8.神戸市長田区四番町8の道標

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神戸市長田区四番町8−5 県道21号長田交差点から西60mを北西に70m村野工業高東部に南西を正面に建つ
山型角柱 129x25x19p(頂高3p)
N34.667616 E135.150456


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南西面
┌─―――――――――――――――――┐
│監物太郎頼賢之碑          │
│   コノヨコニアリ        │
└――――――――――――――――――┘

南東面
┌─―――――――――――――――――┐
│(右指差像)監物太郎頼賢之碑    │
└――――――――――――――――――┘

北東面
┌─―――――――――――――――――┐
│大正十三年四月建之         │
│四番町八丁目有志者         │
└――――――――――――――――――┘

北西面
┌─―――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘


(明治三十一年は、西暦1898年である。)
(『神戸の道標』山下道雄、神戸新聞、1985年刊には未記載)
(体裁的には完全に道標であるがもし移設でなければ「横5m」しかなく、道標とは呼び難いものになるか。
  では移設を見ると、国立国会図書館デジタルアーカイブの『攝津名所圖會』. [10]のコマ番号10の中央池の右上
 に字がつぶれているが「監物塚」とあり、池の南を通る道(西国街道)の南側に「智章塚」と見える。池は現在埋
 められ村野工業高が立っている。「智章碑」は現在西の川沿い道の北側に移設されている。この二つの碑は明治の
 地図に載り「智章碑」は道の北に移動するも、「監物碑」はほぼ元の位置のままであろうと思える。建立年に近い
 大正12年測図の地図では「智章碑」は現在と同じ刈藻川東岸に移るが、「監物碑」の記号は載っていない。この
 状況から建立時の位置は二点の候補が挙げられ、
 候補1は、南70mの現県道21号から北への進入辻
N34.667090 E135.150908
 現五番町8丁目、工業高校への進入口か、
 候補2は、北東60mの長田神社への道から西へ入る辻
N34.668083 E135.150807
 現四番町8丁目、大きな鳥居の南西部の何れかと考えられる。
 名所図会の説明コマ番号4には「智章墓の北、街道の側畑の中にあり。これも並河氏石表を立つ。」とある。
  道の大きさから考えると「候補1」となるが、現南西面にある「コノヨコニアリ」が追記で無いとすると地形的
 には「候補2」の方が、神社通りから西に入った後、左横に少し曲がる感じをよく表している気がする。依って、
 候補2の大きな四辻南西部に、現南西面を東面させていたとしたい。この時右指差し像は北面となる。
  大正12年測量の地図では神戸市電の長田駅前と思われ、兵庫電気軌道の長田駅が東西の県道21号線上にあり
 現長田交差点で線路が直交する様子が見える。wikiにも「1922年には神戸市電尻池線が兵庫電気軌道の路線を横切
 るように開業し」と当時の四番町の繁栄ぶりがうかがえる。)
(紀年を持つ指差像道標は「長田区西山町1の道標」「兵庫区楠谷町24の道標」「兵庫区東山町4大正の道標」
 等がある。)

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【1.道標を南東に望む 【2.道標を東に望む 【3.道標を北に望む
 奥、西国街道へ  左奥に監物碑を  奥(北)突当りを
 右(西)高校の壁】  祠に入れて置く】  右、元位置候補2】

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【4.道標南西面拡大 【5.道標南東面上部 【6.道標北東面上部
 「監物太郎頼賢之碑」  右方向指差し像は  「大正十三年」
 と読める】  線刻である】  とした】

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【7.候補地2を北に望む 【8.道標南東面中部 【9.道標北東面中部
 「コノヨコニアリ」を  「監物太郎」  「三年四月…」は
 どう受け取るか】  と読める】  市電開通翌年】

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【10.候補地2を北に望む 【11.監物碑を北に望む 【12.監物碑の案内板
 鳥居左への進入口  「監物太郎頼賢之碑」  監物碑の説明は
 大きな四辻であったか】  並河氏石表であろうか】  後半に書く】

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【13.神戸市中部の道標】
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