2023年11月24日「茨木市東奈良3の道標4」誤読に依る訂正。
理由:正「六十丁」を誤「半丁」としていた。道標として丁石から除きます。
2022年11月現在 一部未踏査です。 申し訳ありません。
「能勢町妙見山本瀧道丁石一覧」はこちら
「川西市妙見山新滝道丁石一覧」はこちら、
「能勢町妙見山奥ノ院今谷道丁石一覧」はこちら、
「能勢町妙見山奥ノ院本道丁石一覧」はこちら
「妙見山・奥ノ院の丁石googleマップ」はこちら
「豊能郡の道標googleマップ」はこちら
「妙見山(奥ノ院含)案内の道標googleマップ」はこちら
「妙見山、奥ノ院堀越峠道googleマップ」はこちら
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| 【摂津名所図会『妙見山』 |
【現在(2019)の |
【開運(本)堂を南東に望む |
| 北西、野間中方面より |
大正5年鳥居 |
妙見山HPに天明七(1787)年再建 |
| 南東を見たものと思われる |
麓の野間口からは |
明治28(1895)年改修とある |
| 左端尾根沿い道が当参道か】 |
十八丁辺りと思う】 |
野間口道標からは20丁】 |
目次
1.参道概要
2.清滝道参道
3.丁石全般
4.丁石一覧
5.丁石詳細
6.地図
1.【参道概要】
『能勢町史』には、
「妙見道(能勢妙見参詣道として)四方向から、1.京丹波方面、2.大阪池田方面、3.大阪茨木方面、4.三田
有馬の各方面としてみると、妙見山近辺では3本の参詣道に集約できる。
・本瀧寺(表本道)(西、北より)野間中、本瀧寺、妙見山。これに接続するのは、
稲地、片山、平通、坂井峠、猪子峠、野間中、この道へ
山辺、大里、柏原、名月峠、猪子峠、野間中、この道へ
宿野、逢坂峠、上田尻、仏坂峠、地黄、野間中、この道へ
園部、暮坂峠、倉垣、地黄、野間中、この道へ
吉野、倉垣、地黄、野間中、この道へ
・清滝道(京参道)(北、東より)野間口、妙瀧寺、妙見山。
能勢町に該当なし
京都亀山、豊能町牧、野間口、この道へ
茨木切畑、豊能町野間口、この道へ
箕面勝尾寺、豊能町高山、野間口、この道へ
池田、豊能町余野、野間口、この道へ
・新滝道(大阪参道)(南より)旧妙見道等で、豊能町吉川、川西市黒川、妙見山。(2019年現在通行止め)
」としている。
妙見山は、国立国会図書館デジタルアーカイブの『攝津名所圖會』. [12]のコマ番号51に絵が載り、
「能勢妙見祠」(コマ番号46)に
「野間村妙見山の峰にあり。麓より坂路十六町、一町毎に標石あり。渓に石橋を架す。
左右に石燈爐十六基、石階(いしだん)百三十二段。本尊妙見菩薩、長二尺五寸許、右手に劔を蓋持。領主能勢侯こ
れを守る。行程、京師より九里、大阪より八里。」とあるが、参詣道の詳細経路については触れられていない。
(石段132段は本瀧道と思われる。)
察する所この「十六町」の経路は野間からのものと想定され、当「清滝道」参道ではないであろう。
尚、名所図会の絵の左端の尾根筋を登る道が、本社から延びてきたほぼ平らな道に繋がっており、水平道やや下に
鳥居が見える。この道が当清滝道ではないかと考える。
参道概要 清滝道参道 丁石全般 丁石一覧 丁石詳細 地図 ↑先頭へ ↓末尾へ
2.【清滝道参道】
先ず、当参道の起点であるが、「豊能町野間口の道標」が相応しいと思う。これに「御山江十八丁」とあり、丁石
では無い為、ピタリ18丁ではないと思うがここを起点にしてみる。
次に終点は何処でしょう、起点から十八丁が到達目標地点とすれば問題は無いのですが、そうは行かないようです。
そこで、国土地理院の航空写真等を見て道の痕跡のような筋が見え、これを参道として本社まで計測すると水平距離
2.2qとなり20丁相当になる、18丁(1,962m)よりは少し長い。18丁辺りに「鳥居」があり、神社であれば、
ここまでを測ったものと出来るのであるが、どうでしょう。
当参道には鳥居(本殿から2丁)迄に純粋な丁石が無く、過ぎてから二基現れ、壱丁丁石は問題なしですが三丁丁石
は壱丁から本殿迄の間に仮置きされていると思われます。
尚、国道から妙瀧寺を通り府道4号までの600mと、妙見山の東200m辺りの府道605号が大きく北に迂回する部分の
ショートカット部分の下部100m程は未踏査である。
清滝道参道を一部紹介します。
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| 【1.国道423妙見口バス停を |
【2.妙見口交差点の西 |
【3.旧道に入り20mの |
【4.野間口の道標を西に見る |
| 北に見る、バス停北を左 |
160m、府道605から |
三ツ辻左(南)上に |
左下に「御山江十八丁」 |
| (西)に折れ旧道妙見山へ】 |
右旧道へ進む】 |
野間口の道標がある】 |
と書かれている】 |
この後、妙瀧寺から府道4号を越え妙見山東方400m辺りまでは未踏査
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| 【5.川尻の献木道標を |
【6.府道605に出て |
【7.府道から110m程西 |
【8.川尻の井戸道道標を |
| 西に見る、左上に |
西に渡り再び旧道へ |
終点とも出来る鳥居を |
東に見る |
| 府道605が見える】 |
妙見山の東200m辺り】 |
西に見る】 |
50m程下に鳥居】 |
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| 【9.本瀧道との合流点の |
【10.壱丁丁石下部拡大 |
【11.開運(本)堂を南東に望む |
| 壱丁、三丁を西に見る |
「是ヨリ御山へ壱丁」 |
天明七(1787)年再建 |
| 本社へは左折し100m】 |
は現、開運殿に一致】 |
明治28(1895)年改修】 |
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3.【丁石全般】
1.明確な丁石が存在しません。前述の、1.京丹波方面、3.大阪茨木方面からの参道となるため、もっと多くの
丁石があってもよさそうであるが、他の参道に比べて著しく少ない。本瀧道と合流する辺りに明治期の二基が確認
できた。
この方面に信心の深い方が少なかったとは思えないが、経済力が伴わなかったのであろうか。
この参道に繋がる道筋の丁数の明記してある道標と、植林の植え付け面積かも知れない「二町歩」を挙げてみた。
2.箕面方面からの道に大正の作ではあるが「高山お旅所前の道標」があり、これに距離が「妙見山八十八丁」とあり
経路が不明ではあるが、野間口経由で8.7q(80丁)程と思われ、川尻から光明山を通る道で7.3q(67丁)程度と
思われ、野間口経由を案内したものでしょう。参考のために載せておきます。
3.この参道への取付き道として、茨木、高槻方面からの多留見峠を通る道があり、峠の「上音羽多留見峠の道標」
には、「妙見山、六十七丁」と書かれていたらしいが、無くなったようである。又、高槻市域には「妙見山五里」
とするものもあるが、丁石としての扱いは出来ないでしょう。
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4.【丁石一覧】
本殿から遠いもの順に並べています。
豊能町妙見山清滝道丁石一覧
| 丁数 | 北緯 | 東経 | 紀銘 | 世話人 | 紀年 | 大きさ | Gマップ上 本殿迄 の距離 (m) | 同左
(丁) | Gマップ上 鳥居迄 の距離 |
| 88 | 34.887659 | 135.488609 | 道標であろう 右 妙見山 八十八丁 | 高山青年會 | 大正四年十一月 1915年 | 104x20x18.5p (頂高6p) | (8.7q) | (80) | (8.5q) |
| 18 | 34.93143 | 135.488248 | 道標であろう 御山江十八丁 | 鷹ヶ峯岩戸大千代講和歌山儀兵衛 | 文政十一歳九月 1828年10月 | 171x37.5x35.5p (頂高9p) | 2,200 | 20 | 2,030 |
| 2町歩 | 34.928989 | 135.469963 | 距離ではなさそう 妙見山□井戸水二町歩 | 発起人 幸田常吉 | 大正八年三月 1919年 | 119X28.5X28p | 380 | 3.5 | 210 |
| 鳥居 | 34.929254 | 135.468603 | 鳥居 | | | | 170 | 1.6 | 0 |
| 1 | 34.929349 | 135.467657 | 妙見山 是ヨリ御山迄 壱丁 | 寄附主美濃笠松高木久治 | 明治十六年五月 1883年 | 80x15.5x12.5p (頂高5p) | 110 | 1 | -60 |
| 3 | 34.929402 | 135.467606 | 仮設 妙見山 御山迄是より 三丁 | 寄附主美濃笠松高木久治郎 | 明治十六年五月 1883年 | 86x15x12p (頂高3p) | 100 | 0.9 | -70 |
| 0 | 34.928956 | 135.466820 | 本殿、開運殿 | | | | 0 | 0 | -170 |
注)「大きさ」は基礎部を含まない地表高。
参道概要 清滝道参道 丁石全般 丁石一覧 丁石詳細 地図 ↑先頭へ ↓末尾へ
5.【丁石詳細】

豊能町高山お旅所前の道標(西面)
┌―――――――――――――――――――┐
│左 妙見山 八十八丁 │
└―――――――――――――――――――┘
他の面に勝尾寺と箕面も案内する。 詳細へ

豊能町野間口の道標
(東面)
┌―――――――――――――――――――――┐
│ 鷹ヶ峯岩戸大千代講和歌山儀兵衛 │
│攝能勢郡野間庄 │
│ 御山江十八丁 │
└―――――――――――――――――――――┘
(「пvは「州」の異体字、摂津の国)。 詳細へ

豊能町川尻の献木道標
道標ではないかも(北面)
┌――――――――――――――――――┐
│ 妙見山□井戸水二町歩 │
└――――――――――――――――――┘
二町歩は広さか? 詳細へ

三丁(北面)
┌――――――――――――――┐
│ 御山迄 │
│妙見山 三丁 │
│ 是より │
└――――――――――――――┘

三丁(西面)
┌――――――――――――――┐
│明治十六年 未 五月 │
└――――――――――――――┘

三丁(東面)
┌――――――――――――――┐
│寄附主 美濃笠松 高木久治郎│
└――――――――――――――┘

壱丁(北面)
┌――――――――――――――┐
│ 是ヨリ御山迄 │
│妙見山 壱丁 │
└――――――――――――――┘

壱丁(東面)
┌――――――――――――――┐
│寄附主 美濃笠松 高木久治 │
└――――――――――――――┘

壱丁(西面)
┌――――――――――――――┐
│明治十六年 未 五月 │
└――――――――――――――┘
参道概要 清滝道参道 丁石全般 丁石一覧 丁石詳細 地図 ↑先頭へ ↓末尾へ
6.【地図】
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| 【12.豊能町清滝道丁石地図】 |
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| 【13.川西市新滝道丁石地図】 |
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| 【14.能勢町本瀧道丁石地図】 |
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| 【15.能勢町奥ノ院丁石地図】 |
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| 【16.豊能町の道標】 |
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