19.神戸市須磨区昭和の道標1

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神戸市須磨区西須磨 ロープウェイ駅から北へ鉢伏山を東に巻いて280mの四辻に北を正面に建つ
(鉢伏山から下って来た道との合流点、北の旗振茶屋まで180m)
自然石 71x72x40p
N34.642367 E135.095552


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北面
┌─―――――――――――――――――┐
│ 右 鉢伏山頂           │
│正面 旗振山鉄拐山         │
│ 左 下り道            │
└――――――――――――――――――┘

西面
┌─―――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘

南面
┌─―――――――――――――――――┐
│昭和十一年三月           │
│ 神戸市観光課           │
└――――――――――――――――――┘

東面
┌─―――――――――――――――――┐
│(なし)              │
└――――――――――――――――――┘


(昭和十一年は、西暦1936年)
(『神戸の道標』山下道雄、神戸新聞、1985年刊では須磨区9)
(この石の建設主「神戸市観光課」を見ても分るように、観光目的第一であろう。依って、従来の道標とは一線を画し
 て考える必要があります。即ち、右、左は石に正対して左右を示すのは良いとして、「正面」の表現が問題となりま
 す。
  道標では正対した場合に進むべき方向と行先が書かれているのが常で、この常識に従うと「正面」は「真っすぐ」
 と受取れるべきであるが、この石では正反対に、石に背中を向けて立って正面を指すよう(正対して背後)です。
 この様な道標は前代未聞で「道標」として良いものか多いに悩みます。観光が主目的で名所を示したついでに左右の
 案内を付けたものとして、中央を無視して道標としましたが、多くの方には道を誤らせる効果しか持たないようです。
 現地調査中にもよく質問があった事を付け加えておきます。
  上記書には「…この山上にほぼ同型の道しるべを四基建てている。」とあり道標としているが、正面の行先につい
 ては触れられていない。尚、この山上が何処までをさすか分らないが、近辺にはこれを含め現在6基が残る様です。)
(瀬戸内海国立公園が昭和9(1934)年、須磨浦公園が昭和10年に開設等と有る様に「昭和十一年三月」に立てる気
 運が盛り上がり、「正面」の表現や「三月」等から、机上であわただしく作成したものでしょうか。
  尚、昭和3年の地図には「敦盛塚」から鉢伏山の東を通り、当地を北に過ぎ、鉄拐山、扇の松、高倉山、多井畑峠
 に続く道が描かれており、現在の全山縦走路に当るのではないかと思います。)
「須磨区昭和の道標2」
 「須磨区昭和の道標3」
 「須磨区昭和の道標4」
 「須磨区昭和の道標5」
 「須磨区昭和の道標6」が有ります。)

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【1.道標を北西に望む 【2.道標を南に望む 【3.道標を南東に望む
 左に当道標  左右ともロープウェイ駅へ  左奥、ロープウェイ駅へ
 奥(北)旗振山へ】  右の道は当時無か】  奥階段は鉢伏山頂へ】

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【4.道標を北面左部 【5.道標北面拡大 【6.道標北面右部
 「左 下り道」  「右 鉢伏山頂」  「右 鉢伏山頂」
 当時ロープウェイは無】  「左 下り道」】  と読める】

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【7.ロープウェイ駅北の 【8.道標南面拡大 【9.道標を北西に望む
 ハイキングコース案内図  「昭和十一年…」  「正面」に当る向き
 鉢伏山北の辻が当地点】  「神戸市観光課」】  後ろは旗振山】

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【10.神戸市西部の道標】
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