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BLOOD THE LAST VAMPIRE

「闇の王編・終わらない闘い」  

    ―第二話―

作者・アレックソ

家の前までたどり着いた時― チリリーン… 

鈴の音が鳴る。

「!!」

子供の頃小夜さんから貰った鈴…

普段音の鳴らないこの鈴が鳴る時、決まって良くないことが起きる。

僕は言い知れぬ不安と、ただならぬ気配を感じ持っていた製図ケースの中から“刀”を抜く。

家の中に入った僕の目に飛び込んできたのは、ぐったりとした瑠璃亜を肩に抱えた男の姿…

2年前に見たあの闇の王の姿だった…

「…ウォルター・カッツ…」

「思ったよりも早かったな、少年。」

「瑠璃亜を離せ!!カッツ!!」

そう言って僕はカッツに勢い良く斬りかかる!!

しかし、カッツに刃が届こうとした瞬間―

「待ちなさい!」

聞き覚えのある女性の声に勢いが弱まる。

威力の弱まった僕の刀は、“翼手化したカッツの手”に掴まれてしまう…

「流石大した力だ、これなら並の翼手ではひとたまりも無いだろう。」

そう言ってカッツは刀をへし折る!僕はカッツとの距離をとる為、後ろに飛びのいた。

「大丈夫、心配しなくても良いわ。

 彼女は気を失っているだけだから。」

そう言いながら、その声の主はカッツの影から姿をあらわす。

「まさか…そんな…どうして?

 どうしてなの? 母さん…」

自分の目を疑いたかった…

しかし、それは間違い無く母さんの姿だった…

第三話へ続く


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