26.川西市柳谷寺ノ下廻りの道標

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川西市柳谷寺ノ下廻り−156の東100m 寺ノ下廻りより、川西市柳谷阿津知平の北側へ続く道の北側にある墓地への登り口に、南を正面に建つ。
(明治の地図には、移瀬から赤松への道は上記の道が書かれている。)
墓石の台石(第2段目) 22.5x南面57x東面(2列)59p
(墓石はドーム型角柱68x28x28(頂高5p)、台石下1段23x82.5x84p、台石上3段24x41x41p)
N34.866146 E135.38832


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写真cimg4872

写真cimg4871

写真cimg4869

南面
                  ┌――――┐
               ┌―┐│右中山道│
               │常││    │
┌―――――――――――――┐│磐││    │
│柳川利助         ││山││    │
└―――――――――――――┘│門││    │
               │弟││    │
               └―┘│    │
                  └――――┘

北面
┌―――――――――――――┐
│嘉永二酉年三月      │
└―――――――――――――┘

西面
┌―――――――――――――┐
│釋    角真      │
└―――――――――――――┘

東面
┌―――――――――――――┐
│南無阿弥陀佛       │
└―――――――――――――┘


(嘉永二年三月1日なら1849年3月24日土曜日となる。)
(台石部の下二段は角柱状の石の長面を正面に横たえ、ゲームのジェンガ状に積み上げている。)
(そこへ、わざわざ縦書きとしているのは移設時に付け足したとも考えられる、)
(ならば道標部の作成は嘉永二年以降かもしれない。)
(常盤山(ときわやま)、日本相撲協会の年寄名跡のひとつ、初代・常盤山が四股名として使っていた。注)
(上記該当年代としては、7代、鷲ヶ濱音右衛門、関脇、玉垣部屋、1843年1月-1852年7月(死去)の門弟で
 あったのか。注)
(注:いずれもウィキペディアより)
(『川西の歴史散歩』昭和60年刊では27)
(同書では、「この人は、柳谷村出身」「もと柳谷村の入口付近の中山道にあったのを移建した墓碑で」と
 あるが、中山道が何処を指すかは、理解し得ていない。ただ、篠山街道の移瀬から分かれ、柳谷、赤松、
 差組と続く道の北端、野尻川に架かる橋の名前が「中山橋」となっている。
  又、柳谷より南南西のbR1.若宮の道標にも、右中山道なる表現があり、同じ方向に、伊丹、西宮と
 書かれていることから、それは「中山寺」への道に違いなく、この道標の元あった位置と向きが確定でき、
 且つ若宮への道を指すことになれば、同じく「中山寺道」と決定できるであろう。その条件として、現位
 置より西150mの寺廻り下の辻(橋が架かっている)か、東300mの柳谷阿津知平の三差路(写真5.の地点)
 にあり、何れも西面していたとするなら、満足出来る。)
「98.力士に関する道標一覧」も参照下さい。)

写真cimg4870 写真dimg2919 写真dimg2933
【1.墓石を西に望む 【2.墓石を東に望む 【3.南面拡大
 台石二段目南面に案内が  現在この道は墓参り以外  「右中山道」
 縦書き、右上は墓地で行止  ほぼ使われていないと  とある】
 左奥が現清和台四丁目へ】  思われる】

写真cimg7283 写真dimg2936 写真dimg2906
【4.川西北部の道標】 【5.墓地への分岐点を西に望む 【6.差組、野尻川に架かる橋を北に望む
 
 右へ登り民家が尽きると山裾は  「なかやまはし」とある
 
 畦道状、此処から約300m】  「中山道」と関係あるか】

写真cimg7313
【7.川西南部の道標】

2023/10/30 追記
 想定元位置の経緯度がもれていました。
 一点目、現位置より西150mとするなら
N34.866053 E135.386889
 の橋の北詰三ツ辻、この時は北西の赤松方面から中山寺を案内。
 二点目、東300m地点なら
N34.866630 E135.391403
 の三ツ辻になり、赤松方面から来た場合は一点目より少し遠回りとなってしまうが、東の移瀬方面から来
 た人には中山寺へは道なりの辻になるが、誤って北西(右)方向に進まない為の案内とも出来る。
 『今昔マップ on the web』の明治の地図も合わせて参照下さい。
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