加太軽便鉄道の発起人で和歌山県会議長だった垣内太郎氏が加太軽便鉄道の社長時代に所有していた、氏名義の優待券を家族の方から見せて頂きました。
大正15年から昭和3年の頃で加太軽便鉄道時代の優待券です。

垣内太郎氏所有の優待券

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田中自働車合資會社の全線乗車券

大正15年1月1日から12月31日まで有効の田中自動車合資会社の優待券です。
残念ながら田中自動車の営業地域などは不明です。

大正天皇は大正15年(1926年)12月25日に崩御したので元号が昭和となり、 そのため昭和元年12月25日から昭和が始まった。

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有田鉄道の全線乗車券

昭和3年6月1日から11月30日までの加太鉄道・垣内太郎名義の有田鉄道全線乗車券

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京阪電気鉄道の特待乗車券 区間は和歌山-新和歌・日方口

京阪電気鉄道の乗車券で当時京阪電鉄は和歌山市内の軌道線を所有していた。

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山東軽便鉄道の優待乗車券

山東軽便鉄道(社長・垣内太郎)発行の優待乗車券ですが所有者も垣内太郎、同一人のはずなので社長といえども顔パスでは無かったのでしょうか?

垣内太郎氏は加太軽便鉄道と山東軽便鉄道の初代取締役社長をそれぞれ17年8ヶ月間と14年3ヶ月間勤められ、昭和3年9月27日に70歳で亡くなられております。