口を離す。
シンジはそれを見て最後の行為に移しはじめた。
 

「アスカ・・・・・・・・・行くよ・・・・・・」
 

ぴと・・・・・・・・ぐちゅぅ・・・・・・・くちゅ・・・・・・
 

「・・・・い・・・いた・・・・・・いたっ!!いたい!いたいよっ!いたいよお兄ちゃん!」

「我慢して・・・アスカ・・・・・すぐ慣れるよ・・・・」

「痛い・・・・痛いよ・・・お兄ちゃん痛い・・・・止めて・・・・痛いから止めてよ・・・・」
 

アスカは涙をこぼれさせながらシンジという兄に願う。
しかしシンジはそれを許さない。
 

「がまんして・・・・はあはぁ・・・・・アスカ・・・・・・は・・・・・」

「いたい・・・・あうっ・・・・・・い・・・いた・・・・・・あ・・・・あん・・・・・」
 

痛みが快楽へと変わっていく・・・・
 

「おにいちゃん・・・・・・・・ああ・・・・・・・・・・・・・・」

「アスカ・・・・・・・・・・」
 

没頭する。
シンジもアスカも行為に没頭する。
 

「アスカ・・・・・良いよ・・・・熱いよ・・・・アスカの・・・・・」

「・・・お兄ちゃんが感じられるよぉ・・・・・・・お兄ちゃんがアタシの中にいるよぉ・・・・・・」

「アスカ・・・・良いのか・・・・・僕が良いのか・・・・」

「良いよ・・・・・ああっ・・・・・・・・お兄ちゃん・・・・・・・・良いよぉ・・・・・」
 

シンジとアスカの間に音はない。
あるのは快楽へと導かれた二人の雰囲気だけ。
その雰囲気が彼らをさらなる雰囲気へ導く。

二人の空間、言ってみればそれはピンク色の空間を作りだしていた。
 

「お兄ちゃん!お兄ちゃん!!お兄ちゃんっ!!!」

「アスカ・・・いくよ・・・・アスカ・・・・いくよっ!!!」

「ああっ・・・あああッ・・・・・あああああ・・・・お兄ちゃんっ!!・・・・」
 

びゅっ・・・・・びゅっ・・・・・びゅっ・・・・・・
 

「アスカ・・・・僕はアスカを愛しているよ・・・・・・・」

「おにいちゃん・・・・・・」
 

二人は行為を終える。
新学期が始まった一週間の始まりの日だった。
 
 
 



 
 

巡って再び月曜日。

一週間が経過する。

この一週間、二人に変化はなかった。

共に言葉を交わさないと言うこと以外は。
 

「俺は・・・・最低かも知れないな・・・・」
 

月曜日。
シンジは学校から帰り、夕食をとって自分の部屋で暗くなったいた。
 

「アスカ・・・・・僕はあの気持ちは嘘じゃないのに・・・・・アスカ・・・」
 

唐突に襖が開く。
 

「それ・・・本当?お兄ちゃん・・・・」

「・・・!」

「本当?」
 

襖が開いたところには、アスカが立っていた。
実に一週間ぶりの会話。
シンジはしばし呆然としていた。
 

「本当?お兄ちゃん」
 

再び尋ねるアスカ。
 

「・・・・・・本当だよ・・・・アスカ・・・・」
 

シンジはアスカの問いに答えた。
 

「本当に・・・・アタシが好き?お兄ちゃん」

「・・・・ああ・・・・・」
 

アスカはシンジに近づく。
 

「お兄ちゃん・・・・・・・・・・」
 
 
 
 
 

「しよ・・・・・・・・・・・」
 
 
 
 
 
 

終わっといたほうがいいだろう
 



あとがきという言い訳にすぎぬもの

Y-MICK「没バージョン」

アスカ「没・・・たしかにね。前のやつとは違うわ」

Y-MICK「そうでしょ?これは安田さんが「シンジ→アスカ」はいやっていうから、書き直す前のやつ」

アスカ「一応これが本当の初めてになるのね」

Y-MICK「そういう計算になるのかな?」

アスカ「でも・・・・・これって普通の18禁にすぎないんじゃ・・・」

Y-MICK「(どき)・・・・・ふふふ。違いますよ。シンジ君とアスカちゃんは正真正銘の
     血のつながった兄妹ですから」

がこっ!

アスカ「よけい質悪いじゃない(−−メ)

Y-MICK「良いじゃないか・・・・表現の自由というものがあるだろう?」

アスカ「それ以前の道徳的問題があるわよっっ!!(−−メ)

Y-MICK「道徳的って・・・・○Mやス○トロとかの方がよっぽど道徳的に・・・・・」

アスカ「まだましよ。アンタのに比べればね」

Y-MICK「そういうものなのかな?」

アスカ「そういうものよ。(−−)これに懲りたら今度はアタシとシンジの
    純愛のらぶらぶを書くこと、良いわね」

Y-MICK「無理。仕事忙しいもん」

アスカ「アタシが書けって言ったら書くのがアンタッ!この際仕事は
    やめちゃいなさいっ!!」

Y-MICK「んな無茶な・・・・・・・(−−;;;」
 
 
 


メールはこちら!

SLBM発射筒に戻る”X−69”発令所に戻るNE XT