27.能勢町森上の道標

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能勢町森上か来栖 国道173号来栖交差点の西80m交差点を南に90m、道路西側上に北を正面に建つ
(錦亭の南側、庚申塚の北側の崖途中)
自然石 89x38x35p
N34.967722 E135.397974


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北面
┌―――――――――――――――――┐
│右 いけ田            │
│     道           │
│左 さい所            │
└―――――――――――――――――┘

西面
┌―――――――――――――――――┐
│右ハいけたミち          │
│左ハ京あ多こ道          │
└―――――――――――――――――┘
(「多」は変体仮名「た」、あたこは愛宕)

南面
┌―――――――――――――――――┐
│(なし)             │
└―――――――――――――――――┘

東面
┌―――――――――――――――――┐
│(なし)             │
└―――――――――――――――――┘


(北面の文字面は将棋の駒型に掘下げてあり、総高28p(頂部3.5p)、底辺18p、上辺15p、深さ0.5pで
 ある。)
(『能勢の道しるべ』森本弌著1991発行では27)
(同書に「道標の前と塚の後ろを西へ向かうのが池田道、道標の前から北へ向かうのが京・愛宕道、塚の東
 側を南に向かうのが在所道…」とある。現在では、当三叉路から西へ向かう道は「道」とは理解しにくい
 状況で、明治の地図では、この地点には小径の道が描かれているとも、いないとも受取れるが、道標が移
 設されていなければ西への道はあり、同書の説明通りと思われ、今の状況で池田を目指す方向(南)と一
 致しないが、岡を西に越え森上公民館辺りへ出て南折するのが「池田道」であったと思われる。この南行
 する道は明治の地図では「自篠山至池田道」として県道か達路として描かれる。この近辺300m四方を見
 ると「丼」の字状に道があり、右下角に当道標があり、上辺が「いやん坂」、左上が旧西中学となり、中
 の斜め線が銀行南から駐在所の西へ出る道に相当する。
 尚、前書に道標の前(北側)と塚の後ろ(南側)の道とあるが、古くは多分北側の道しかなかったと近在
 の方にお聞きした。
 同書で「池田道」としたのは、大里や来栖方面から来た場合、ここで西折れし「篠山−池田道」へ出た後、
 南の池田を目指す事をいったもので、この道が「篠山−池田道」であるとするものではない。
  北西森上の村から「京」を目指す場合は「いやん坂」を越える道(府道602)が一般的であろうが、北
 の久佐々神社や、南の片山方面から来た人が池田や篠山を目指には、その坂道を越えるより、一本南側の
 この道標の有る地点で西に出る方が近道でもあり、 片山からは坂を下った後登り返す必要もなくこちら
 の道を使う方が便利である。現府道602の「いやん坂」の道の北側には「神楽坂」の石碑が立ちこれが正
 式名称であろうが、こんな呼び方をする理由の一つでもあろうか。
  尚、「在所道」とされる南行する道は、在所が何処であるか分からないが、片山へ続く道である。)
(同書に「愛宕道とは愛宕神社参拝道をいい、この呼び名はこの道標だけである。」としているが、能勢
 町内に限ってのことと思われる。一般的にはよく見受けられる標記で、西より、ここを通るのではない
 かと思われる、宝塚市の「大原野茶谷1の道標」「波豆向山東の大道標」(ここから南西13q)、
 でも用いられており、京都市右京区嵯峨愛宕町にある「愛宕神社」への参詣道(火伏せ信仰)とするも
 のであろう。)
 
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【1.道標を南に望む 【2.道標を西に望む 【3.道標を北西に望む
 右端に小さく当道標  右府道602いやん坂へ  奥、いやん坂へ
 左奥(南)片山へ】  左(南)片山へ】  正面土手裏に当道標】

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【4.道標を南東に望む 【5.道標北面拡大 【6.道標西面拡大
 左が北面、右が西面  一部剥離するが  「右ハいけたミち」
 後(南)片山への道】  文字部はよく読める】  「左ハ京あ多こ道」】

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【7.道標を東に望む
 左が道標前への道
 右が塚後ろの道】

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【8.能勢町西部の道標】 【9.能勢町東部の道標】
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