ヨコハマ買い出し紀行ロゴ(小青)
アウトサイドストーリーロゴ

[ 第5話 ]

トップページへ


2040年:再起動
 
      
 「チッ」
 
 !
 
 何かの鳴き声が聞こえる。
 
 「キッ」
 
 !
 
 !
 
 薄く眼を開けてみる。
 
 木漏れ日が顔にあたっているのがわかる。
 
 森の中みたい。
 
 ...
 
 それだけ...。
 
 眼を閉じる。
 
 ...
 
 ...
 
 ...
 
 『カリッ』
 
 !ッターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 
 なんか耳にカミツイタ。
 
 飛び起きて足元を探したけど、なにもいない。
 
 「チッ」
 
 上?
 
 あ、なんかいる。
 
 すぐ近くの木の枝に、小さいの。
 
 あれは何ていったっけ?
 
 まぁいいや。
 
 もうイタクナイシ。
 
 ...
 
 ここどこ?
 
 まわりを見ても、樹しかない。
 
 ...
 
 自分を見てみる。
 
 頭と腕の穴があるだけのようなのを着てる。
 
 ずいぶん汚れてるけど、胸のところに何かある。
 
 名札
 
 なに、これ?
 
 ...
 
 そういえば、これ着てるときなんだかイヤなことがあったような?
 
 ...
 
 あったんだっけ?
 
 ...
 
 想い出せないや。
 
 なんだか、ずーっと夢を見ていたみたいな感じ。
 
 ...
 
 あの時、
 
 ...
 
 あの時、とてつもない地響きがあったような気がする。
 
 そうだ、あの時なにかに頭ぶつけて...
 
 「チッ」
 
 さっきの小さいのが足元にいる!
 
 こっちじっと見てる。
 
 ちょっとしゃがんでアイサツ。
 
 「うにゃ?」
 
 あ、逃げた。
 
 まてぇー。
 
 
 
 
 もういいや、前はよくわからなかったけど、今は
 
    
 

 
     −あとがき−
 2038年にお蔵入りにされたA2M4がも一度目覚める時の話です。
 このおねいちゃん、一番悩んだのが、言葉を使うか否か。
 結局はこの通り「頭の中だけ」になりましたが、文章的に華がないなぁ。(笑)
 さて、めでたく好奇心を獲得した彼女はこのあと、どんな生き方していくんでしょうかね。
    
 

第4話 目次 第6話

masterpiece@eva.hi-ho.ne.jp
BACK目次へ