24.神戸市中央区神戸港地方大龍寺仁王門北の道標

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神戸市中央区神戸港地方口一里山 大龍寺仁王門の北三ツ辻北西部に南東を正面に建つ
蒲鉾型板碑 204x55x16p(頂高5p)(指差像10x23x3p)(台石29x51x51p)
N34.716174 E135.178387


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南東面
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│  高祖弘法大師ハ奥乃院ニ奉安    │
│  奥能院及八十八ヶ所参詣道     │
│↓     御亀石ハ奥ノ院一丁東ニアリ│
│  弘法大師御自作          │
│      又其中間ニ梵字石アリ   │
└―――――――――――――――――――┘
(「↓」は左向きの指差像を示す)
(下部に寄付者氏名等あり、省略)

北東面
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│           発起人杢保正一郎│
│昭和九年戌三月吉日 幻住井上密治   │
│           奥ノ院堂司反場基│
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北西面
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│弘法大師一千百年御遠忌記念建之    │
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(十四名の名前は下部参照)

南西面
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│(下部に寄付者氏名等あり、不明)   │
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(昭和九年は、西暦1934年。)
(『神戸の道標』山下道雄、神戸新聞、1985年刊には未記載)
(昭和9(1934)年は弘法大師御入定(ごにゅうじょう)1100年との事で、各地で法要が営まれたらしく、この石もそれを
 記念して立てられたものであることが分かる。因みに、弘法大師御入定は承和2(835)年3月21日らしい。
  奥の院へは、現在では本堂の前に「大龍寺本堂前の道標」が置かれているように、本堂前から右手(東周り)に進み
 参詣するのが一般的と思われ、当地点では直進する事が多いであろう。では何故左(西より)に分岐を案内するのか。
 この左への道は石段を登った後すぐに北西に折れ曲がり、直進道とほぼ平行に進み、本堂の西の鐘楼の下に出るのだが
 尾根筋道であり傾斜がほぼ一定しており歩き易く感じる。又、鐘楼直下の階段脇にある「大龍寺の道標」から再び左
 (西)に分岐すると一度「再度越」道に出た後、すぐに北に別れ西から登る奥ノ院道に進むと、本堂からの道よりも
 傾斜が緩く登りやすい。奥ノ院だけを目指すなら、この地点で左折が正解となります。
  案内中の「八十八ヶ所」は奥ノ院迄の道沿いに建つ石の祠を指すものと思われ、これを目的とするなら、是が非でも
 ここを曲がらなければならない。)
(この石との関係は不明であるが、亀石へは「大龍寺奥ノ院の道標」で更に案内される。)

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【1.道標を北西に望む 【2.道標を南東に望む 【3.道標を西に望む
 右奥本堂へ。奥ノ院へは  後ろ(南)仁王門  左へ石段を登り右折し奥ノ院
 左折れしすぐ北西へ】  右は奥ノ院へ】  方面、赤灯籠後ろに当道標】

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【4.道標南東面拡大 【5.道標南東面中部拡大 【6.道標南東面下部拡大
 奥の院/八十八ヶ所/  「奥の院」の「の」を  「寄附者芳名」に続き
 亀石/梵字石を案内】  「能、乃、ノ」と使分ける】  金額と七名が並ぶ】

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【7.道標北東面上部拡大 【8.道標北東面中部拡大 【9.道標北東面中下部拡大 【10.道標北東面下部拡大
 「昭和九年…」の「和」は  「戌三月吉…」を  「幻住井上…」  「発起人…」
 扁と旁を入れ替て書く】  命日に合わせる】  読み間違いかも】  「奥の院堂司…」とした】

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【11.道標北西面上部 【12.道標北西面中部 【13.道標北西面下部
 「弘法大師」  「一千百年」とした  「御遠忌…」
 は間違いない】  余り自信はない】  であろう】

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【14.神戸市西部の道標】 【15.大師道の丁石】

 参考、寄附者部分。


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南東面
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│寄附者芳名          │
│一金 三十五円 杢保正一郎  │
│一金 五円   小笠原勝一  │
│一金 五円   梅田 某   │
│一金 五円   古渕 清一  │
│一金 五円   尾崎文太郎  │
│一金 五円   反橋 金一  │
│一金 五円   反橋 基   │
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南西面(写真無)
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│一金 五円   …      │
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