29.三田市上内神跨線橋南の道標

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三田市上内神 舞鶴若狭自動車道の上内神跨線橋西詰三ツ辻を南へ220m藪中を南西へ20m、
ゴルフ場フェンスの東10mに東を正面に建つ
角柱 35x22x18p(台石6x44x44p)
N34.922414 E135.156013


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東面
┌――――――――――――――――――┐
│(右)きよ水            │
│  三田中山道           │
│(左こ)や寺            │
└――――――――――――――――――┘
(( )部はさんだの道標より)

北面
┌――――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘

西面
┌――――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘

南面
┌――――――――――――――――――┐
│弘化二               │
│ 巳三月              │
└――――――――――――――――――┘
(「巳」は「己」と刻す)


(弘化二(乙巳)年三月1日とすると、西暦1845年4月7日月曜日となる。紀年の刻字「己」は「巳」とした。)
(『さんだの道標』教育委員会2000年刊では29)
(同書に「陰刻地蔵尊座像。地元では日ノ本地蔵さんと呼んでいる。」とあり、中央上部に像らしきものがある写
 真が掲載されている。現在(2019)では上部が風化しており確認できない状況である。)
(行先を見ると、「右きよ水」は「右清水」で播州清水寺として良く北方向になる。左の上部が欠けているが前述
 の書に「「右こや寺」こや寺は美嚢郡吉川町福吉東光寺」とありこれに従うと、「馬渡の道標」の近くになる。
  ここで、明治の地図を見ると、北の「下相野北西端の道標」からテクノパークの西、三木市との市境に沿って
 尾根筋を南に進み、この辺りでは南東の上内神の集落へ下る聯路が見える。その道から東へ禅林寺の北を通り現
 県道316号の上内神交差点に出る小径が分岐している三ツ辻が書かれており、その辻に建っていたものと思う。
N34.922465 E135.156310
 辺りに辻の痕跡らしきものがあるが、確証はない。
  現在は藪の中に有り道の痕跡すら窺えないが、上記三ツ辻の西部に東面又は南東面して建っていれば、案内と
 一致する。現地点から北西はゴルフ場になっており「上内神跨線橋西の道標」迄の間、道は途切れているが一部
 コース内に痕跡が残る。
  余談であるが、舞鶴自動車道に架かる車でも渡れそうな上内神跨線橋は明治の地図に道が無く、200m南に架
 かる跨線橋(名前不明)が上記聯路から分岐した小径の名残りであろうと思う。この橋の西からゴルフ場4番H
 の池に掛る橋までは舗装道があるものの、その先は地道になり薮漕ぎ状態である。)
(あえて行先に取り上げなかった中央部であるが「三田中山」をどう解釈するか。中山は中山寺として三田経由で
 あるとすれば、三田への道が右か、左かではなく、背後(東)の中内神方向を指さねばならないが、「後」を案
 内した道標はかって見たことが無い。現在の様に道全体に対して名前を付ける事は考え難く、まして三田―中山
 間でない為「三田中山街道」でもなさそうである。左右の字に比べ少し雰囲気が違うようにも見え、追刻なども
 考えなければならないか。)

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【1.道標を北西に望む 【2.道標を西に望む 【3.道標を北に望む
 右、上内神跨線橋へ  後と右はゴルフ場  後はゴルフ場
 桧の左を道標へ】  辻跡には見えない】  右20mに旧道】

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【4.道標を北西に望む 【5.道標東面拡大 【6.道標南面拡大
 東面上部は欠けて  「…きよ水」  「弘化二」
 左右の字はなし】  「…や寺」と読める】  「巳三月」と読める】

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【7.道標南面左拡大 【8.道標南面右拡大 【9.道標横の意味不明石
 「…や寺」  「…きよ水」  下部は道標の欠損
 と読める】  と読める】  部分かも知れない】

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【10.三田北部の道標】
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【11.三田西部の道標】 【12.三田東部の道標】
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