2月28日
某スキー場にて。
広い館内で、トイレを探す妻。やっと見つけて女子トイレへ駆け込みました。
ふぅ〜間に合った。
手を洗ってトイレから出たら、ちょうど出口に向かっていた男性客数名と鉢合わせ。
スキーパンツのファスナー、ちゃんと上げたかちら、なんて下を向き、モゾモゾやりながらその男性客たちの後をついていくと、前を歩いていた男性が急に立ち止まったので思わずぶつかってしまいました。
ドンッ。
ありゃりゃ、どうもすんません。
怪訝そうな顔で振り向いた男性。
だから謝ったぢゃん、すんませんて。言葉だけぢゃ足りないっつの?とちょっと睨み返してしまったんですが。
そのとき、改めて辺りを見回したら…、あら?
広いロビーに出たと思ったのに、意外とココったら狭い部屋ぢゃない。
しかも周りには男性ばかり。
なして?
え?
ぷぎゃー!
そうなのです。
女子トイレを出て、ロビーに向かったと思ったのに、妻が立っていたのは男性トイレだったのです。
しかもそのド真ん中。
すぐ傍には用足し中の男の子。
ひぃぃー!
奇声を上げ、慌てて出てきちゃいましたけど。
男の成りした女性とか、女性の格好した男とか、昨今ぢゃイロイロありなんだもの。どうしてあのとき…平然と便器の前で仁王立ちする勇気がなかったんだろう…と(え?)。
なんだかドヨヨーンとやる気の出なかった火曜日。
スゥパのセルフレジで会計を済ませた後、余りにもボーっとしすぎててレシートを取るのを忘れておりました。
レジのおばちゃんがご丁寧にも「お忘れですヨ」と声をかけてくださり、「このレシートで福引やれますから、是非!」と会場のほうへ足を運べと促します。
どーせポケットテッシューくらいしか当たらんし…と気乗りしないシケた面してトボトボと会場へ向かう妻。
レシートを男性店員に手渡すと、「あと200円のお買い物をしたら、1回多く引けますヨ」と笑顔でおっしゃいます。
が、「どーせ、どーせ」のどーせ病を患ってる妻。
仏頂面で思わず、「結構です。買いません!」と言ってしまいました。
男性店員から一瞬にして笑顔が消え、なんだか申し訳なさそうな顔に。
どーせ病は不幸も伝染。
妻の前に並んでいた女性は、5回ガラポンを回して白い玉を5個出し、5枚の100円割引券を手にとっておりました。
次は妻。
「ぢゃ、1回です。どうぞ」
ふーん、1回か。あと200円分買ったとしても2回しか回せなかったんだ。やっぱなー、シケてんなー。
そう思いながらガラガラ。
前の女性とは違って、妻が出したのは黄色い玉でした。
「おぉぉぉー!おめでとーございます!」
え?
「1等ですー!」
物凄く派手な音を立てる鐘を、笑顔でガランガラン鳴らす男性店員。
その両隣で拍手をする女性店員たち。
なんだかばつが悪い妻。
そして手渡された紙袋。
中にはスゥパのPB商品の数々が入っておりました。
「1等が当たるなんて、ホント今日はツイてる! ロトとかナンバーズとかこの後買ったら当たっちゃうかもー!」
そう考えるか、
「1等賞でコレ? ショボーッ。ハンドソープなんて殆ど使わんのに、新聞屋からこれでもかっちゅーくらいタダでもろたのが家にあるし…。どんだけ手が汚い女て思われとるっちゅーの。それより、ラップとアルミホイル…さっき買ったばっかやん。ついてねーなー」
こう思うか。
妻は当然、後ろ向きな後者。
ドヨヨーンな気持ちが更に倍増されて家路についたのでありました。あぁぁぁ。