9.神戸市兵庫区楠谷町24の道標

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神戸市兵庫区楠谷町24−8 楠谷町バス停北、水の科学博物館入口西側植込みに南を正面に建つ
(再度筋町交差点西40m北側)
尖頭型角柱 178x30x30(頂高7p)(指差像部12x27x4p)
N34.692567 E135.174824


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南面
┌─―――――――――――――――――――┐
│従是神戸ち加道             │
└――――――――――――――――――――┘
(「加」は「か」、「神戸近道」か)

東面
┌─―――――――――――――――――――┐
│右 熊野神社              │
│ 明治三十三(年)三月(新道開通)   │
└――――――――――――――――――――┘
(( )部は『神戸の道標』より)

北面
┌─―――――――――――――――――――┐
│左 天王(谷)山温泉          │
└――――――――――――――――――――┘
(( )部は『神戸の道標』より)

西面
┌─―――――――――――――――――――┐
│(左指差像) 山手くら部        │
└――――――――――――――――――――┘


(『神戸の道標』山下道雄、神戸新聞、1985年刊では兵庫区1)
(同書に「建立時の位置は東南方の角、掘割筋の角と伝わる。昭和十三年の大洪水の際転倒して流れたので傷む」と
 あり、移設であろう。
  神戸市立中央図書館貴重資料デジタルアーカイブの明治19年「兵庫神戸名勝絵図」に、東に諏訪山温泉、西に
 石井温泉が見える。同、明治13年の「兵庫市街の図」で神戸相生橋より諏訪山温泉へ13丁、石井温泉へ15丁
 と距離も分かるが「天王谷山温泉」は無い。今の道標の向きのまま、東の温泉を諏訪山温泉(今の諏訪山公園辺り)
 に同定すると、北面「左」は東を指し不足はないが、東面「右熊野神社」が諏訪神社を指す事になり社名も一致せ
 ず、祭神等も一致しない。
  そこで、2km程西の神戸市兵庫区熊野町3丁目にある、熊野神社が案内されていると考え、今の東面を北東から
 北に面して建っていた(90度反時計向きに廻す)ものとしてみると、「左天王谷山温泉」は西の石井温泉を指すも
 のであろうか、現在(2020)石井町の東の上三条町に「天王温泉」の碑が民家敷地内にある様でこれとしたい。
  こうすると西面「左山手くら部」は南面となり、「西、山手倶楽部」となるが手掛かりは無い。
  さて南面「従是神戸近道」はどうであろう、東面に書かれていた事になり、向きだけを考えると西を指しそうで
 あるが、方向が無い為、掘割筋西側に位置していたなら南の神戸へ最短と受け取られ問題はないと出来る。
  依って、元位置は
N34.692575 E 135.175345
 辺りの掘割筋の三ツ辻南西部に現南面が東面して建っていたと考える。)
(『神戸の道標』で西面「山手くら」を「山手くち」は誤記か。)
(元の辻から掘割筋を南へ向かうと、「中央区下山手通8の道標」に突き当たる。)

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【1.道標を西に望む 【2.道標を北に望む 【3.道標を東に望む
 右、水の科学博物館  奥(北)浄水場へ  橙色建物手前元位置か
 奥(西)熊野神社へ】  左に、当道標】  右(南)掘割筋へ】

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【4.道標西面中部 【5.道標南面拡大 【6.道標東面上部
 左指差像の下に  「従是神戸ち加道」  「右熊」
 「山手く」と読める】  と読める】  と読める】

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【7.道標西面下部 【8.道標を南西に望む 【9.道標東面中部
 「くら部」  後、東西に山麓線  「熊野」の下は
 と読める】  背後(北)浄水場へ】  「神社」と続く】

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【10.道標北面上部 【11.道標北面中部 【12.道標北面下部
 「左 天王」  「天王谷山」  「谷山温泉」
 と読める】  とした】  とした】

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【13.神戸市中部の道標】
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