『赤坂美月・・・・・・・・5歳の時に交通事故で両親を無くし、長野で妹と育った。中学を卒業した後に妹の志穂と上京した。高校に進学した後に、美月に恋人ができた。だが、その恋人は女をもてあそぶ男で、美月もその男にもてあそばれた。それからというもの、美月は男に対して異常な憎しみを持つようになり、志穂が男に近づくだけで殴ったり蹴ったりの暴行をした。そして、美月は男と志穂に裏切られた怒りと悲しみによって自殺をした。』
その赤坂美月が目の前にいる。これはいったい何なのか・・・・・・。
続ダブルキャスト 新たなるキャスト
No.2 彼女が生きている理由
作者 STX
これからのことは美月の視点で話しを進める事にします。
目が覚めた時は、病室のような部屋に私はいた。
「ここは・・・・・・・・・?」
服が着せられていた。
私は一瞬“死”から助ったのかと思ったわ。
だけど違った。私は今いる所は遺伝子研究所だった。
何で私がこんな所にいるのか分からなかった。
私は部屋を出てまわりを見渡した。
A−11だの、B−12だのの部屋番号があっただけ。
中に入ってみると巨大な水槽の液体の中に赤ん坊が入っていた。
動いていた。生きていた。水槽から赤ん坊を出そうとすると誰かが怒鳴った。
「こら!!そこで何をしている!?」
「え??」
私は声のする方に振り向いた。
そこには老紳士のような科学者がいた。
「お前・・・・・・・A−03の赤坂美月か・・・・」
「A・・・・・・03?・・・・・・」私の部屋番号のようだった。
「いつ目覚めた?」
「え?・・・・・・・・・さっき・・・・・・」
科学者は私の腕をつかみ、どこかに連れて行かれた。
「この部屋に入れ!?」私は無理やりその部屋に入れられた。
そこには、女性が本を読んだり音楽を聞いたりしている姿があった。
服は私と同じだった。何が何だか分からなかった。
「あなた達は?」
私はこの部屋にいる高校生ぐらいの女の子に声をかけた。
「あぁ〜!新しい仲間!?」
(仲間?なんのこと??)
「へぇ、あなたが今日目覚める予定の人」
「ちょ、ちょっと!?何の事??わたしはさっぱり・・・・・・・」
「あなた、所長から何も聞かされてないの?」
彼女達は私にここが遺伝子研究所だということを教えてくれた。
そして彼女達は私と同じ自殺した女だった事。理由は様々だった。受験ノイローゼ、いじめ、恋人の死。
「何で・・・・・・・・私達は蘇ったの?」
「それはね・・・・・・・所長のおかげよ」
「え?どういうこと?」
私は全てを聞かされた。
ここの所長は私達の墓にある遺体から髪の毛から私達を“造った”。
「つまり私達は・・・・・・・・・クローン人間ってこと!?」
「まぁ、簡単に言えば、そうなるかな」
おきらくな奴が呟いた。
「あんたら、なんとも思わないの!?勝手に蘇られさせて、なんとも思わないの!!?」
「いいのよ。だって、人生をやり直せるもの」
こいつら、何かおかしい・・・・・・・・。
その時だった。
ドゴオオオオオオオン!!?
爆発が起こった。
「な・・・・・何!?」
外から声がした。
「なんのつもりだ!?ミサキ!?」
ミサキ・・・・・・・・かすかに だけどそう言っていた。
ピッ
ドオオオン!!
爆発が起きた。
部屋にいた人たちはほとんど焼け死んだ。
ひとりだけ気を失っている娘がいた。
最初に声をかけた女の子だった。
この子を担いで急いで研究所を出た。
「何なのよ〜」
山の麓まで逃げた。
その時、女の人が私を見つけた。
それが森崎先生だった。
南西総合病院に連れて行ってもらった。
「という訳なのよ。志穂」
志穂は信じられなかった。
無理もない、まるでSF映画のような話しだからだ。
「そ、そんな事が?」
「私も信じられなかったのよ。トラヴァースに行った時雨宿りが出来るところを捜していたら爆発が起こったの。それでその方向に向かったらこの子がいたの」
森崎先生が言った。
「それで、この人は?」
美月は僕に問いかけた。
「あぁ、この人は・・・・・・・・・・」
「いいよ志穂。僕が全部話すよ」
「フフ、今度はそっちね・・・・・・・」
美月は僕を見て怖い笑みを出した。
そして、僕の話しが始まる。
続く