遅滞なくアンテナを撤去する
付録:遅滞なくアンテナを復活させる


週末になるとなぜか寒くなるなー、と愚痴を言いつつアンテナの撤去作業をするJN1WTQであった。釣り竿アンテナを取り外し、1年半を経過したビニール線を廃棄した。ATUのUボルトを止めているナットの一つが外れず、力技で鉄柱から引き抜いた。さらに2エレHB9CVとモービルホイップも外し、ローテータの載ったベランダ金具を撤去しケーブルを回収してアンテナの撤去作業を終了した。用途不明のビニール線が1本あるのだが、家具の裏や机の下をたどって確認するのが面倒なので他のケーブル類とまとめて束ねておいた。ほんとに覚えていない何だったかなこのビニール線。いい加減な話である。撤去作業時間はトータル2時間半といったところだろうか。

ところで、アマチュア局を廃止したときは、「遅滞なく」空中線を撤去することになっているが、皆さんはおかしいと感じたことはないだろうか? 空中線を撤去してしまったら受信さえ出来なくなってしまうのである。アマチュア局を廃止したらSWLもBCLもしてはいけないと法は律するというのか。消防浦和A波も聞けなくなっちゃうではないか。「しょーぼーうらわからかっきょくうー建物出火にゅーでんちゅー」が聞けないじゃないか。桶川アドバイザリーも聞けないじゃないか。「スカイダイビング降下5分前!」が聞けないじゃないか。それとも一度撤去したら受信用として再度アンテナを建設するのはいいのだろうか。じゃ遅滞ない撤去に何の意味があるのか。謎は深まるばかりである。

「遅滞なく」という用語も謎である。「大至急」とか「可及的速やかに」という語はよく使われるが、遅滞なくなんて電波法以外に見たことがない。きっと他の法律にも使われているんだろうけど。どれくらいの時間が「遅滞なく」なんだ?

まあ多分作業時間ではなく、廃止を決めてからの期間をいうのであろう。もし作業時間だったら、7メガの3エレフルサイズ八木アンテナとかあげている人は廃局するのに一苦労だろう。
「電監ですが、何時間くらいで撤去しましたか?」「ええと、10時間くらいです」「それでは遅滞なくとはいえませんな。罰金!」「ひえー」ああ7メガの3エレフルサイズ八木アンテナ持っていなくてよかったよかった。



寒い思いをしてやっとのことでアンテナをすべて撤去した。何かすっきりして気持ちのいい眺めである。空はこんなにも広かったのか。大げさである。さて、JN1WTQがアンテナを撤去するに至ったのにはどんな理由があるのだろうか。次の中に正解がある、はずである。

(1)ついにマンション管理組合からアンテナ撤去命令くだる。JN1WTQ抗議するも39対1の圧倒的多数で撤去可決。これからは移動オンリーでがんばります。

(2)7メガの3エレフルサイズ八木アンテナの建造を決意。「CQDXりすん250きろはーつ」と叫んでみたい。マンション屋上に載るのかそんなの。

(3)もうアマチュア無線なんてあきちゃった。来週からここはキュートでナイスでラブリーでプリティーでR指定な(謎)イラストのホームページに変わります。お楽しみにー。

(4)5年に一度のマンション塗装防水工事が来週から始まるため。足場とシートに覆われて昼でも部屋の中は真っ暗。3ヶ月間の辛抱。どーすんだよオールJA。

(1999年2月21日UP)

付録:遅滞なくアンテナを復活させる。

4月30日、マンションの塗装防水工事が予定より早く終了し、引き渡されました。当然JN1WTQとしては遅滞なくアンテナを復活させなければなりません。という訳で5月1日にアンテナ復活完了です。

しかし144/430用のGP、商品名アローラインがエアーバンドの受信にほとんど役に立たないので、2日に今まで使っていた広帯域受信対応のモービルホイップに換えました。ところがこれにしても受信状態は変わらず、結局アローラインに再転換しました。疑ってすまんアローライン。

これまで受信できていた羽田デパーチュア/アプローチも、桶川アドバイザリーも受信できないか、聞こえてもノイズレベルすれすれの状態です。なにがいけないんだろうか。楽しみが減ってしまったではないか。

アンテナ復活にあわせるかのように、FT−100を追加した局免が届きました。これで全市全郡などのマルチバンド部門で得点上乗せに寄与できそうです。

(1999年5月2日UP)


Misc.Pageに戻る。


TOPに戻る。