なおなっく物語(幼少編)

だんぼう

元家(5年前に新築し元家には妹が住んでいる)の前は旧歩道で幅2mくらい道が何キロも続いている。大昔から存在する道であり、道の横に幅1mくらいのだんぼうがある。
だんぼうと言ってわかるのはうちの町のものだけで隣町のものは知らない言葉である。だんぼうとは、どぶ川のことである。
がきの頃はこのだんぼうを舞台としてよく遊んだものだ。高低差がある場所は、だんぼうを飛び越えることができるか、勇気ためしを良く行った。
勇気ためしをやるのは、鼻たれ小僧の僕を筆頭として数名が集まっていた。狭い場所は簡単に飛べるので少しだんぼう幅が広い場所を見つけ、じゃんけんして順にジャンプを行った。
ジャンプ成功した奴は「イェーイ」と言って、次に飛ぶ奴にプレッシャーをかける。僕の番になる。少しびびりながら、ジャンプをする。無事成功。成功すると「イェーイ」と言って次の奴にプレッシャーをかける。
あるA君は、皆が次々飛ぶので自分も飛ぶぞーってジャンプした。ジャンプする際、足が滑ったようで、だんぼうの角で鼻の付け根をぶつけ、鼻血ブー状態。今思えばとても危ないことをしていたが、この手の遊びはだんぼうだけではなく、色んなところでやった。
着地で足を滑らせだんぼうに落ちるものもいた。飛べない奴は当然皆から、弱虫扱いされる、それが嫌だから飛ぶ。または、帰る奴もいる。びびり過ぎているから失敗もする。
家庭排水が流されているのに汚いことを気にせずにボール拾うためや、紙船を追いかけてだんぼうに浸かったりもした。くつもなくしたものもいる。
先日帰省した際、このだんぼうに蓋をする工事をしていた。
ああ、なつかしいだんぼう、さようなら。もうここでは遊ぶことはできない。っていうか、もうこの年では遊ばんだろう。