38.豊能町妙見山清滝道丁石一覧

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2023年11月24日「茨木市東奈良3の道標4」誤読に依る訂正。
 理由:正「六十丁」を誤「半丁」としていた。道標として丁石から除きます。
2022年11月現在 一部未踏査です。 申し訳ありません。
 「能勢町妙見山本瀧道丁石一覧」はこちら
 「川西市妙見山新滝道丁石一覧」はこちら、
 「能勢町妙見山奥ノ院今谷道丁石一覧」はこちら、
 「能勢町妙見山奥ノ院本道丁石一覧」はこちら
 「妙見山・奥ノ院の丁石googleマップ」はこちら
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 「妙見山(奥ノ院含)案内の道標googleマップ」はこちら
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写真fimg0119 写真fimg5003 写真iimg8238
【摂津名所図会『妙見山』 【現在(2019)の 【開運(本)堂を南東に望む
 北西、野間中方面より  大正5年鳥居  妙見山HPに天明七(1787)年再建
 南東を見たものと思われる  麓の野間口からは  明治28(1895)年改修とある
 左端尾根沿い道が当参道か】  十八丁辺りと思う】  野間口道標からは20丁】

目次
 1.参道概要
 2.清滝道参道
 3.丁石全般
 4.丁石一覧
 5.丁石詳細
 6.地図

1.【参道概要】
『能勢町史』には、
 「妙見道(能勢妙見参詣道として)四方向から、1.京丹波方面、2.大阪池田方面、3.大阪茨木方面、4.三田
 有馬の各方面としてみると、妙見山近辺では3本の参詣道に集約できる。
 ・本瀧寺(表本道)(西、北より)野間中、本瀧寺、妙見山。これに接続するのは、
            稲地、片山、平通、坂井峠、猪子峠、野間中、この道へ
            山辺、大里、柏原、名月峠、猪子峠、野間中、この道へ
            宿野、逢坂峠、上田尻、仏坂峠、地黄、野間中、この道へ
            園部、暮坂峠、倉垣、地黄、野間中、この道へ
            吉野、倉垣、地黄、野間中、この道へ
 ・清滝道(京参道)(北、東より)野間口、妙瀧寺、妙見山。
            能勢町に該当なし
            京都亀山、豊能町牧、野間口、この道へ
            茨木切畑、豊能町野間口、この道へ
            箕面勝尾寺、豊能町高山、野間口、この道へ
            池田、豊能町余野、野間口、この道へ
 ・新滝道(大阪参道)(南より)旧妙見道等で、豊能町吉川、川西市黒川、妙見山。(2019年現在通行止め)
 」としている。
 妙見山は、国立国会図書館デジタルアーカイブの『攝津名所圖會』. [12]のコマ番号51に絵が載り、
「能勢妙見祠」(コマ番号46)
「野間村妙見山の峰にあり。麓より坂路十六町、一町毎に標石あり。渓に石橋を架す。
 左右に石燈爐十六基、石階(いしだん)百三十二段。本尊妙見菩薩、長二尺五寸許、右手に劔を蓋持。領主能勢侯こ
 れを守る。行程、京師より九里、大阪より八里。」とあるが、参詣道の詳細経路については触れられていない。
 (石段132段は本瀧道と思われる。)
 察する所この「十六町」の経路は野間からのものと想定され、当「清滝道」参道ではないであろう。
  尚、名所図会の絵の左端の尾根筋を登る道が、本社から延びてきたほぼ平らな道に繋がっており、水平道やや下に
 鳥居が見える。この道が当清滝道ではないかと考える。

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2.【清滝道参道】
  先ず、当参道の起点であるが、「豊能町野間口の道標」が相応しいと思う。これに「御山江十八丁」とあり、丁石
 では無い為、ピタリ18丁ではないと思うがここを起点にしてみる。
  次に終点は何処でしょう、起点から十八丁が到達目標地点とすれば問題は無いのですが、そうは行かないようです。
 そこで、国土地理院の航空写真等を見て道の痕跡のような筋が見え、これを参道として本社まで計測すると水平距離
 2.2qとなり20丁相当になる、18丁(1,962m)よりは少し長い。18丁辺りに「鳥居」があり、神社であれば、
 ここまでを測ったものと出来るのであるが、どうでしょう。
 当参道には鳥居(本殿から2丁)迄に純粋な丁石が無く、過ぎてから二基現れ、壱丁丁石は問題なしですが三丁丁石
 は壱丁から本殿迄の間に仮置きされていると思われます。
  尚、国道から妙瀧寺を通り府道4号までの600mと、妙見山の東200m辺りの府道605号が大きく北に迂回する部分の
 ショートカット部分の下部100m程は未踏査である。

 清滝道参道を一部紹介します。

写真fimg4925 写真fimg4926 写真fimg4927 写真iimg8060
【1.国道423妙見口バス停を 【2.妙見口交差点の西 【3.旧道に入り20mの 【4.野間口の道標を西に見る
 北に見る、バス停北を左  160m、府道605から  三ツ辻左(南)上に  左下に「御山江十八丁」
 (西)に折れ旧道妙見山へ】  右旧道へ進む】  野間口の道標がある】  と書かれている】

 この後、妙瀧寺から府道4号を越え妙見山東方400m辺りまでは未踏査

写真fimg4944 写真fimg4964 写真fimg5003 写真fimg4991
【5.川尻の献木道標を 【6.府道605に出て 【7.府道から110m程西 【8.川尻の井戸道道標を
 西に見る、左上に  西に渡り再び旧道へ  終点とも出来る鳥居を  東に見る
 府道605が見える】  妙見山の東200m辺り】  西に見る】  50m程下に鳥居】

写真fimg5033 写真fimg5029 写真iimg8238
【9.本瀧道との合流点の 【10.壱丁丁石下部拡大 【11.開運(本)堂を南東に望む
 壱丁、三丁を西に見る  「是ヨリ御山へ壱丁」  天明七(1787)年再建
 本社へは左折し100m】  は現、開運殿に一致】  明治28(1895)年改修】


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3.【丁石全般】
1.明確な丁石が存在しません。前述の、1.京丹波方面、3.大阪茨木方面からの参道となるため、もっと多くの
 丁石があってもよさそうであるが、他の参道に比べて著しく少ない。本瀧道と合流する辺りに明治期の二基が確認
 できた。
 この方面に信心の深い方が少なかったとは思えないが、経済力が伴わなかったのであろうか。
  この参道に繋がる道筋の丁数の明記してある道標と、植林の植え付け面積かも知れない「二町歩」を挙げてみた。
2.箕面方面からの道に大正の作ではあるが「高山お旅所前の道標」があり、これに距離が「妙見山八十八丁」とあり
 経路が不明ではあるが、野間口経由で8.7q(80丁)程と思われ、川尻から光明山を通る道で7.3q(67丁)程度と
 思われ、野間口経由を案内したものでしょう。参考のために載せておきます。
3.この参道への取付き道として、茨木、高槻方面からの多留見峠を通る道があり、峠の「上音羽多留見峠の道標」
 には、「妙見山、六十七丁」と書かれていたらしいが、無くなったようである。又、高槻市域には「妙見山五里」
 とするものもあるが、丁石としての扱いは出来ないでしょう。

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4.【丁石一覧】
本殿から遠いもの順に並べています。
豊能町妙見山清滝道丁石一覧
丁数北緯東経紀銘世話人紀年大きさGマップ上
本殿迄
の距離
(m)
同左

(丁)
Gマップ上
鳥居迄
の距離
8834.887659135.488609道標であろう
右 妙見山 八十八丁
高山青年會大正四年十一月
1915年
104x20x18.5p
(頂高6p)
(8.7q)(80)(8.5q)
1834.93143135.488248道標であろう
御山江十八丁
鷹ヶ峯岩戸大千代講和歌山儀兵衛文政十一歳九月
1828年10月
171x37.5x35.5p
(頂高9p)
2,200202,030
2町歩34.928989135.469963距離ではなさそう
妙見山□井戸水二町歩
発起人 幸田常吉大正八年三月
1919年
119X28.5X28p3803.5210
鳥居34.929254135.468603鳥居1701.60
134.929349135.467657妙見山 是ヨリ御山迄 壱丁寄附主美濃笠松高木久治明治十六年五月
1883年
80x15.5x12.5p
(頂高5p)
1101-60
334.929402135.467606仮設
妙見山 御山迄是より 三丁
寄附主美濃笠松高木久治郎明治十六年五月
1883年
86x15x12p
(頂高3p)
1000.9-70
034.928956135.466820本殿、開運殿00-170

注)「大きさ」は基礎部を含まない地表高。

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5.【丁石詳細】


写真eimg9457
豊能町高山お旅所前の道標(西面)
┌―――――――――――――――――――┐
│左 妙見山 八十八丁         │
└―――――――――――――――――――┘
 他の面に勝尾寺と箕面も案内する。 詳細へ

写真eimg9284
豊能町野間口の道標
(東面)
┌―――――――――――――――――――――┐
│     鷹ヶ峯岩戸大千代講和歌山儀兵衛 │
│攝能勢郡野間庄             │
│        御山江十八丁       │
└―――――――――――――――――――――┘
(「пvは「州」の異体字、摂津の国)。 詳細へ

写真fimg4953
豊能町川尻の献木道標
道標ではないかも(北面)
┌――――――――――――――――――┐
│ 妙見山□井戸水二町歩       │
└――――――――――――――――――┘
 二町歩は広さか? 詳細へ



写真fimg5014
三丁(北面)
┌――――――――――――――┐
│    御山迄       │
│妙見山     三丁    │
│    是より       │
└――――――――――――――┘

写真fimg5015
三丁(西面)
┌――――――――――――――┐
│明治十六年 未 五月    │
└――――――――――――――┘

写真fimg5016
三丁(東面)
┌――――――――――――――┐
│寄附主 美濃笠松 高木久治郎│
└――――――――――――――┘



写真fimg5023
壱丁(北面)
┌――――――――――――――┐
│    是ヨリ御山迄    │
│妙見山        壱丁 │
└――――――――――――――┘

写真fimg5026
壱丁(東面)
┌――――――――――――――┐
│寄附主 美濃笠松 高木久治 │
└――――――――――――――┘

写真fimg5024
壱丁(西面)
┌――――――――――――――┐
│明治十六年 未 五月    │
└――――――――――――――┘


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6.【地図】
写真eimg9534
【12.豊能町清滝道丁石地図】

写真eimg9528
【13.川西市新滝道丁石地図】

写真eimg9533
【14.能勢町本瀧道丁石地図】

写真eimg9532
【15.能勢町奥ノ院丁石地図】

写真eimg9535
【16.豊能町の道標】
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