14.神戸市長田区駒ケ林町5丁目8の道標

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神戸市長田区駒ケ林町5−8−15 高松線長田港北交差点の東120mの道路南側、南腕塚への路地入口辻南西部に
北東を正面に建つ
(南路地奥に「駒ケ林町5丁目7の道標1」「道標2」の二基が建つ)
山型板碑 113x20x12p(頂高10p)(卍部11x11p)
N34.649152 E135.146386


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北東面
┌─―――――――――――――――――┐
│ 右 須磨明石           │
│卍      道          │
│ 左 忠度石碑           │
└――――――――――――――――――┘

北西面
┌─―――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘

南西面
┌─―――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘

南東面
┌─―――――――――――――――――┐
│惣連中□鶴澤重治          │
└――――――――――――――――――┘
(□は┐に十、角十で角重等か)


(『神戸の道標』山下道雄、神戸新聞、1985年刊では長田区9)
(同書には、この道標自体に関する記述は無いが、「駒ケ林町5丁目7の道標1」の項で、「このしるべ石の代わり
 として当「駒ケ林町5丁目8の道標」の石碑が建てられた。」としているが根拠は不明。)
(「忠度」は「ただのり」と読むらしく、無賃乗車を言う「薩摩の守忠度」の事らしい。元暦元年2月7日(1184年)
 に明石で討死した様でそちらにも塚があるらしいが、『攝津名所圖會』では「土地の人は「明石が腕塚」であると
 いう」と解説(コマ番号8)しており何やらややこしく、西300mには「胴塚」もある。事実は不明のようである。
  国立国会図書館デジタルアーカイブの江戸期の『攝津名所圖會』. [10]のコマ番号12の絵に
 「忠度塚」として載り、その当時でさえ民家に取り囲まれている。東に戎神社があり、西八幡社の間に「忠度塚」
 と名称も書かれており、解説では「五倫(りん)の石塔を居(す)える」としている。
 現在も南東50m位に蛭子神社があり、塚自体の位置は変わっていないと思える。すぐ北には本街道の南に浜街道と
 思われる道も描かれているが(今の高松線か)そこを通りかかっても案内がないと通り過ぎそうである。
 これを明治の地図でみると駒ケ林の集落に入ると浜街道筋は曲がりくねった路地で、直進できない辻だらけの道に
 見え、どれが主街道であるかさえ分からず、道標を必要とする辻を地図だけでは見つけられないが現(2020)道標
 の建つ道の東50m辺りに郵便局の記号があり残存の路地等から、この道筋が主要道であったと思われる。浜街道で
 あるなら立てるに相応しい辻となる。依ってほぼ元の位置であるとして良いと思う。
  この辻で「右須磨明石」は現在の高松線を西に進み妙法寺川を越え西須磨への道を示し、「左忠度石碑」は南方
 の路地への進入を案内する事となろう。解り易さの為か道に正対させず、少し角度を付けて置かれている。)
(東面の施主か、人名の前に屋号紋と思われる記号が付いており、「かどじゅう」とでも読むのか、当集落の何処か
 の辻角に店でも出されておられた方かも知れない。「連」の世話役などか。)

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【1.道標を南西に望む 【2.道標を東に望む 【3.道標を南に望む
 右奥(西)須磨へ  奥、地下鉄刈藻駅へ  奥40mの四辻を東へ10m
 左、忠度碑へ】  右、うで塚へ】  三ツ辻を南へ20mで塚へ】

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【4.道標南東面上部 【5.道標北東面上部 【6.背後の案内板を南に望む
 「惣連…」  「右須磨明」  「…を祭る腕塚堂」
 「中□鶴澤」と続く】  「左忠度石」】  と表現している】

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【7.道標南東面下部 【8.道標北東面下部 【9.腕塚碑を北西に望む
 「…重治」  「石」は「明石」  名所図会中の石塔形や
 と読める】  「碑」は「石碑」】  解説とは少し異なるか】

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【10.図会の戎神社であろう
 忠度塚南東60mの
 蛭子神社を北に望む】
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【11.神戸市南西部の道標】
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