【Rubyプログラミング狂室】
入手とインストール
(2002.03.06)

Rubyのありか

 Rubyの実行環境を手にしたいなら、やはり総本山である 公式サイト を訪れるこ とでしょう。ここを探るといろいろ見つかると思いまふ。

 FreeBSDなら、FreeBSDのサイトに行けば ソース一 式を固めたportsもありますし、楽をしたいならバイナリのキットであ るpackageもあります。

 Rubyに関する本を買う、というのもよいです。実行環境(インストー ルキット)を収めたCDがついていたりするので、買ったその日から、 Rubyをいじりつつ勉強ができます。

 インストールキット(普通は圧縮・書庫化されていて、ほどいてから インストールすることになる)にインストール方法の説明が添付されて いると思います。それに従って実行すれば多くの場合はすんなりと使え るようになるでしょう。

Cygwin

 MS-WindowsでRubyする時には、Cygwin版をお勧めしたいのが本音です。 たとえRubyを使わなくとも、Cygwinの強力なツール群はあなたのコン ピューター生活を楽しいものにしてくれるでしょう。もしかしたら。 Cygwinの簡単な紹介はこ ちらにあります。

 でも、RubyWinだけでもそれなりに遊べるように見えますし、無理を することはないです。ぼく自身、事情によりMS-Win32版を使っています (こらこら)。

Ruby/Tk ――GUIで遊ぶなら

 Ruby自身はGUIを持っていません。ごく普通の使い方は、テキストエ ディターでプログラムを書いて、それを端末やコンソールの画面 (MS-WindowsならDOSプロンプトやコマンドプロンプト)から実行する、 というものになります。ちょっとしたツールを素早く書くならこれでも かまいませんし、サーバーアプリケーションとかクライアント側のバッ クエンドなど、GUIを必要としないことも多多あるものの、GUIがある と、「いぢってる」「プログラム書いてる」という実感を得やすいのも 確かです。が、Rubyだけではこういうことはできません。

 ところがここにTcl/Tkという言語があります。簡単なプログラムを書 くだけで手軽にGUIプログラムを作成・実行することができるという強 力な言語です。Rubyはこれを使えるような仕組みを標準で提供しており、 この仕組みは一般にRuby/Tkと呼ばれます。

 Tcl/Tk自体は自力で用意しなければなりませんし、Rubyインタープリ ターとの相性もあります(特に、バージョンや作成方法によってはうま く動かないこともあるようです)。が、その苦労をするに見合う楽しさ が得られることは保証します(「楽しくねえぞ」と言ってこられても何 もしませんが)。なんといってもちょこちょことプログラムするだけで ウィンドウが開く、ボタンを置ける、ラジオボタンやチェックボックス も表示できる、入力フィールドも作れる。しかもそれを考えては書き、 書いては動かし、動かしてはまた書き直す、というお気楽なやり方でで きる。

 難点としては、先にも触れましたがRubyとTcl/Tkを連携させるのに手 こずる可能性があること、動作が少少遅いこと、RubyのほかにTcl/Tkの 勉強もしないとならないこと、などでしょうか。

 Ruby/Tkの他にも、世の中にはさまざまなグラフィックエンジンがあ り、それぞれ、Rubyと連携させる試みがあるようです。しばらく観察し てみて、もっとも評判のよい方法を採用するのもいいでしょう。

(2002.03.06)

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