24.尼崎市武庫町3北向地蔵の道標

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尼崎市武庫町3−10 県道606号武庫町2丁目東交差点の西150mの交差点の南西部 北向地蔵堂内に北を正面に建つ
蒲鉾型角柱 83x北面18.5x12.5p(頂高2.5p)(像部高34x幅13x深さ1.5p)
N34.753306 E135.379036


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北面
┌─――――――――――――――――┐
│     すく 者つとり     │
│(地蔵像)        道   │
│     左  中山       │
└―――――――――――――――――┘
(「者」は「は」の変体仮名、服部とした。)

南面
┌─――――――――――――――――┐
│            信寺秀  │
│            下亀太  │
│            寺□□  │
└―――――――――――――――――┘

東面
┌─――――――――――――――――┐
│(なし)             │
└―――――――――――――――――┘

西面
┌─――――――――――――――――┐
│(なし)             │
└―――――――――――――――――┘

(『尼崎の道標を訪ね歩く』平成27年荒木勉では19、元は西武庫村のはずれの三叉路にあったとする。)
(『みちしるべ』尼崎郷土史研究会会誌41号で、元位置として「古老の話では『…旧西武庫村の東口あたり…』
 と言われ、現在地から東へ約350mの武庫町一丁目三十六、NTT武庫之荘別館南西角で、当時は田圃の中を北と
 東へ通じる野道の角に風雨にさらされ立っていたといわれ」とあり、別館南西角を明示しているが、此の辻は
 昭和30年地図にも無く、北西の誤植ではないかと思われ、下記の地点を指すものと思われる。)
(明治の地図では、現道標の有る地点に、道標を設置するのに相応しい道がない。
 現北面の案内より近辺で、東方の服部が直線、北方の中山が左となる辻を探すと、ここより東210mの
N34.75314 E135.38133
 辺りではなかろうか。ここは現在広い道路になり、明治の旧道の痕跡もないが、一本南の西武庫中公園の北を
 西に進むと、武庫川堤防に達する道の、東方向の続き地点であると想像される。
  この道を東に直進すれば、生津、富松、塚口となり、現園田をどう抜けるか分らないが、猪名川の東、利倉
 から服部は一直線である。又、北へは、常吉を過ぎ、西国街道を越えて安倉へ出れば、中山寺への最短経路に
 当たると思われる。(因みに、『尼崎の道標を訪ね歩く』の下記「16.道標」では、「久々知からは若王寺
 →口田中→瓦宮→椎堂→利倉と思われる」としている。久々知へは、塚口→上坂部→久々知であろう。)
  上記地点に建てられていたとするなら、現北面は西面(反時計回りに90度回転)していたであろう。)
(現在地の北の道は、都市計画の幹線道路として整備途中のものか、近辺の地蔵や石造物をすべてここに集めた
 感がありもの悲しいが、近隣の信仰の熱さは十分に表れている。「北向き地蔵」の呼び名が定着してる様だが、
 いつ頃、移されたものであろうか。この道は、昭和42年地図では見えず、昭和52年に見えるのでこの間か。)
(尼崎市内で、服部を示す道標は、全部で三基存在し、
 1.「9.白井神社内の道標」
 2.「16.久々知1広済寺西の道標」
 3.「24.尼崎市武庫町3北向地蔵の道標」(当道標)
 である。
 この道標が最も遠い「者つとり」であるが、「服部村」を示したか、「服部天神」を示したものかは不明。
  尚、此処から服部(豊中)へ向かうには、現在の兵庫県道606号(西宮豊中線)が参考になると思われるが、
 旧道をトレースするには難しいものがあり、特に塚口より東は606号と大きく離れていると思われる。
  ここで、豊中側から西を案内する道標を見ると、尼崎に関するものでは、「15.豊中市中桜塚5の道標」に、
 「すく櫻塚尼ヶ崎道」がある。尼崎へは旧能勢道を進むことに成ろうが、何処で西に分岐するか明確でない。
 現在なら、国道176号と府道606号との辻、稲津町交差点であろうが、明治の地図に、西への道は無く、北の
 服部天神から利倉村への道か、南の牛立から庄本への道(津門中道)が考えられるが、塚口との位置関係から、
 南は遠回りになるので、利倉へ出る道を、服部への道としたい。ただ利倉村中に入らず、少し南に穂積を抜け
 服部への道も見えるので、これの可能性もある。)
(『尼崎の道標を訪ね歩く』に、左面(東面?)に、「願主 (人名)」とあるが、裏(南面)の誤りか。)

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【1.道標を南に望む 【2.道標を南に望む 【3.道標を南に望む
 中央堂内に当道標  用水右奥(南)守部へ  何時も綺麗に祀られている
 左(東)西武庫へ】  左は現武庫之荘駅方面へ】  下部に案内がある】

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【4.道標北面下部 【5.道標北面下部 【6.道標南面下部
 「すく はつとり」  「すく はつとり」  三行確認出来る
 「左 中山」とした】  「左 中山」】  施主とは思えない】

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【7.尼崎の道標】
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