南海電鉄特急サザンについて
2013.05.06 初稿
2020.06.26 更新
1985年(昭和60年)に四国連絡特急の代替として新造された2両編成のサザンは10編成まで増備され、
1992年(平成4年)からは4両編成7編成に再編されその際新塗色に変更されました。
2011年9月からはサザンプレミアムが2編成導入されました。
サザンが好評であり、要望の多かったトイレ設備を設置した4両固定編成化を行うため、従来からの2連X10編成を4連X7編成に再編する事となり、
必要な中間車7編成の内4編成8両分を10107~10+10807~10で新設し、3編成分10104~6+10804~6を10001~3+10901~3を改造し
cMTMTc編成に組成、中間車TMの連結面に男女トイレ、洗面所が設置されました。
新造した車両はシートピッチが従来の980mmから1030mmに拡大され側面窓も大型化し横幅を1750mmから1860mmに拡げ、
高さも800mmから900mmとなり間柱を黒色として連続窓のように見えるので改造車と簡単に区別できるようになっています。
新造された中間車は新南海カラーで搬入され、改造した中間車は改造と同時に、先頭車も随時新南海カラーに塗り替えられ4両固定編成化が実施されました。
1985年の運行開始から23年が経過したのと自由席特急車を無くすため新しい車両サザンプレミアム12000系が2編成投入され2011年9月から運行を開始しました。
併結する新通勤車8000系をベースに製作されておりcMTTMcの編成となっています。
車両にはプラズマクラスターが搭載され、無水男子小便器や各座席にACコンセントも用意されています。
トイレや洗面室は和歌山市側先頭車の1号車に設置され、多目的室や自動販売機は難波側4号車に設置されており、各車両の出入り口には防犯カメラが設置されています。
主要な搭載機器や設備は両端のcM、Mc車に搭載されており、2・3号車のT車には2号車に電源装置があるのみで3号車を抜いた運用も可能と思われます。
従って座席数は1号車が50人と他車両の60~68人と比べて少なく、インターネット予約の際の座席配置表でプレミアム編成が判別できます。
・ サザン10000系甲種輸送ので搬入
・ ありがとう特急サザン 加太線運行
・ 烈車戦隊トッキュウジャーサザン
・ 特急サザン 妖怪ウォッチ号
・ 開業130周年「懐かしの緑色」の旧塗色サザン
・ HYDEサザン
改造は1500Vへの昇圧のため制御器と電動機、電動車の台車を7001形と同じ物に交換し、集中式の冷房機を搭載し主に四国号などに利用されました。
1985年10月の10000系サザンの登場前の1985年5月に1001編成が廃車、その後順次廃車され最後まで残った1003編成は1987年6月まで使用され、改造の際に新品が付けられた制御器と電動機をサザン10000系に、電動車の台車を6601形に譲っています。
10004F~10010Fの7編成とサザンプレミアム12000系12001F・2Fの2編成で運用されていた特急サザンも10005Fと10006Fが廃車され合計7編成となりました。
現在特急サザンは30分毎の運用となっていますが、今後増便があるのか、また12000系の増備がされるのか否か気になるところです。