17.神戸市須磨区白川字池ノ谷の道標

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神戸市須磨区白川 須磨区白川475南の石抱きカヤの木から北に480m、峠頂上の三ツ辻南東部に南を正面に建つ
角柱 42x19x25p
N34.705536 E135.102676


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南面
┌─―――――――――――――――――┐
│前 白川 (二丁)         │
└――――――――――――――――――┘
(( )部は過去のWebより)

東面
┌─―――――――――――――――――┐
│右 アイナ             │
└――――――――――――――――――┘

北面
┌─―――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘

西面
┌─―――――――――――――――――┐
│左 山道              │
└――――――――――――――――――┘


(『神戸の道標』山下道雄、神戸新聞、1985年刊には未記載。)
(最初に現状を説明しておく。白川集落の石抱きカヤの木から北へ登って来た道が辻直前で大きく西に向きを変え、東
 尾根筋からの道と合流し、すぐに北西方向に下る辻である。北に下り始めた道はすぐに西を向きこの辻から100m辺
 りでT字路に突当り南は阪高31号を越える道、北は白川JCの下に出る。地籍図では「白川字池ノ谷」と「白川字大
 尾山」との境と思われる。)
(過去のWeb『神戸の道標』に南面の読み下しとして「前、白川 二丁」とあり、高さも50pとされていたが、現在
 2021年では無くなった様である。今は下部がセメントで固められており「二」より下は見えない状況です。基礎部分
 が短かかったか折れた為でしょう。
  さて、行先南面の「前、白川二丁」としたとき現在の集落の石抱きカヤの木がある辻迄480m(4.4丁)もあるので
 少し南からの移設と考えられるかも知れないが、辻は見当たらない。又明治の地図で見ると、ここは尾根筋の一本道
 で、少し西の三ツ辻から離れている様に見える。ここに辻が見えるのは大正12(1923)年測図の地図からで移設でな
 いとするとそれ以降の建立となろう。
  道標の案内で「前」とするものは無いように思うが、どう解釈するか。よくある「すぐ」は直進を示す案内で、そ
 れと同じとすると北に進む事になり、白川集落を離れる事になる。では「手前」(進行方向の逆)と理解しなければ
 成らないのか、難解な道標である。ここで明確なのは「右、アイナ(藍那)」で、地図によると東へ進み200m程で
 北に向きを変え尾根筋を藍那に向かう道が見え、これを案内したものとして良いでしょう。
  白川から藍那への道は「天保国絵図摂津国」にも朱書きされており、近世においては主要道であったことが分る。
 この道を明治の地図から推察すると、白川大歳神社の南から北に分岐している道と思われ、現在では白川公民館の北
 辺りから道が消えているが、阪高31号の陸橋から前述のT字路に出て東折れし、この地点で尾根筋を東に進むと考え
 られる。依って現状で東面の「右、アイナ」は問題がないとし、南面の「前、白川」を真っすぐに峠を一度越して、
 前述のT字路から南に登り返して、阪高31号陸橋から白川大歳神社とすればあながち間違いではないが、白川から来
 た人に白川を案内してはおかしな道標である。上部の折損で文字が欠けたや追記なども含め今後の検討とする。)
(南480mに「白川475の道標」があり、
 未踏査であるが東へ200mの三ツ辻を南に下り約400m辺りが「白川字清水谷の道標」の昭和60年頃の元位置になる
 のではないかと思う。
 次にこれも未踏査であるが、上記東200mの三ツ辻を北に進むと「北区山田町藍那字伝庫南の道標」に続くと思う。
 この道が『神戸の道標』山下道雄のいう白辺路(しらべじ)ではないか。)

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【1.道標を北西に望む 【2.道標を東に望む 【3.道標を北東に望む
 右道標の東面が見える  左、尾根筋を藍那へ  右上への道が藍那へ
 奥は北から西に廻込下る】  右、すぐ南向し白川へ】  左面「前白川」は何処へ】

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【4.道標を北東に望む 【5.道標南面拡大 【6.道標東面拡大
 現状で「左、山道」は  「前」の上部は  「右、アイナ」の
 「右、藍那」と同じ道】  草刈機によるキズ】  「右」にも傷痕が残る】

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【7.道標西面拡大 【8.道標南面下部 【9.道標を西に望む
 「左、山道」は  「川」の下に「一」まで  奥に地蔵、ガードレールに
 「右、藍那」と同じ道か】  は見えるが「二」か】  今の案内「白川←、↓藍野」】

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【10.北西100m先のT字路を 【11.T字路の道標を東に望む
 西に望む、左が旧道を  右は「白川台」
 白川大歳神社であろう】  東へ「藍那・星和台」とある】

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【12.神戸市西部の道標】
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