神戸市中央区神戸港地方字再度谷 大龍寺仁王門の南駐車場の南西部の階段下の東側に北西を正面に建つ
山型角柱 91x19x16p(頂高3p)(像部19x15x2p)(頭部6x5x2p)
N34.715762 E135.178729




北西面
┌─―――――――――――――――――――┐
│(座像)一丁 │
└――――――――――――――――――――┘
南西面
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│ 施主 神戸布引町四丁目 │
│ 和田伊輔 │
└――――――――――――――――――――┘
南東面
┌─―――――――――――――――――――┐
│(なし) │
└――――――――――――――――――――┘
北東面
┌─―――――――――――――――――――┐
│ 大正五年五月建之 再度講員 │
└――――――――――――――――――――┘
(大正五年は1916年である。)
(『神戸の道標』山下道雄、神戸新聞、1985年刊には未記載)
(国立国会図書館デジタルアーカイブの『攝津名所圖會』. [9]のコマ番号15の説明によると、丁石は宇治野村の上に
十八基置かれている事が分かるが、この丁石は大正のもので「中央区諏訪山町3の二十二丁」丁石から始まるようで
ある。現在残る丁石は大正期のものと思われ意匠などは統一されており、二基の遺失を補うと距離的にもほぼ正しい
と思われる。名所圖會の距離18丁に比べると4丁長くなっているのは開始位置が違う為か、道が付け替えられたか
の何方か、或は両方かもしれない。
大正期と現在を比べてみても、少なくとも二丁丁石辺りは傾斜が緩くなるようにS字状に道が付け替えられており、
2丁と1丁の間は20m近く延びていると思われ、この様な事が近世と大正の間でも起こっていた可能性は高い。
又、確証は無いものの、古く見える「十八丁丁石」らしいものが、大正の22丁よりも北(寺寄り)に建っており、
移設の有無は判明しないが、参詣道の起点も北寄りであった事がうかがえる。)
(尚、「二十二丁」も大正五年五月とあり、大きさや意匠等からも同一施主により同時に建てられたと考えたい。)
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【1.丁石を北東に望む |
【2.丁石北西面拡大 |
【3.丁石を南に望む |
右奥(北)階段上り |
座像の種別は不明 |
奥(南)諏訪山公園へ |
仁王門下駐車場へ】 |
下に「一丁」と刻す】 |
右下手前、再度越へ】 |
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【4.丁石北東面拡大 |
【5.丁石北西面上部 |
【6.丁石南東面中部 |
「大正五年五月」 |
周りを彫り沈め |
「神戸布引町…」 |
と読める】 |
座像を浮かせる】 |
「和田伊輔」】 |
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【7.神戸市中部の道標】 |
2.二丁丁石
神戸市中央区神戸港地方字再度谷 一丁の約130m南、現参道がS字状に付け替えられた下部の西側に南を正面に建つ
山型角柱 79x18x15p(頂高3p)(像部18x13x2p)(頭部7x5x2p)
N34.714743 E135.177767




南面
┌─―――――――――――――――――――┐
│(座像)二丁 │
└――――――――――――――――――――┘
東面
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│ 施主 神戸布引町四(丁) │
│ 和田ます │
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北面
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│(なし) │
└――――――――――――――――――――┘
西面
┌─―――――――――――――――――――┐
│ 再度 │
└――――――――――――――――――――┘
(二丁丁石は名前からすると施主の夫人か母ではないかと思う。西面の下部は埋没しているが、多分「一丁」と同じで
あろう。南面の座像が「二丁」と書かれた平らな碑面から完全に浮き出ているのに対し、「一丁」の座像はまわりを
徐々に彫り沈めた上で浮彫にしており、趣が少し変わっている。これは最初や最後の石に比べ、中間は簡素にすると
いう通常の手法であろう。)
(設置場所は旧道跡の西側(左手)急斜面にあり、現在の道はこの丁石5m程手前から東に曲がり、丁石の北をまいて
もう一度東に折り返すように付け直され、S字状にしたうえ階段状にも変えられて歩きやすく成っていると思われる。
今ある丁石のすぐ東脇を強引に直登出来ない事もなさそうでこれを旧道跡とした。大正12年地図ではやや屈曲する
程度に書かれていることで裏付けられるのではないか。)
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【1.丁石を北に望む |
【2.丁石南面拡大 |
【3.丁石を南に望む |
右奥(北)S字状に |
30度ほどの斜面に |
奥(南)諏訪山公園へ |
上り、大龍寺へ】 |
割と安定に建つ】 |
右から下るのが旧道か】 |
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【4.丁石西面下部 |
【5.丁石南面上部 |
【6.丁石東面下部 |
「再度」 |
座像は碑面より |
「神戸布引町四…」 |
のみ読める】 |
2pとび出る】 |
「和田ます」】 |
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【7.大師道の丁石】 |
【8.神戸市中部の道標】 |
2023/3/4 追記
「大師道丁石一覧」を作成しましたので、御参照下さい。
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