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 僕はこの大学の映研の部員。

現部長は去年まで大学のプライベートフィルム賞からご無沙汰していたらしい。

そして今年・・・・・・・・・・。

 

 

 

続ダブルキャスト新たなるキャスト

 No.4クランク・イン開始!?

作者 STX

 

 

 僕がカメラの整備をしている横で志穂は佐久間さんに頭を下げていた。佐久間さんは手を横に振りながら苦笑している。多分去年の事を謝っていたのだろう。

 

 志穂は佐久間さんの腕の事を大分気にしていた。

今年も志穂と佐久間さんがでる。

去年の「かこひめの寝屋」の評判でたくさんの新入部員が来た。

スタッフや俳優も去年より増えて完成度の高い作品が出来上がりそうだ。

だけど問題が一つ残った。

 

 

 

 ここは映研の部室。

「え〜〜〜!女優が足りない!?

部員のみんなは一斉に大声を出した。

「そうなのよ。予定では5人のハズなのに3人しか集まっていない・・・・・そこで、去年と同じ条件でふたり明日連れてきて。私からは、以上」

「「解散!!」」

みんなは一斉に立ち上がり、帰っていった。

何か去年と変わらないような気がする。去年もこんな事があった。

これがきっかけで“美月”を映研に呼んだ。

ここで、映研部員を紹介しよう。

 

篠原遥――――映研の部長。監督。みんなからの信頼が厚い。お化けが怖い。“美月”のショック治療に協力してくれた。

 

二村英樹――――同期の部員で友人でもある。助監督。“美月”のショック治療に協力してくれた。部長と付き合っているとの噂。

 

楠木翔子――――同期の女の子。メイク担当。将来メイクアップアーティストを目指している。

 

剛田豪――――力仕事が担当。先輩。元プロレス同好会にいたが、なにかのきっかけで辞めて映研に入った。部長にくっついている。

 

花園雅美――――剛田と同じ力仕事が担当。元プロレス同好会。もちろん部長にも・・・・・・。

 

佐久間良樹――――部員というわけじゃないが、部長に主演男優をスカウトされた。志穂の昔の恋人。

 

そして僕は、カメラを担当。

新入部員は荷物もちや、見習いの俳優を担当。

 

 

 

帰り道に志穂は何故か笑っている。

「何笑っているの?」

と聞いたら、志穂が・・・。

「内緒!」

「???」

結局、家に帰るまで話してくれなかった。

「ただいま」僕が家に入ったら、志穂は真っ先に美月に言った。

「お姉ちゃん、あのね・・・・・・・」

 

僕は何となく予想が出来た。

「え〜〜〜!?私が女優に!!?

やっぱり・・・・・・・。

「でも、私が女優をやっていいの?」

「大丈夫、ショートヘアにしたら、案外分からないもの」

志穂はああいうが、映研のみんなは美月の写真をみた事がある。

「まあ、髪形変えりゃ、大丈夫か・・・・・・」

多少不安があるが、この際仕方ない・・・・・・・・・のかな?

 

 

 

 僕は美月が床屋に入っている間、志穂に

「なんで美月を映研に?」

と聞いた。

「うん、あのね、お姉ちゃんを、ずっと家にいさせるのも・・・一人マンションにいたら、辛そうでしょ?だから・・・・・・・・・」

僕は少し笑った。

「・・・・・なに?」

「いや、志穂も意外と・・・・・・・シスコンなんだねって」

「・・・・・・・・・な、何言っているのよ・・・・・(赤面)」

美月がでてきた。

「ど、どう?この髪」

ショートヘアが良く似合っていた。

僕が美月に見惚れていると、志穂に耳をつままれた(汗)。

「痛い痛い痛い痛い痛いよ!?志穂!!

志穂は、ぶすっとした顔で怒っている。

「なに、見惚れているの!?私の中のお姉ちゃんを呼ぶわよ!!!

「い、いやあ〜、それは・・・・・・・ちょっと」

美月は笑っている。

「さあ、晩御飯を食べに行こう」

 

 

 

 翌日、部室。

「どうも、赤川美樹です」

部長に挨拶している女の子。

「・・・・・・・・・」

部長はジーっと美樹(本当は美月)を見つめた。

「いいよ、合格」

僕は少しホッとした。

みんなには志穂の親戚ということになっている。

次の女の子。

肩まで髪が伸びている女の子。歳は志穂と同じくらい。

「どうも、加川ミサキです。よろしくお願いします」

――――え?

“ミサキ”?

 

――――「なんのつもりだ!?ミサキ!?

ミサキ・・・・・・・・かすかに だけどそう言っていた。――――

 

「ふ〜ん・・・・・誰が誘ったの?」

「僕です」

名乗ったのは、新人の舟木浩太だ。

印象は少し暗い。

「・・・・・・一応聞くけど、あんた達何の関係?」

「何でそんな事聞くんですか?」

「それはね、撮影中に恋愛はご法度なんだよ」

「そうなんですか。僕達はいとこ同士なんです」

「ふ〜ん・・・・・・・・まぁいいか。じゃ、明日からクランクインを始めるよ!!

「はーい!!

全員声を上げた。

全員は椅子から立ち上がった。

僕は気になった。

あのミサキ≠ノ・・・・・

なにかが・・・・・・なにかが起こる気がする。

恐ろしいなにかが・・・・・・・

こんな気持ちは、志穂(その時は美月)の記憶が気になってきた時以来だ。

「あなたも、気になるのね・・・・・」

美月が話し掛けてきた。

「うん・・・・・」

美月は怪訝な顔をして僕に聞いた。

「で でも、浩太君のいとこなら、別に問題は・・・・・・・」

「忘れたの!?・・・・・・ミサキはあの研究所を破壊したのよ!!

そう・・・・・美月の話によればミサキは研究所を爆破し、その後どうなったかは知らない。

「そうだ!?

志穂が急に叫んだ。

「え?なに?」

「あのね、お姉ちゃんが一緒に逃げたあの女の子!?あの子に会えば何か!!

「あ!?そうか!!!

「ミサキがどんな奴か分かるかね!?

僕達はすぐに南西総合病院に向かった。

ミサキのことを聞くために・・・・・・・

 

 

続く

 

 

tanaka84@dream.ocn.ne.jp

 









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