長田B1.神戸市長田区高取山丁石一覧

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マップ「神戸市高取神社丁石一覧」はこちら   神戸市の道標(於、明治の地図)」はこちら

写真iimg4784 写真iimg4364 写真iimg4383
【A.到達点となるか 【B.高取神社御祭神一覧 【C.奥の宮の配置図】
 高取神社を北西に望む  馴染みの有るものから
 額は「高取山本宮…」】  三百余柱もあるらしい】

写真iimg4287
【D.参詣道案内図(作成年不明)
 宮川橋から高取神社まで合計で
 1992m=18.3丁となる
 神社下から右に迂回するのは?】

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0.始めに
  神戸市長田区高取山神社への丁石をまとめてみました。
 神戸市街地から高取神社への参道は五本(写真D.参照)程ある様で、その内容をここに書き出すと、
  @.豊春道…宮川橋から、長田小学校の北を通り、豊春神社、清・中・安・塩・月の各茶屋経由
  A.一の宮道…育英側から、一の宮、清・中・安・塩・月の各茶屋経由
  B.お滝道…育英側から、一の宮、ここでAと別れ、高神滝、安・塩・月の各茶屋経由か、大灯籠経由のいずれか
  C.丸山道…長者町から、塩・月の各茶屋経由
  D.妙法寺道…妙法寺から荒熊神社経由
 とあり、ここではその中の@に当る、長田神社の西からの道を「表参道」として取り上げました。上記写真の中では
 清・中・安・塩・月の各茶屋の区間を「表参道」と表現しています。明治の地図では@、A、Dが確認出来て、@が
 間路として描かれている為これを私の「表参道」としました。
  ただ、web等の情報を見ると現在の参詣道は、Aのコースに当る育英高校の北東にある「高取神社登拝口」からが
 多いようである。この登拝口へは何本かの道が接続しその中の一本を参詣道とするのは難かしいとおもうが、現在に
 残る「長田区大谷町3の道標2(十八丁)」を頼りにすると大正頃の西代からの参詣道はこの経路と出来そうである。
 尚、この道標から十丁丁石迄1620m(15丁)、本社前迄、2420m(22丁)となり丁石としては不適格である。)
 この道標では「本道」と表現されており、高取神社の直下にある「長田区高取山町本社直下の道標」の「本道」と
 関係があるかもしれず、本殿までの距離ではなく表参道に合流する迄の距離で現登拝口を経由する距離を示したもの
 かも知れない。
  参道開始と到達地点辺りを除き、個別の解説は省きました。
 上記5ルートの内@ABの3ルートで現在丁石の残るのは@コースだけです。CDは未調査。
 マイマップは道標と区別し単独で作成しております。上記から参照下さい。
 明治の地図から一部の個別解説を参照する場合は上記「神戸市の道標(於、明治の地図)」からお願いします。

写真himg0651 写真iimg4810 写真iimg4710 写真iimg4713
【@.豊春道の実質参詣口 【A.一の宮道の登拝口 【B.お滝道分岐、背後高取大明神 【同表参道方面
 三丁丁石が建つ  山麓線から左に登り  右がお滝道(高神滝)  右清水茶屋下
 山麓線から階段へ】  高取大明神(一宮か)へ】  左後方清水茶屋から表参道へ】  合流地点へ】

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1.表参道の丁石
  表参道経路は長田神社南西端のたにごし橋から西に向かい、すぐに北に曲がる参道筋を進みます。以降長田小学校
 の北西角に出るまではクランク状に何度も西折れ、北折れを繰り返し、山麓線を歩道橋で越え道北側に降りたら西に
 80m進むといきなり階段道となる参拝口になります。此処には見つけ難いが「三丁」丁石が北西角の金網越しに見
 えます。此処以降は道なりに、豊春神社、清水茶屋、中の茶屋、安井茶屋、月見茶屋、高取神社本殿となります。
  この経路の丁石は麓の有る地点を起点とし、本殿前を18丁の到達点として進んだ距離を示しており、一般の丁石
 とは逆になっている。この方式は他にもあるが、残りの距離がつかめずあまり感心できないと感じています。
  丁石の常と思われる、起点と終点に大きめの石を建て紀年銘等を入れる手法を使っており、「一丁」と「十八丁」
 がそれにあたるのは明確である。そこで同時に建てられたはずの間の丁石をみると、当参道にあっては「十丁」以降
 が多く残っているのに比べ、1から10丁迄には「三丁」一基が残るのみである。これは下部に行くほど市街化が進み
 残りにくいとすれば納得出来るのであるが、なぜか故意に取り除いたのではないかと思う。但し「三丁」丁石だけは
 例外的に残ったように感じる。理由として「育英高校北東の登拝口からの道が「十丁」丁石の手前(清水茶屋下)で
 合流しており、そちらの道を主参道としたかった」為ではないか。
  因みにその登拝口から本社前「十八丁」丁石迄は「14丁」(1526m)になると思われる。

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2.表参道の丁石一覧
高取山表参道丁石一覧

丁数
位置正面方向道の左右表記大きさ机上
距離m

起点か
N34.671273 E135.145934(北東面)
(右指差像)高取山道
(北西面)
         神戸市東
明治三十一年十一月
       …
尖頭型角柱
74x21x17.5p(頂高5p)
(像9x14x1p)

0


1丁
N34.672022 E135.144741西右谷側(西面)
(   發   赤坂音吉
壹丁  起
     人 小林為治
南面
明治三十六年八月 建之
北面
       櫻井萬治郎
       小林崇
尖頭型角柱
123x24.5x24p(頂高6p)

109


3丁
N34.672603 E135.141701左山側(南面)
三丁
(東面)
 出浦傳吉
山型角柱
65x15x13p(頂高3p)

327


10丁
N34.674904 E135.135752左山側(東面)
十丁
(北面)
 大本久治
山型角柱
75x15x13(頂高3p)

1090


11丁
N34.675602 E135.135768右谷側(東面)
十一丁
(北面)
 菅沼賀吉
山型角柱
67x14.5x12p(頂高4p)

1199


12丁
N34.676314 E135.135426北東左山側(北東面)
十二丁
(北西面)
 中山寅蔵
山型角柱
62x15.5x14.5p(頂高4p)

1308


15丁
N34.676766 E135.132938南東右山側(南東面)
十五丁
(北東面)
 野口さ□
山型角柱
57x14x13p(頂高4p)

1635


17丁
N34.676541 E135.131641左谷側(北面)
十七丁
(西面)
 鶴田忠蔵
山型角柱
65x15x12p(頂高4p)

1853


18丁
N34.67633 E135.13088南東右山側(南東面)
   發   赤坂音吉
壹丁  起
壹丁  起
     人 小林為治
(北東面)
明治三十六年八月 建之
(南西面)
       櫻井萬治郎
       小林崇
尖頭型角柱
113x24.5x22p(頂高7p)

1962


注)「正面」とは丁数の刻まれている面、「道の左右」は高取山へ向かって、「大きさ」は基礎部を含まない地表高、「頂高」は上部の高さ。

写真himg0660 写真iimg4420 写真himg0632 写真iimg4158
【1.丁石起点か 【2.「壹丁」 【3.「三丁」 【4.「十丁」
 右指差像あるのみ  紀年、発起人4名  施主  施主】
 「詳細」はこちら  「詳細」はこちら  「詳細」はこちら

写真iimg4176 写真iimg4193 写真iimg4293 写真iimg4313
【5.「十一丁」 【6.「十二丁」 【7.「十五丁」 【8.「十七丁」
 施主】  施主】  施主】  施主】

写真iimg4346
【9.「十八丁」
 紀年、発起人4名
 本殿迄は10m程
 「詳細」はこちら

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3.その他丁石について

1.十丁丁石
神戸市長田区高取山町 清水茶屋の上部、道西側、いこいの家の向かい側に東を正面に建つ
山型角柱 93x15x13(頂高3p)(基部18p含む)
N34.674904 E135.135752


写真iimg4158

写真iimg4160

東面
┌─―――――――――――┐
│十丁          │
└――――――――――――┘

北面
┌─―――――――――――┐
│ 大本久治       │
└――――――――――――┘

その他面
┌─―――――――――――┐
│(なし)        │
└――――――――――――┘


2.十一丁丁石
神戸市長田区高取山町 十丁からほぼ109m、大きく東に折り返して30mの道右(谷)側に北を正面に建つ
山型角柱 67x14.5x12p(頂高4p)
N34.675602 E135.135768


写真iimg4176

写真iimg4178

北面
┌─―――――――――――┐
│十一丁         │
└――――――――――――┘

西面
┌─―――――――――――┐
│ 菅沼賀吉       │
└――――――――――――┘

その他面
┌─―――――――――――┐
│(なし)        │
└――――――――――――┘


3.十二丁丁石
神戸市長田区高取山町 中の茶屋の北、白川神社直前の道の左に北東を正面に建つ
山型角柱 62x15.5x14.5p(頂高4p)
N34.676314 E135.135426


写真iimg4193

写真iimg4196

北東面
┌─―――――――――――┐
│十二丁         │
└――――――――――――┘

北西面
┌─―――――――――――┐
│ 中山寅蔵       │
└――――――――――――┘

その他面
┌─―――――――――――┐
│(なし)        │
└――――――――――――┘


4.十五丁丁石
神戸市長田区高取山町 安井茶屋から70m東に折返す地点右側に南東を正面に建つ
山型角柱 57x14x13p(頂高4p)
N34.676766 E135.132938


写真iimg4293

写真iimg4295

南東面
┌─―――――――――――┐
│十五丁         │
└――――――――――――┘

北東面
┌─―――――――――――┐
│ 野口さ□       │
└――――――――――――┘

その他面
┌─―――――――――――┐
│(なし)        │
└――――――――――――┘


5.十七丁丁石
神戸市長田区高取山町 月見茶屋過ぎ30m道左側に北を正面に建つ
山型角柱 65x15x12p(頂高4p)
N34.676541 E135.131641


写真iimg4313

写真iimg4315

北面
┌─―――――――――――┐
│十七丁         │
└――――――――――――┘

西面
┌─―――――――――――┐
│ 鶴田忠蔵       │
└――――――――――――┘

その他面
┌─―――――――――――┐
│(なし)        │
└――――――――――――┘


【参考】「今昔マップ on the web」で現在地図と比較できます。

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