歴史と足跡<六> 
                        

日蓮教団

昭和二十七年(西暦1952年) 「自安寺・池田日浩上人」は、日蓮宗布教部長であった静岡・沼津「日緬寺・結城瑞光上人」千葉・原木山「妙行寺・大野日勇上人」 たちとともに、身延山・祖廟前で         

      一、日蓮宗の如く正統派の教義を信奉し

    一、各寺の幸福と繁栄を図る為の宗政を行い

    一、大衆の宗教的啓蒙運動に努力する

という三つの誓願をたて、各々単立法人となりました。          

そして、ようやく昭和三十三年(西暦1958年)一月二十三日、身延西谷清水坊において、その連絡組織ともいうべき 日蓮教団 」 の創立総会を開き、規約・人事を決定し正式に「日蓮教団」を設立し、祖廟前において新総長結城瑞光導師により宣誓奉告式をおこない、法味を捧げ設立の趣旨を言上しました。

次いで富田啓温総務部長による宣誓文の朗読がおこなわれました。          

                宣  言 
          
我等は祖師大聖人の御遺命により          

  一、祖廟を中心に救国済民の本願を達せん          

  二、日蓮門下の結束を図り、祖廟給仕の誠を竭さん          

  三、日蓮教団の成立を完遂し大衆の与望に対えん          

右宣言す          
          
つつ゛いて当時の、顕本法華宗吉永総長、高佐日煌霊断師会総裁、堀内通産次官、田島身延山大本願人、大阪日蓮門下連合団長南常次郎氏、大阪身延光延会、立正光明会尼崎支部、宿谷前参議院議員、その他多数の祝辞、祝電がありました。

また午後七時より、田中屋旅館において「日蓮教団」誕生の祝賀懇親会が希望に満ちて開催されました。          

そして同年三月八日、定例役員部会の議決に従い、結城・富田・大柳・長谷川・西山の各師が身延へ登山、増田日遠法主猊下と会見し、設立の趣旨を説明・懇談し、その意のある所を賛成賜り、後、本山側の松木・樋口・松本諸師と事務的交渉がおこなわれ、双方の協力関係が成立しました。