37.神戸市灘区住吉道の大毎の道標

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神戸市灘区本山町森 住吉道の黒五谷・打越峠分岐(ひ6-8)標柱から北150mの東側に西を正面に建つ
香箱型角柱 53x15.5x15.5p(頂高3p)(頭頂の社章径12p)
N34.753422 E135.264888

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西面
┌─―――――――――――――――――――――――┐
│右□六甲山頂上ニ至ル 四            │
└――――――――――――――――――――――――┘
(□は「、」「ハ」「へ」等か)

南面
┌─―――――――――――――――――――――――┐
│   海拔 三                 │
└――――――――――――――――――――――――┘

東面
┌─―――――――――――――――――――――――┐
│(なし)                    │
└――――――――――――――――――――――――┘

北面
┌─―――――――――――――――――――――――┐
│  大阪毎日新聞社               │
└――――――――――――――――――――――――┘


(『神戸の道標』山下道雄、神戸新聞、1985年刊には記載なし)
(『六甲・北摂ハイカーの径』木藤精一郎、阪急ワンダーフォーゲルの會、1940年刊に記載)
(同書を要約すると「高臺道(住吉道)の西お多福山や西瀧ヶ谷道の分岐点に、今日では無くなったが、『大毎道標』が
 あり、その少し先に『右有馬道』と記した古い道標があった。」とある。現在の西瀧ヶ谷分岐点は「ひ6−9」の標柱
 が建つ地点であることが、「ヤマレコ」で確認出来た。但しこの標柱には「西瀧ヶ谷」の案内は無く「六甲最高峰4km」
 とある。一応三ツ辻のようであるが、西瀧ヶ谷ルートへは2m程垂直に下りたあと、沢に出るようで素人では行けませ
 ん。今も上記の案内がある事を見れば、この道標が此処に置かれていても問題は無いでしょう。現在地より70m北にな
 り、地形図からは標高370mと読み取れ、六甲山頂へは現標柱で4qとなり、残存文字と一致するのだがどうでしょう。)
(さて毎日新聞社の建てた道標が他に二基あり、その内の一基「神戸市北区有馬町鳥地獄西の道標」が住吉道の北端近く
 の有馬にあります。これと一連に建てられたとして見ると、折れて失われた当道標の下部も同じ様式で書かれていたも
 のと想像できる。ただこちらは山中である為か、石の大きさがやや小さい。その性か社標が案内碑面になく、頭頂部に
 丸く盛りあげられた所に刻まれており、これはこれで凝った造りと言えるでしょう。
  尚、上書によると昭和十年と十三年の水害で被災したようで、現在は下部が無くなっており、大きな舟状の石の上に
 置かれるだけで遺失の恐れがある。又、今の向きでは「右」が南を指し山頂では無く下山になってしまう。この為か、
 一番上の「右」が削られているように見える。上記の元位置に有ったとすれば、南面して建っておれば「右」は少しも
 矛盾しない。
  その少し先に有ると書かれた『右有馬道』と記した古い道標も流された状態で放置され、原標柱の距離によると、こ
 の道標の1,070m程上の住吉道から東に20m入り込んだ休憩所?にあります。
 「灘区五助ダム北の道標」を参照下さい)
(大毎のもう一基「灘区宮山町3の道標」もこの道標より大きい。)

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【1.(ひ6−8)標柱を北に望む 【2.道標を北東に望む 【3.道標を南に望む
 当道標の手前の目印となる  前回は見落としたが  奥、南の五助ダムへ下る
 黒五谷・打越峠分岐点】  今回は見えました】  大きな石に乗るが見難い】

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【4.道標を東に望む 【5.道標西面上部 【6.道標南面上部
 ササを刈るのに小半時  「右□六甲山頂上…」  「海抜」は
 上部のみ残る】  「右へ…」の様に見える】  ハッキリと読める】

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【7.道標北面下部 【8.道標西面下部 【9.道標南面下部
 「大阪毎日新聞社」(大毎)  「四、」4千mなら  「三」百mでは少し高い
 左部に石工名が有ったかも】  元位置の現標柱と一致】  元位置ならOK】

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【10.道標頭頂部を南西に見下ろす 【11.元位置を北に望む 【12.同左、西瀧ヶ谷道は
 毎日新聞社の社標の  山頂へは右階段へ  垂直に2m程落ち込む
 星型が見え、中に  直進は西瀧ヶ谷道か  この辺りが削られたなら
 二重丸が有る様な】  右に(ひ6−9)標柱】  道標も同じ運命であったか】

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【13.神戸市東部山岳部含の道標】
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