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Reserved Area
電気に敏感
 ココネのスクーターの、イグニッションびくっの件だが、なんだか久しぶりに彼女たちの人間ぽくない部分を語らねばならないような気もする。(笑)
 さてさて、「びくっ」となるには人間の場合約20mA程度の電流が流れる必要がある。わかりやすく電圧に換算するとだいたい40V程度の電位差だ★1
★1直流電流で皮膚が乾燥している場合

 ではあの時もそんな状況だったのだろうか。
 現世のスクーターはイグニッションキーの部分に約12Vの電圧がかかっているが★2、これは濡れた手でさわってもどってことはない。また、ガソリンエンジンのプラグをスパークさせる際に昇圧しているから、これが電気系統を伝わってくれば危ないが、その場合は「びくっ」どころではない。それにココネのは完全電動式ではないか。
★2私のスクーターの場合

 現世で近いところをさがすと、ヤマハ・パスやホンダ・ラクーンがあるが、これらが搭載しているバッテリーは24Vである。あの時代の製品が現世よりも必ずしも優秀とは限らないし、90ccくらいのパワーを出すということで、30V程度のバッテリーを搭載しているのだとしよう。
 しかしこれでは「びくっ」はこない。 最初の条件が悪かったのか?手が濡れていればこの程度でもいいのだが、誌面を見る限りそんなことはない。
 
 欲しいのは「差」だから彼女たちの側が−10Vなら計算が合う(笑)。人間なら、割と大きめの電位を発生させる神経でも100mV程度だし、体表面では1mV程度しかない。しかし、大きいものでは800Vを発生させる電気ウナギのような生体発電板を彼女たちが持つとすれば10Vくらいはどうということもあるまい。電気ウナギは頭が+(プラス)で尾が−(マイナス)だが、彼女たちは手が−なのだ。
 これでこの問題は解決。
 
 とか思ったけど、そうもいかない。彼女たちにそんな器官を持たせる必要がないからだ。それにそんな「武器」になるようなものは周囲に恐怖心を与えてしまって好ましくないだろう。
 
 さっき欲しいのは「差」だと書いたが、もうひとつ突き詰めれば欲しいのは20mAの電流が流れることである。となれば電圧が低くても電気抵抗が小さければいいわけだ。
 計算してみると、足りない10V分を補うには彼女たちの電気抵抗が人間の75%であればよいと出た。この程度なら実生活に困ることはないだろうし、これを皮膚のみに限定すれば、あの落雷事件で「雷は体の外を通ってたし」となったのもうなずける。
 今までの考察から、彼女たちは人間と大差ない組成をしていると考えられるので、この電気抵抗の低さは彼女たちの肌がとても潤いを持っているのだと解釈することができるだろう。
 いかん、老化しないし、お肌すべすべじゃ、人間の女の子に妬まれてしまう。(笑)
 
 
 ところで、普通の人間はこのような電気ショックは「痛み」として認識するが、彼女たちはそうではないようだ。あの時は二人とも顔をお赤らめていたから、そういう気持ちのよさなんだろうが、実はそこが冒頭で言った人間ぽくない部分だったりする。(笑)
補足: A(アンペア)電流の強さをあらあわす単位,mA(ミリアンペア)は1000分の1アンペア
V(ボルト)電圧の強さを表す単位,mV(ミリボルト)は1000分の1ボルト
 

ページ6 目次 インターミッション3

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