◎ラーナリム 2月28日赤坂グラフィティ
リズム・ギターとニッケルハルパに女性ヴォーカルが二人という97年に結成されたスウェーデンの4人組。自然体なんだけど不思議なオーラを発する歌声を楽しみながら、やっと間近で見聴きすることのできたニッケルハルパを堪能した。アルバム『太陽が昇るまで』も良いです。
◎一噌幸弘+吉野弘志、太田恵資、吉見征樹 4月19日南青山マンダラ
今年いちばん、というか、今年に限らずちょっと比肩する体験を思いつかないくらいの大衝撃を受けたライヴ。こんなとんでもない巨大な才能が邦楽界にいるんですねえ。CDの『リーヤリ』を聴くまで名前しか知らない人だったので、とにかく仰天しました。能楽の一噌流を継ぐ笛吹きで、ウッドベースとヴァイオリンとタブラという組み合わせはCDと同じ。サイズの合わないジャケット着て、笑うに笑えない異次元レベルの駄洒落を連発しながら、ひょうひょうと吹いて汗ひとつかかない。でも素人の耳にもとんでもないレベルの技術を持っていることは分かるし(循環呼吸とか当たり前)、強烈なエネルギーを発する笛の音といい、曲の独創性といい、とにかくすさまじい演奏でした。太田さんが並の人に見えちゃうくらい。まだ40前だっていうんだからなあ。これを目撃したのがたった50人にも満たないなんて、もったいないにもほどがある。もっとCD作ってほしい。売れないだろうけど。
◎ポール・ブレイディ 9月3日渋谷クラブ・クアトロ
アルタン祭2002のスペシャル・ゲストとして歓喜の初来日を果たしたアイルランド音楽界最高峰のひとり、ポール・ブレイディ唯一のソロ・ライヴ。ちょっとすさまじいパワーで自作のポップ曲やトラッドをこれでもかとばかりに熱演・熱唱。強靱きわまりない声とギターのリズム、なによりも曲のすばらしさに大興奮。死ぬほど盛り上がりました。打ち上げにも参加して、記念すべき1日となった。
◎マイケル&セイリーン・タブリディ&守安功・雅子 11月23日玉川上水ロバハウス →日記を見てください
◎ナンシー・カー&ジェイムズ・フェイガン 11月25日南青山マンダラ →日記
最新作『ビトゥイーン・ザ・ダーク・アンド・ライト』(ミュージックプラント)もベスト・テンに入れたいぐらいの素晴らしいアルバム。
◎ダーヴィッシュ 12月7日青山CAY →日記
3、4年前にロンドンで見たときとは別のバンドのように、シャープで溌剌とした最高のステージだった。
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