11.川西市加茂2の丁石

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川西市加茂2−4−10 阿弥陀寺の境内南部に北を正面に建つ
(東隣に「bQ.川西市加茂2の阿弥陀寺道標」が建つ)
笠塔婆竿部(丁石) 119x28x18p(内法98x18p)
N34.817955 E135.405334


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北面
┌─――――――――――――――――┐
│     永正十四丁丑□吉    │
│(梵字) 十四丁 為六親     │
│     八月十八日妙栄     │
└―――――――――――――――――┘

他の面
┌─――――――――――――――――┐
│(なし)             │
└―――――――――――――――――┘


(永正十四年八月十八日は、ユリウス暦1517年9月3日となり、グレゴリオ暦1517年9月13日木曜日となる)
(碑面の読みは『かわにし、ふる里散歩』3、昭和58年刊?の2を参照。)
(同書によると、梵字は「キリーク」(阿弥陀如来)らしい。
  又、元位置は「当寺の西を北上して巡礼街道に通じていた中山寺への旧参道に建てられていた…」とするが、
 具体的位置は書かれていない。上記の意味を、寺の西の道とするか、順礼街道上と解釈するかは不明であるが、
 この近辺からは直線距離であっても中山寺まで3km(27.5丁)以上もあり「寺の西の道」では無さそうである。
 よって順礼街道上14丁(1,526m)辺りとしたものなら、宝塚市山本東、阪急電車の山本駅近くと出来る。)
(『伊丹の道標をたずねて古道を歩く』に、「…同年同月銘の町石が…ある。…一連のもので…」とある様に、
 「bQ9.伊丹市金剛院境内の町石」とよく似ているが、当丁石とは、日付は一致するが様式は異なり、
 「bQ5.宝塚市中山寺華蔵院庭内の丁石」(六丁)とも、日付は一致するもやはり様式が異なるようである。)
 詳しくは、【永正十四年作成の三道標比較へ】参照。

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【1.阿弥陀寺を西に望む 【2.境内の丁石を南西に望む 【3.丁石を南に望む
 左(南)、伊丹方面へ  中央左手前に道標  よく似た丁石三基中
 右(北)、川西池田方面】  その後ろに当丁石】  最も風化し読み難い】

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【4.川西南部の道標】

 2023/10/24 【訂正】
 読みの参照先を旧webのURLから『かわにし、ふる里散歩』に訂正。
 それの拓本によると、梵字は「キリーク」とあり、阿弥陀如来の種子と訂正。
 同書の元位置記述を加え、解説を追加した。
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