ヨコハマ買い出し紀行ロゴ(小橙) 語録

ちょっと印象的なコトバを語りましょう。
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「どこにいるやら、なにやってるやら、いつかは帰ってくるのかしらね」アルファ
 私が一番気に入っているものです。アルファの、数年前にぶらっと出ていってしまったオーナーを評しての言葉で、表面上はなにか突き放したような言い方だけど、これがなんと言うか..."信頼"or"絆"とでも言えばいいのかな? "絶対に帰ってくる"という確信が伝わってくるように思います。


「元気なようで安心しました」オーナー
 プロローグ(第0話)での買い出しのときに、すれ違いに帰ってきたオーナーがアルファに残したメモの言葉。短いながらもなかなか心のこもったメッセージで、かつ会えなかったことを残念に思っている感じが伝わってくる。私が同じシチュエーションになったら思わず使ってしまいそうだ。もっとも、オーナーの帰りを心待ちにしているアルファにはそれで足りるわけもなく、「もう少しなんか欲しかったよなぁ」などと言っている。それもまた好し。


「いえ」「こういうやつか・・・」アルファ&アヤセ
 これはアルファが偶然であったアヤセのおかげでターポンを見ることができたことにお礼を言ったときのやりとりです。アルファの、うれしかったことに思わずお礼を言ってしまうのがかわいくて、また、そんな性格を「こういうやつか」と見抜くアヤセもかっこよくて載せました。その時の表情もまたいいんだこれが!


「個人的イベント」アヤセ,アルファ
 自分以外にはあまり価値のないものかもしれないけれど、自分にとってはとても意味のあること。この言葉は何だか響きもよくって好きです。出かけるところを友達にどこ行くんだって聞かれて「個人的イベントー」とかいって謎めかせるときにも使うかも(笑)。


「おめえちっとは警戒しろよ」「へ?」アヤセ&アルファ
 アヤセの「宿がない」に「なんならのウチに」と返したアルファの会話。作中珍しく「男女」を意識させる言葉で、何だかお約束っぽいけど二人の性格もあらわれていてなかなか。


「彼女の心情は本来のスペックからは説明できない」先生
 ロボットのはずのアルファの生活を見て先生が言ったもの(モノローグだけど)。 開発に携わり"本来のスペック"を知っている先生がこう言うのだから、アルファたちの人格形成には後天的要因がとても大きくかかわっていることの証だと思っています。


「今日の目的は豆!!」「よし!」アルファ
 久しぶりにヨコハマに買い出しでたアルファが、いわゆる「買い物の魔力」に負けないようにリキを入れたときのもの。結果的に豆は買えたんだけど、他にもいっぱい買っているから効力があったんだかなかったんだか(笑)。なんでこれが印象的かって言うと、私もよくやるんです、「今日はあれとあれとあれは絶対!よしっ」って。思わず親近感がわいてしまいました。もっとも心の中で言うだけで作中のようにポーズをつけたりはしませんが(笑2)。


「 ― 静か……」 「……ええ」「アルファさんのうちは波の音が聞こえますもんね」「……」「そうだったんだねー……」アルファ&ココネ
 アルファがココネのとこに泊った晩の寝入り際の会話。「……」のところでアルファは何を考えていたんでしょうか。本人も言っているようにアルファはカフェ・アルファ以外の場所で寝泊まりしたことがあまりないようで、できるかぎり家にいてオーナーを待ち続けた日々がちらっと頭に浮かんでたのかな。


(今日はじめて経験する命)それを全部前進に使って」アルファ
 鶚n号の旅立ちに立ち会ったときのアルファのモノローグ。 ひたむきさみたいなものを感じさせてくれますが、それとはあんまり関係なくて、忙しくて自分の時間が持てなくてちょっとなげやりになってた時の私に、このフレーズが喝を与えてくれたんです。 『持てる力のすべて、使ってるかい?』って。 あ、でも時にはヨコハマを読むような余裕もね。


時間の流れはみんなに1個ずつあって とまらない」芦奈野ひとし
 この語の発言者は、作中ではアルファのようにも思えるが、私は芦奈野氏本人のように思えてならない。いや、言ってしまえば他のも全部そうなんだけど、この場合、氏がアルファに向けた言葉であると言う意味で、第45話「みんなの船」と対を成しているような気がします。つまり、『おまえだってみんなと一緒に行けるんだよ』って。



以下は言葉じゃないけど印象的な擬音ね。

「でーでーぼっぽぽー でー」「にやり」ハト&アルファ
 あなたの記憶にこれと同じシーンはないだろうか。幸運にも私にはある。ずっと昔、縁側に干してあるあたたかい布団にねころがって土鳩の声を聞いていた。そして最後の(一呼吸おいて)「でー」で「にやり」としたのである。何を思って「にやり」かはさっぱり覚えていないが、平穏を感じていたのだろう。この物語の世界がよくあらわれていると思う。


「スポキ」おじさんのトラクタ
 トラクタが出す騒音をこう表現することはまずない。野良仕事に縁のない方にはわからないと思うがとてもうるさいのである。とはいえゆっくり走るときはそれなりに音も弱まるので、これはとてものんびり走っていることを示しているのだろうと理解することにした。これぞ作者の感性のあらわれか。



つづく


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