4.高槻市芥川町4―21地蔵堂の道標

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高槻市芥川町4―21 東西の西国街道に芥川の堤防上の道が交差する四辻の南東部に地蔵堂があり、
その前に北を正面に建つ、南への道は直ぐに行き止まり。
尖頭型角柱 159x北面29x30p(台石二段目31x57x56p、台石一段目33x81x81p)
N34.851114 E135.607828


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                       基壇部に
北面                     ┌――┐
┌―――――――――――――――――――――┐│  │
│                     ││  │
│(梵字ベイ)神峰山寺毘沙門天道      ││右 │
│       此所芥川登り口是より四十丁 ││  │
└―――――――――――――――――――――┘│  │
                       └――┘

東面                     ┌――┐
┌―――――――――――――――――――――┐│  │
│   世話人攝州島上郡唐崎村       ││  │
│            大森咸行     ││  │
│      同 柱本村 葉間武啓     ││  │
└―――――――――――――――――――――┘│  │
                       └――┘

西面                     ┌――┐
┌―――――――――――――――――――――┐│  │
│享和元年辛酉十月發願主 大坂住赤松由永  ││  │
└―――――――――――――――――――――┘│  │
                       └――┘

南面                     ┌――┐
┌―――――――――――――――――――――┐│  │
│なし                   ││  │
└―――――――――――――――――――――┘│  │
                       └――┘


(享和元年(辛酉)十月1日なら、西暦1801年11月6日金曜日となる。)
(梵字ベイは、毘沙門天の種子)
(『高槻の道しるべ』高槻市教育委員会発行、昭和58年刊では、23)
(同書に「この道標は、道標22(当資料は32)と対になるものであり、形態、刻字内容がほぼ同一である。…この道
 標は、もと芥川橋東の地蔵堂の北側にあった。」とあり、「32.三島江2の道標」から此処までの道筋については、
 「淀川・芥川の堤を通るものと思われるが、途中芝生村辺りで芥川を渡っているようである。」としている。
  よって元位置は、道を挟んで北側の三ツ辻北西部に、現北面が東を向いて建っていたと思われ、右が北を指し、東
 岸堤防の道を示すと思われる。
  三島江からの道を明治の地図で見ると、川の東岸を北上してきた場合、40m東の「5.芥川町4の常夜灯道標」
 がある辻に出てしまい、そこを西に折れなければならず、二対のみでは役不足に感じられる。
 又、その東の辻を曲がらず真っすぐ北上し、真上を通り、浦堂の南へ出ても距離的(1.6q)には変わらずこの地点
 に建てた理由は、途中の道筋が解り易いようにという配慮からであろうか。或いは堤防上の道の方が景色が良い為か。)
(北面「此所芥川登り口是より四十丁」の意味は、ここ、芥川登り口から、参道入口(現原立石バス停)迄40丁
 (4.4q)であろう。本堂迄とするなら更に1.6q(15丁)足りない。対とされる「32.道標」の「二里半
 (1.0q)」も本堂でなく、参道入口の距離に一致しており矛盾しない。
 丁石の場合は、本堂までを示すのが一般的であるが、これは参道までの道標であることを示すものと言える。
  尚、上記参道入口には、大正時代の「46.原2017の南の道標」が建っている。)
「神峯山寺本堂、堂内東長押上小壁に掲げる奉納額」にある16基の内の一つとされるようである。)

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【1.道標を南西に望む 【2.道標を東に望む 【3.道標を北に望む
 右(西)氷室へ  奥(東)芥川一里塚へ  左(西)氷室へ
 後堤防の道は行止り】  右端木の後ろに当道標】  右、芥川一里塚へ】

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【4.道標を南に望む 【5.道標台石北面 【6.道標北面下部
 この向きで「右」  「右」は堤防の道を  東から来た人に
 は、西を指し矛盾】  北に指示すべき】  右、神峰山寺を案内】

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【7.高槻南部の道標】
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