44.神戸市北区八多町西畑山陽道北の道標

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神戸市北区八多町西畑174 山陽自動車道の神戸北6地下道の北四辻から北へ230mの三ツ辻の20m西の北側に
南東を正面に建つ
(山陽自動車道、神戸北6地下道は西畑神社北の「西畑403の道標」から北へ分岐し道成りに420mにある。)
山型角柱 56x17x11.5p(頂高3p)(基部6p高さに含む)
N34.829562 E135.173448


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南東面
┌─―――――――――――――――┐
│ 右ハ三田           │
│西國三十三所順禮供養塔     │
│ □ハ瀧            │
└――――――――――――――――┘
(□は「左」であろう)

北東面
┌─―――――――――――――――┐
│文政三辰四月建之        │
└――――――――――――――――┘

北西面
┌─―――――――――――――――┐
│(なし)            │
└――――――――――――――――┘

南西面
┌─―――――――――――――――┐
│   西畑           │
│施主   村同行七人      │
│   瀧            │
└――――――――――――――――┘


(文政三(庚辰)年四月1日とすると、西暦1820年5月20日金曜日となる。)
(『神戸の道標』山下道雄、神戸新聞、1985年刊には未記載)
(『神戸の道しるべ北区(1)』荒木勉2001年では大沢町14、『八多町誌』編纂委員会編 2008年刊では14)
(上記の二誌で南東面の読み下しに違いが見られるが『町誌』の「左ハ淡河」は誤りであろう。左側上部が欠けてお
 り読めないが「左ハ瀧」で間違いないと思われる。尚「瀧」はくずし字で書かれており、施主にもある「瀧」とは
 異なったくずし方である。)
(明治の地図では、南の西畑から高さが260m程の山の東を廻り大沢町神付に続く聯路が見え、ここで北西の瀧に続
 く道(間路)が分岐する三ツ辻として描かれており、道標が必要な地点であったと思われる。
  現在では神付に続く道(右)は100m程先で崩れ落ちて進めなかったが、「大沢町神付黒岩の道標」に繋がって
 いると思われる。
 左(瀧)への道は、現在(2020)は「太陽と緑の道」に指定されているようであるが、コース地図にも山陽道沿い
 の迂回道が指示される如く荒れ果ててはいるが濁池(上池)の南までは確認できた。)
(町誌には「大沢への道脇」とあるので現在の位置を示していると思われるが、本来なら辻に立つべきで筆者もあや
 うく見逃すところであった。依って、近接移動か或いは分岐地点が移動したかの何方かであろうが地形上辻の付け
 替えは難しそうで、近接移動としたい。)
(施主の住所を見ても分る様に西畑と瀧の両村の密な繋がりが感じられ、その間に設置した経緯等も想像できる様に
 思える道標である。)
(南の「八多町西畑403の道標」から右に分岐し、当道標で「右ハ三田」に採れば上記「大沢町神付黒岩の道標」
 から神付に出る事となり、一般に言う吉尾から深谷に続く「播磨街道」ではない「三田」への別ルートも見えてく
 る。)

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【1.道標を北西に望む 【2.道標を北西に望む 【3.道標を東に望む
 今の木製道標(右)は  左奥(北西)瀧へ  右奥、山陽自動車道へ
 左奥(北西)濁池へ】  分岐点より西20m】  道標の後下に分岐道あり】

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【4.道標を西に望む 【5.道標南東面上部 【6.道標北東面上部
 神付への道から  「右ハ三田」  「文政三辰四」
 見上げた状態】  「□は瀧」とした】  と読める】

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【7.道標南西面中部 【8.道標南東面下部 【9.道標東面右部
 施主左下、正面と違う  「…順禮供養塔」  「月」の下はキズか
 「瀧」故意に変えたか】  「順」は見難いが】  「建之」は間違いない】

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【10.山陽道北の進入点より 【11.溜池上部の三ツ辻を 【12.元の辻より北西を望む
 北を望む、背に山陽道  北東に望む、左道標へ  左奥に小さく当道標
 正面池の左を抜ける】  右はすぐに下りになる】  右三田への道は百mで断】

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【13.北区東部の道標】
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