なおなっく物語(幼少編)
ほおじろ
うちには僕が小さい頃から「ほおじろ」を飼っている。一時期飼っていない時期(僕が22才くらいからここ最近まで)があったが、最近また飼い出している。
ホオジロとは、山すずめのことである。
小さい頃、親父と良く、ホオジロを捕まえに言った。
捕獲方法を解説しよう。
畑や草むらの1mくらい草が茂った箇所にホオジロは巣を作る。
親父は、畑作業をやる時に、どこからホオジロが飛び立っているか監視していた。ある日、ホオジロを取りに行くぞと言われ、付いていった。
姿勢を低くして、息を殺して草むらを見張った。親鳥が飛んでいく、そしてしばらくすると、ミミズなどを加えて戻ってくる。ミミズなどを加えていると、そこに子供がいる証となった。再度、親鳥が飛び立つと、今だーと言うかけ声で草むらまで走った。草むらの中を覗くと、子供が口をあけてピーピー鳴いている。3,4匹いた。巣も立派で、巣ごと持ち帰る。ここまでは捕獲方法であるが、この後、この小鳥を育てるのも楽しかった。
昔は、家の近所にホオジロの小鳥が食べる草を良く取りに行った。草をそのまま食べるのではなく、その草をすり鉢で練り潰し、その前にあらかじめ買っていたえさを水と一緒に混ぜて、細い竹でできた耳掻きのようなものでえさをやる。えさをやると口を大きく開けて、僕も、僕もと言うように首を伸ばしてえさを食べる。少し大きくなると、粟のような小さな粒状のえさを食べる。えさをあげるのが楽しかった。
最近は、昔よく取っていた草も見当たらない。ホオジロがいるような草むらも減っている。環境が大きく変わったのだ。昔みたいな環境をもう一度。と言いたいが、地元産業もあるので今となってはよそ者の僕は何もできない。
今思うと親父に口頭であれを買って来いと言われ、間違ってえさを買ってきて良く、こっくう(げんこつ)をかませられた。えさだけではなく、タバコのお使いも良く間違えた、セブンスターとマイルドセブンの違いが判らなかったせいだ。話は脱線したけど、一言。自分で買いに行けよー。っと思う自分と言えない自分がそこにいた。
親父は怖かった。その話は今度しよう。