32.箕面市外院表参道とウツギ谷道分岐点の道標

↓末尾へ 文字ずれ時はブラウザの幅や「Ctrl」と「+」、「-」キーで倍率変更等して下さい。
箕面市外院 勝尾寺から表参道を南行し、三町丁石の20m北側、南にウツギ谷道が分岐するの三叉路の南部に北を正面に建つ
(南(右)ウツギ谷参道はやや下る。南東(左)表参道を20mで、「77.箕面市粟生間谷表参道の三丁丁石」がある。)
尖頭型角柱 西面67x15.5x15.5p(頂高4p)(東面の高さ45cm)
N34.862067 E135.494304


写真eimg4070

写真eimg4086

写真eimg4079

写真eimg4071

北面
┌―――――――――――――――――┐
│右 中山又大坂ミち        │
└―――――――――――――――――┘
(「ち」は「知」のくずし字かも知れない)

東面
┌―――――――――――――――――┐
│左 たいしゃく          │
└―――――――――――――――――┘

南面
┌―――――――――――――――――┐
│為万人講衆中法界         │
└―――――――――――――――――┘

西面
┌―――――――――――――――――┐
│南無阿弥陀佛 願主岸貞      │
└―――――――――――――――――┘


(『箕面のみちしるべ』箕面市教育委員会、平成三年刊、では、48)
(同書に「六字名号の下部に刻まれている願主の名は現在資料館に保存されている道標と同じである。」と
 あり、他に、「17.豊中市上新田3道標」の木杭説明にある願主と同じとされているが、定かでない。)
(南面の「万人講衆中」は、「万人講」の皆の意味であろうか。)
(北面の、「又」は地名ではなく、接続詞の「また」と受け取れるが、道標にあってはこのような表現は殆
 ど見えず、空白を置く程度が一般的である。敢えて「又」を入れた理由は分り易さを第一とした為であろ
 うか。尚、右の道を採った場合、500m強先の「30.箕面市外院ウツギ谷と谷山尾根分岐点の道標」
 ある三叉路で、中山(寺)と大坂へ分岐することになる。)
(東面、「たいしゃく」は前述の書でも、七町丁石から帝釈寺へ至ることを示すとしており、表参道を進み、
 勝尾寺の外院である帝釈寺を示した事に不信はない。地名を用いなかったのは、大坂へは続くものの、大
 きな目的地がない事に依ると思う。)

写真eimg4069 写真eimg4075 写真eimg4021
【1.道標を南に望む 【2.道標を北に望む 【3.道標を南に望む
 右(南)ウツギ谷道  奥左(北西)勝尾寺へ  ハイカーの右に
 左、表参道帝釈寺へ】  奥右、表参道三町丁石へ】  三町丁石がある】

写真eimg4077 写真eimg4083 写真eimg4082
【4.道標の西面下部拡大 【5.道標の北面を拡大 【6.道標の東面拡大
 「…願主岸貞」  「右中山又大坂…」  「左たいしやく」
 と読める】  「又」の表現は珍しい】  その下は不明「寺」か】

写真dimg2458 写真cimg7535
【7.箕面市の道標】 【8.勝尾寺丁石分布図】

願主同定の為、豊中と当道標を比較してみた。左から「講名部」、「六字名号部」、「行先部」とした。

写真eimg4072
【9.左が箕面、右が豊中、箕面六字名号下部に願主名「岸貞」が見える】
文字ずれ時はブラウザの幅や「Ctrl」と「+」、「-」キーで倍率変更等して下さい。 ↑先頭へ