16.神戸市北区八多町頓行司池の道標

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神戸市北区八多町屏風354 屏風辻(県道38号旧道)三ツ辻を南西に下り屏風川鳴海橋を南に渡り西へ登返し1km、
頓行司池北提を過ぎ左右の小池を越した峠の三ツ辻より、南山中へ70mの道西側に地蔵は東を正面に建つ
(峠の三ツ辻は出会いの地蔵東200m地点、峠から山道南70mの道標地点は地図上は三ツ辻だが北西には行けない)
地蔵台石 基石12x45x47p、台石部37x25x29p、地蔵台座11x32x26p、地蔵部28x31x16p
N34.812213 E135.168833

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台石部東面
┌─―――――――――――――――┐
│ □□□□           │
│□□村             │
│ □次郎□ 善七        │
│      □□□       │
│ 作左衛門 □□□       │
└――――――――――――――――┘

台石部北面
┌─―――――――――――――――┐
│(なし)            │
└――――――――――――――――┘

台石部西面
┌─―――――――――――――――┐
│宝暦三癸酉           │
│七月吉日            │
└――――――――――――――――┘

台石部南面
┌─―――――――――――――――┐
│ 右 □□(村)        │
│奉供養四國遍(路)       │
│ 左 播州           │
└――――――――――――――――┘
((村)は『八多町誌』
 (路)は『神戸の道しるべ北区(1)』より)


(宝暦三(癸酉)年七月1日とすると、西暦1753年7月30日月曜日となる。)
(『神戸の道標』山下道雄、神戸新聞、1985年刊では北区41)
(同書に「黒甲越え道にあり、右は屏風辻へ、左は淡河方面へくだる。…むかしは行き来の激しい道筋であった。」
 とある。現在(2020)の国土地理院地図でも三ツ辻に書かれているが、道標より北西(左)への道は痕跡こそあれ
 一般人には行けず、右北東に下りて峠の三ツ辻に出て左(西)へ進む事になる。依って現在位置は三ツ辻跡の南西
 部になる。明治の地図では同書の説明通りの三ツ辻であったと思われ、左右が正しく理解できるよう今と同じく、
 南面して建っていたと思われる。南への道は未踏査であるが、地図上では黒甲越から名谷に繋がっており、明治の
 地図では聯路として描かれている。)
(左播州は多分現在の県道38号に出ることなく鳴川から淡河町中山であろうが、「右大坂」として明治の地図の聯路
 を辿れば県道38の「八多町屏風1053の道標」に出るが、最短経路の間路を使えば「八多町附物の道標」
 直接出る事も可能である。(右大坂は疑問、下記参照))
(東面にも文字が刻まれており、幾つかから想像すると施主等と思われ、適当に読み下してみたが信用は出来ない。
 それよりも、現在(2020)この面が道に面しており正面となっているのが問題である。地蔵の向きと言い、道案内
 の向きと言い一見して不自然である。これを解決するには、元位置を三ツ辻北部、即ち大木の北側で播州への道を
 越えた地点とし、上部の地蔵も右に90度回転し南面して置くと、南から下って来て正面に地蔵と道案内、左に紀年
 右に施主、背面には何も書かれない状態とする。依って近接移動としたい。)
(南面案内の右側の読みであるが、『神戸の道標』では「右大坂」『神戸の道しるべ北区(1)』荒川勉著も同じく
 「右大坂」、『八多町誌』は「右大沢□村」としている。私としては別の読み方で「右屏風…」「右深谷…」の様
 にしたいが確証は持てない。依って「右□□」とした。論点として1.「右」の下が「大」に見えない。2.左右
 の文字の大きさを考えると三文字程度ではないか。3.下から二文字目下部が「之」に近い様に見える。等を挙げ
 ておきたい。)

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【1.頓行司池西の峠の 【2.道標を西に望む 【3.道標を西に望む
 三ツ辻を西に望む  右奥へ下り播州へ  峠三ツ辻から登って
 左奥を登り道標へ】  元位置は画面右外か】  来ると右木の陰】

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【4.道標を北に望む 【5.道標を南東に望む 【6.道標東面拡大
 右下峠の三ツ辻へ  右奥(南)黒甲越へ  施主であろうか
 赤い地蔵下当道標】  尾根筋道未踏査】  人名が見える】

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【7.道標西面右下部 【8.道標南面左部拡大 【9.道標南面右部拡大
 「暦三癸酉」と  「左播州」は  「右」以下をどう読むか
 読める】  疑いの無い所】  「大坂」では無さそう】

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【10.北区東部の道標】
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