45.箕面市勝尾寺のウツギ谷参道丁石一覧

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  1.勝尾寺参道概要  2.各参道と、丁石  3.ウツギ谷参道について  4.丁石一覧  5.丁石詳細
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   【勝尾寺遠望】                                   【摂津名所図会、勝尾寺】
【1.勝尾寺参道概要】
  南部から勝尾寺への参道を明治の地図を参考に、見ると、東から順に、
 1.東巡礼道、茨木市総持寺からの道)
 2.旧参道(東1)、表参道とほとんど重複
 3.表参道(古参道)(三十六丁=1里)、西国街道新家大鳥居−帝釈寺東−外院−善福寺西−境内傍示石
   −山門−本堂、地図上で4.2q
 4.ウツギ谷道(西1)、外院2丁目北−しらみ地蔵−本堂、3.1q
 5.谷山尾根道(西2)(ウツギ谷道の分岐で「中山」とある為か巡礼道とする人あり)
 6.谷山谷道(西3)
 7.白島道(西4)
 8.二十二曲(西5)
 9.高山道(政の茶屋まで)(私説:西巡礼道)
 10.滝道(滝の上からは、現在のドライブウェイの経路)
    ((東1、西1〜5)、は表参道を中心に付けた番号)
 等10本程あり、更に、各道に繋がる枝道も相当あるようだ。
  寺近辺の南方よりの参道を見ると、現滝道方面からは、南西からの道となり石垣沿いに来て、いきなり
 現本堂階段下に、出ていた様で、山門には繋がっていない。上記4.ウツギ谷道(西1)以下、10.滝道
 まではこの道に合流する。
 一方、上記3.表参道とした道は、この辻から南南東へ進み山門に出会い、更に南へ山を登って粟生外院
 へ出ている。この山門の南へは、巡礼道(総持寺からの道)が東から来て合流しており三ツ辻を形成して
 いる。
 (尚、『箕面観光ガイドクラブ』では、巡礼道を山門の南とせず、東から少し北に廻り現本堂下へと繋が
 る地図を載せているが遠回りとなり、丁数も合わなくなると思われる。
  勝尾寺から西への巡礼街道を考えてみる。勝尾寺境内中に倒置されている道標や山門前南西にある道標
 の「中山(寺)」の案内から見て、上記の本堂階段下から山門へ向かわず、いきなり西へ進み、政の茶屋
 から南に高山道を採り、西江寺から新稲へ続く道を「巡礼道」としたい。案内もさることながら、距離が
 一番短いのが最大の理由でもある。
  ただ、案内にある「百六十丁(四里?)」は引き続き検討を要する。
 「中山寺百六十丁」に関しては、
「箕面市粟生間谷の道標(山門南の下乗石道標)」
 「勝尾寺境内の中山寺百六十丁道標」等を参照下さい。)
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【2.各参道と、丁石】
  現在に残る丁石(道標として距離を示すものは除く)は、
 1.東巡礼道、   11基(一基は勝尾寺境内)
 3.表参道、    21基
 4.ウツギ谷道、   2基(一基は道標)
 9.高山道、    10基
 10.滝道、      2基
 上記、5ルートにあるが、10.滝道は雌滝への距離を示し、9.高山道は一基を除き西江寺への丁石と考
 えられ、勝尾寺への丁石を持つ参道としては、3本としても良いのではないか。
 尚、高山道の丁石の内、目的地までの残りの距離を示す丁石の特徴と距離の整合性を考え9基は「西江寺」
 への丁石と捉え、残る「十六丁」一基はどちらの寺にも合っていないが勝尾寺への距離に近いと思われる。
 依ってこれを加えると4本の参道があると言えるでしょう。
  
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【3.ウツギ谷参道について】
  ウツギ谷参道は西国街道今宮を起点に北上し、為那都比古神社の南から外院の集落を抜け、外院3丁目
 から、ウツギ谷を、川沿いに北西へと進み、奥の池(下池)、谷山尾根道合流点、しらみ地蔵を過ぎ、東
 を通る表参道上の、三町丁石の北で合流する道を云う。標高は外院二丁目で110m、最高点は表参道合流
 点辺りで417m、山門355mである。
 距離は表参道の36丁=1里=3.9q(地図上では4.0q)より長いと思われる。
 現在この道筋には二基の丁数を記す石が建ち、15丁の道標は、勝尾寺本堂迄の距離を示しているが、
 もう一基の13丁丁石は山門を起点にして(本来は本堂迄)、間違って移設されているように思う。
 (或いは15丁から反対に2丁移動したか。)
 その他、「資料館」作成の『勝尾寺旧参道歩き・み・ふれる』にあった図「西国廿三番札勝尾寺所案内之
 絵図(下記参照)」の中央下部に「中山道四リ」の標記が見え、この道が当参道を示すもの思われるが、
 シラミ地蔵を過ぎてからは、谷山尾根参道になる道でしょう。
  
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【4.ウツギ谷参道の丁石一覧】
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【勝尾寺丁石分布図 【ウツギ谷参道実質起点 【西国廿三番札所
 丁石のみを掲載】  外院三丁目40、獣害柵】  勝尾寺案内之絵図】

4.ウツギ谷参道の丁石一覧
名称・丁数表記等住所丁数(実)形状
大きさ
緯度
経度
目的地/距離/備考
 131.箕面市外院ウツギ谷道奥の池北東の道標
かち於し/十五
箕面市外院15丁(15丁)頭丸型角柱
51x20x20p(頂高3p)
N34.854252 E135.493306勝尾寺本堂/1.6q/誤差0丁
 280.箕面市外院ウツギ谷参道13丁丁石
十三
箕面市外院13丁(17丁)
13丁(13丁)
尖頭型角柱
50x東面21x14p(頂高4p)
N34.852379 E135.493279勝尾寺本堂/1.8q/-4丁移設誤り
勝尾寺山門/1.4q/誤差0丁

  
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【5.ウツギ谷参道丁石詳細】


1.
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東面
┌―――――――――――――――――┐
│(座像)かち於し         │
│      十五         │
└―――――――――――――――――┘
(「於」は「お」で勝尾寺であろう)

2.
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西面
┌――――――――――――――――――――┐
│(梵字)十三              │
└――――――――――――――――――――┘
(梵字はアン『箕面市史』より、種子は普賢菩薩か)


【その他丁石】に関しては
 43.「箕面市勝尾寺の東巡礼道丁石一覧」
 44.「箕面市勝尾寺の表参道丁石一覧」
 46.「箕面市西江寺の高山道参道丁石一覧」
 を参照下さい。

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