第1章 SSTVをはじめよう


1.スタートアップSSTV(Nov22,1998UP)

たまにコンテストにQRVするだけで、なんかアマチュア無線家ぽくない毎日を送っているので、これはいけないと思い何かやらなくちゃと思いこのままじゃホームページに書くことがなくなっちゃうよと思いはじめようと思い立ったのがSSTVという訳です。これぞ本末転倒、目的と手段を取り違えている典型です・・・・。

まあ冗談はさて置き、いつかやろうと考えていたSSTVにそろそろ着手するべく準備をはじめつつあります。しかし現状のSSTVの知識といえば、7033KHzでビービーやっているのを知っているくらいで、詳細はほとんど知らない状態です。

と、いう訳で、今後JN1WTQがSSTVに無事QRVするまでをホームページにアップしていきたいと思いますって結局ホームページのためにSSTVやるみたいじゃないかっ!
まあ冗談はさて置き(またかい)、雑誌等でこれまで少しは知っていたことを書き並べると、

1.SSTVと言っても、ロボット、スコッティ、AVTなどいろいろ種類がある。
2.7MHzは7033KHzのように、メインとなる周波数が各バンド毎にある。
3.スキャンコンバータ(TSC)なしでも、パソコンの音源を利用してQRVできるらしい。
4.運用モードは「F5」である。
5.シグナルレポートは「RSV」V:受信画のクオリイティ、である。

大体こんなところでしょうか。

さてSSTV開始にあたっての準備ですが、ここで早くも問題発生です。TASCOのCQ誌広告にもホームページの商品カタログにも、Win95用のTSCコントロールソフトはあるのですが、DOSベースのソフトが載っていません。現在当局の無線機そばにおいてあるパソコンはWin3.1がやっと動いている古いDOS/Vパソコンで、SSTV用に新たにWin95/98パソコンはとても準備できません。そこでTASCOのEメールアドレスに、現行でDOSベースの転送ソフトはあるのか? という質問を送付しました。ご意見ご感想用のアドレスですので返事は期待できませんので、もし回答がなかったらどこかの販売店経由で確認するしかありませんね。「ない」という回答だったらさてどうしましょう。

今回までに準備したこと、やったこと。
1.TASCOのTSC-70,TSC-200のカタログ入手 (無料)
2.アマチュア無線局変更申請書購入 (税込815円)
3.TASCOに質問メール送付


2.スタートアップSSTVその2(Nov29,1998UP)

TSCコントロールソフトについて、TASCOに質問メールを送付したところ、営業本部の石川さんからご回答をいただきました。御礼のメールは送りましたがこの場でも厚く御礼申し上げます。なお回答の趣旨は次のとおりでした。

・EB-232というDOS/V、NEC98DOS共用のTSC-70用シリアル転送ソフトが、製造は中止しているが在庫はあるので販売中である。
・EB-232はTSC-70専用だが、画像のセーブ、ロードだけならTSC-200でも利用可能である。
・TSC-200のコントロールソフトはWin95専用で、DOSや3.1用はない。

カタログを見るかぎりでは、TSC-70は安いのですが(CQ誌広告ではオープン価格)、画像メモリがメモリ増設をしてもたった2画面で、そのオプションの増設メモリやマイク切替機などを一緒に買うと、最近発売されたTSC-200(画像メモリ24画面、マイク切替機能付、スピーカー付)と変わらない価格になってしまいます。スペック上はTSC-200が上なのですが・・・・。まだ時間はありますから、どうするかじっくり考えることにしましょう。

当局は50W以下の移動局と、50Wを超える固定局の2つの局免を持っているので、変更申請書をもう一部買い足しました。

今回までに準備したこと、やったこと。
1.アマチュア無線局変更申請書追加購入 (税込815円)
2.TASCOからのメール回答に御礼


3.変更申請書類に四苦八苦(Dec6,1998UP)

変更申請は何度やってもよく分かりません。アマチュア無線をやっているほとんどの方は同意していただけると思います。違います? JARLが市販している変更用紙に「アマチュア局用の変更手続きと書類の書き方」という説明書が入っています。無線機の増設とかなら簡単なのですが、SSTVのTSC増設とモード追加については、よく分かるようには書いてありません。

とりあえず今回の変更は、「トランシーバに付属装置を取り付ける」という変更ですので、電気通信監理局に直接申請書を提出すればよいようです。「ようです」というのは、読み方によってはJARD経由で出さなければいけないように読めるところもあるからです。

技適機種でもTSC等の付属装置を取り付けると、「付属装置付設による非技術基準適合証明送受信機として保証認定の対象となる」という趣旨の記述があり、これは一度申請を受理された装置でも保証認定を受け直さなければならないのか、それとも最初の申請時に付属装置を取り付ける場合のみの話で、申請済みの送受信機にあらたに付属装置を取り付ける場合は関係ないのか、はっきり書かれておりません。


一応固定局の変更申請書を、電監に直接申請する形で作成してみました。固定局はTS-570S1台だけなので、まあ簡単に作れるほうです(それでも訂正の二本線だらけ)。移動局は送信機が7台あり、そのうち3台にTSCを付設申請する予定なので、工事設計書が相当ややこしくなるはずです。落ち着いて作成することにします。

さて、来週末はそろそろどんなシステムでSSTVやるのか決めて、必要な機材の調達に入る頃合いです。どうしようかなあ。

今回までに準備したこと、やったこと。
・固定局の局免許変更申請書類作成。


4.結局こうなりました(Dec13,1998UP)

サラリーマンの年に2回の楽しみ、ボーナスが少ないながらも支給され、日本経済の活性化のためさっそく散財してまいりました。少しはお役にたちました。かな?

結局買っちゃいました。ノートパソコン。98冬モデルの中でも実売価格20万円前後の、最も安い価格帯の中から日立のフローラプリウスノート20Jを購入。液晶のドットが1個不良なのがちょっと悲しいとか、ポインティングパットのデフォルトの設定が変で、梱包開けてから20分後にはサポートに電話するとかいう不幸に見舞われてしまいました。「そこを変更するには一括インストールCD-ROMからタッチパットドライバを組み込んでいただく必要があります・・・・」。こんな設定を初期設定にするなよそれにそれを変更するに必要なドライバは最初から組み込んでおけよ日立。と突っ込みをサポートのおねい様にしておきました。

これでTSC-200とWin95/98用コントロールソフトを使用することができます。という訳でTSCもTSC-200と専用コントロールソフトTWP-2を購入しました。

さっそくコントロールソフトTWP-2をインストール。しかし取説と言えるものがなく簡単なインストール案内書だけで、ソフトも英語のためすぐに使えるという訳にはいきませんが、本日午前中、7033KHzをワッチしていたら、さっそく自動受信に成功しました。高山植物や海岸の写真などが素材として送られていました。やったー。が、ちょっとここで問題発生。

59+20dbくらい振る強力な信号じゃないと画像を受信できません。午前中7033KHzをワッチしていて画像受信できたのは2局だけ。それ以外にも57〜59+10db前後の信号がかなり聞こえているのに画像になりません。ボリュームの位置をどこにしても解決しません。こんなもんなんでしょうか? ちょっと心配です。どこか設定が違うのか?

TSC-200とコントロールソフトの操作及び画像受信の問題については、SWLしながら調べていきましょう。

今回までに準備したこと、やったこと。
1.TASCO TSC-200購入(税込62000円)
2.コントロールソフトTWP-2購入(税込7035円)
3.Win98ノートパソコン購入(税込218400円)
4.TS-570S〜TSC-200〜パソコン連接。
5.
12月13日0910JST、S-1モードのSSTV初受信。


5.固定局の変更申請提出(Dec20,1998UP)

先週までに何とかSSTVの画像を受像することができるようになりました。その後も主に7033KHzをワッチしてしていましたが、信号強度9でも受像できないこともあれば7程度でも受像できることもあり、どうも一定しません。フェーディングやノイズなどの要因が関係しているのかもしれませんね。自動受信できない場合でも強制受信モードで画像を受像できる場合もあります、なにぶんSSTV経験値ゼロですから、SWLを充分行わなければならないと思います。

局免の申請ですが、とりあえず固定局の分について電監に送付しました。受理されたら移動局分も送ろうと思っています。

今回までに準備したこと、やったこと。
・電監に固定局の変更申請送付(郵送及び返信用切手160円)


6.固定局の局免変更が許可されました。(Mar21,1999UP)

かなり前の話になってしまいますが、昨年12月末に提出した固定局免許のSSTV(F5)モードが、1月28日付で許可されました。局免が届いたのは2月上旬で、正月休みを除けばちょうど1ヶ月くらいです。

許可はおりたものの、あいにくマンションの塗装工事が始まってしまい、SSTVも含めアマチュア無線ができない環境になってしまいました。SWLができないというのは未知の分野にチャレンジしようというときに不利な状況であり、アンテナ復活直後からSSTVにQRVすることがかなり困難になります。しかも自分の送信画像をモニターすることができないため、果たしてちゃんと画像が送られているのか不安になってしまいそうです。

幸い、室内ホイップアンテナで、近くのRBBSにコネクトすることができることが分かり、パケット通信に復帰したところ、このRBBSのSYSOPをはじめ、ローカル局で最近SSTVを始めた局が複数おられることが分かりました。さっそくアンテナ復活後のSSTVのQRVの際に協力を依頼する書込みをしておきました。ローカルに協力していただける局がいるとSSTV初心者には心強いです。

さて近いうちに移動局についても変更申請することにしましょう。


7.移動局の変更申請提出(Apr4,1999UP)

固定局についてSSTVモードの追加が完了しましたので、そろそろ移動局の変更申請もすることにしました。いわゆる移動サービスのような運用をする予定はないのですが、夏の防災訓練等で場合によっては野外でSSTV運用するかもしれないので今のうちに申請しておくことにしました。今回は入手していながら登録していなかった送信機も合わせて申請することにしたので作成がややこしく、またも二本線の訂正だらけの書類になってしまいました。送付先は技適適用外の送信機申請も含むので、JARDへ保証認定願いを提出しました。

多分間違っていない、と思う・・・・。

今回までに準備したこと、やったこと。
・電監に移動局の変更申請送付(郵送簡易書留440円及び返信用切手170円)


8.SSTVのSWLをしています(Jan24,1999UP)

局免許の変更申請をして1ヶ月が経ちましたがまだ局免が届きません。年末年始を挟んでいるので通常より処理は遅くなるでしょう。そこで継続してSWLを主に7033KHzでやっております。信号強度が充分あるのに自動受信できないという弊害は、ある程度解決しました。当局のTS-570Sの周波数がどうも150Hzほどずれがあるようです。7033.00KHzで自動受信できなくても、7032.85KHzに合わせておくと受信する場合が多いです。本来ならば150Hz程度の誤差でわざわざ周波数校正はする必要ないですが、どうするか思案中です。

いろいろ各局の画像を受信いたしましたが、植物や山岳の景色など渋い画像を送っている方がほとんどで、イラストとか送っている人見かけませんねえ。当局の下手なイラストとか送信したらひんしゅく買っちゃうかもしれません(笑)。SWLに時間かけて様子を見ることにしましょう。


9.5月5日にSSTVにて初交信に成功しました。

固定局の局免にF5が追加されたものの、アンテナがマンションの塗装工事でアンテナがない状態だったので、ながらくSSTVについても活動停止状態でしたが、TSC-200とコントロールソフトの使用法について研究した結果、どうやら使えそうになってきました。そこでRBBSで浦和市内のJH1EMH高橋さんにお願いし、SSTVのお相手をしていただきました。周波数は50.3MHzで、5月5日の2030頃より22頃まで1時間半にわたってQSOいたしました。

ところが実際にやってみると散々なもので、最初は絵にならず失敗。次はなぜか色ばけを起こしました。原因はまったく分からず。しかもTSC設定が変で余計な「MYCALL」という文字が画像に入り込んでしまったり。4回目か5回目にようやく成功し、当局のシャックの写真を電送することができました。その後もJH1EMHから送られてきた画像を間違えてそっくり送り返したりと失敗が続き、TSC-200とコントロールソフトの使い方が完全に理解できていなかったことをさらしてしまいました。

TSCのメモリの操作方法や転送速度の設定について理解したのは交信が終わった後でした。次はもう少しスマートに交信できる、と思います。高橋さんいろいろありがとうございました。


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